これも人生。
…北朝鮮贋遺骨騒動のさなかに発表される防衛大綱のように、人の目を他へとむかわせて注意をそらし、本懐を遂げるという手法がMAGICだ。日本語では魔術と訳されるためにおどろおどろしいが、なるほどMAGICはその歴史的源流をたどれば、たしかにあやかしの闇とともに生まれ落ちた。たとえば、魔術師のなかの魔術師などともいわれる、19世紀末の英国に誕生したかのアレイスター・クロウリーは、自らを「獣の数字666」であると自称した。そして現在より丁度100年前の1904年4月8日からの三日間に天啓を受け、自動書記したものが『法の書』とよばれ、オカルディズムのいはば聖典となっている(日本語版は国書刊行会からでている)。これもまた、MAGICの世界なのだった。なるほど、とおもう。あの、いまだに国際的な調査のなされない9.11事件もまた、壮大な仕掛けに基づくMAGICであったのではないのか。銀河系の辺境にあるこの惑星の、中東から極東にいたる、猫が囓った歯形程度のものを、軍事的「不安定の弧」とことさらに強調しいまにもテロリストが日本をも襲うとあおり立てる。...かくて「北朝鮮のミサイルの脅威」と「中国軍の脅威」がゆるぎない「新たなる脅威」として、いつのまにか大手を振って表通りを歩き出した。これもまた、どこかのだれかさんの仕掛ける壮大なるMAGICであるにちがいない。奇怪である。
これは2004.12.11の当ブログ、「MAGIC」という拙文の後半だ。
あいかわらずの半島情勢なテポドン脅威の流れる中で、反対の声も流されて、まんまと青森上空には米軍Xバンドレーダーが世界ではじめて実戦稼働して…、しこうしていまあらためて18ヵ月前の記事を読み返すが、あのとき指摘した状況と世界の有り様は変わらない、その通りにすすんでいる(笑)。
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Last updated
2006.07.01 11:31:25
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