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カテゴリ:極東
おそい午睡を庭先のボンボンベッドでとっていると、部屋のラヂオから 「リンゴの歌」 が流れてきた。歌っているのは 並木路子 。昭和二十年、米英列強に敗れ焦土と化した町や村にながれたヒット曲だ。私はまだ生まれていない。しかし、遠い記憶をたどってみると、両親が、まだめずらしかった蓄音機にSP盤という重くて黒いレコード盤を載せてこの歌をくりかえし聴いていた情景までが浮かんできた。
日の丸とリンゴひとつの夏きたる かげってきた日射しの中、リンゴの歌の明るいメロディが、なぜだか妙に新鮮にかんじられたのだった。…あのリンゴは、あるいは日の丸の「赤」でもあったのだろうか。敗戦から61年目の夏がくる。 ■追記…日の丸の起源をネットで調べてみた。wikipedia日本語版の日章旗の項目には「1870年(明治3年)制定の太政官布告第57号商船規則に基づき、日本船の目印として採用されて以来、日本の国旗として使用されてきた」とある。その歴史は意外と新しいのだ。ちなみに上記のwikipedia日本語版には、「日の丸の起源はじつはよくわからない」とも書かれている。 ■蛇足…イングランドは、イコール英国ではない。国旗を見ればわかる。W杯でイングランド選手の身につける旗は英国国旗のあの「ユニオンジャック」ではない、白地に赤い十字のいわゆる「セントジョージの旗」だ。これは、じつはナイチンゲールのあの赤十字の旗を連想させる。大英帝国の核心部がこのイングランドである(さらにその真の中心部はいわゆるロンドンの「シティ」だ)。不思議なことに「白地に赤」(旧文部省唱歌「日の丸」より)は、日章旗もイングランド旗もおなじなのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.06 19:33:31
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