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この日、私は午前中に総合病院の婦人科へ、夕方から精神科へ行くつもりでいた。 その事を前日に旦那に話したら、仕事の段取りを前日に全て終え、休みを取ってくれた。 雨が降る中、バスで両方移動しようと思っていたので、とても有り難く、心強かった。
まず旦那に婦人科へ送ってもらう。 多分混んでるだろうなと不安に思いながら。 総合受付を済ますと、案の定、私の前には既に受付を済ませた人が25人ほど居た。 婦人科の受付へ行った時、ダメで元々だと思い、看護婦さんに現在の体調を話してみた。 ・・・何事も言ってみる物だ。 私は、私の前で待っている25人を抜かして、次に診察を受ける事が出来た。 抜かした事は申し訳なかったが、とても待っていられる状態ではなかったので助かった。 (下からの出血が異常に多く、先生も緊急性を感じて下さったのだろう)
診察の結果、緊急掻爬する事になった。 麻酔なしで。 先生が外来の合間に処置室に来て、掻爬して下さった。 「もうちょっとだからね!」 と、痛みを堪えている私に声をかけ続けて下さった。 実際には5分ほどの処置だったのだろうが、痛みで途轍もなく長く感じた。 でも、これで少しでもラクになれるんだったら、どんな痛みも我慢できる! そう思った。
掻爬が終わり、処置室で1時間ほど点滴を受けながら安静にしていた後、外来へ戻った。 処置室の看護婦さん二人が 「一人で大丈夫?」 と聞いて下さったが全然平気だった。 外来の受付に 「戻ってきました。」 と顔を出すと、「えっ!?一人で!?」 と驚かれ、 「大丈夫です♪」 と答えると、「スゴイわ~!」 と感心されてしまった。 「スゴイんですか?」 と私から問うと、二人の看護婦さんが 「スゴイ!」 と仰った(^^;
もう一度先生の診察があり、状態は良好で、「これでラクになるでしょう。」 と言われた。 「でも、もうこの方法でコントロールするのは無理ですね。掻爬ばかりも辛いし・・・。」 そう先生が考え込んでおられるのを見て、私は考えていた事を自分から口にした。 「子宮全摘出が今後のためにも一番良い方法なんですね?」 先生は 「そうですね。その方法しか仕方がないですね。」 と仰ったので、 「主人とも相談は出来てますので、その方向でお願いします。」 と私は言った。 「もう一度、来週診察に来て欲しいので、その時に全摘の方向で考えましょう。」
家で待っていてくれる旦那に電話をして、迎えに来てもらった。 今日有った事、話した事を帰りの車の中で報告すると、 「出来る事があったら言ってくれ。」 と、神妙な顔で言ってくれた事がまた嬉しかった。
子供はもうとっくに諦めていたし、全摘なら(もちろん危険はあるが)ガン化の心配もない。 乳ガンも、半年に一度の検査をキッチリ受けていれば、そう心配もない。 手術は来年になるだろうし、運動できるまで2、3ヶ月はかかるような事も聞いた。 その頃には春の暖かい時期になって、プールへ行くのにも良い季節だろう。 このまま夫婦二人で仲良くやっていくのもいいじゃないか。 私に悔いは全くなかった。
夕方、また精神科へ送り迎えしてもらい、先生に経過を話すと 「それでもスッキリとした良い顔をされてますよ♪」 と、すっかりお見通しのようだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月10日 14時13分02秒
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