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腹立たしい報道が多い中で、ホッとして心が和むニュースがあった。
日本人は真面目だが、頭が固く、発想力、独創性に乏しい。 特許取得件数は多いが元となる技術は欧米諸国などと言われることが多い。 発明の欧米諸国、進歩・改良の日本というところかな? 最近はノーベル賞受賞者も増え、前言は当て嵌らないと思うのだが。 更にこんなニュースがあった。 以下、時事通信より~ わさびで覚醒に成功=5年連続で日本人―イグ・ノーベル賞 ユーモアがあって考えさせられる独創的な研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の授賞式が29日、米マサチューセッツ州のハーバード大学で行われ、「わさびのにおい」を使って睡眠中の聴覚障害者らの覚醒に成功した滋賀医科大学の今井眞講師ら研究者7人が「化学賞」を受賞した。日本人の受賞は5年連続。 今井講師らは、わさびのにおいには睡眠からの覚醒作用があり、特に聴覚障害者に有効であることを臨床実験で実証。火災時に睡眠中の聴覚障害者や耳の遠い高齢者らが逃げ遅れる問題を解決するため、警報音の代わりに「わさびのにおい」を使って知らせる火災報知器の開発に道を開いた。 ~以上、時事通信より (この賞についての詳細は後記) この賞の権威については、何とも言いようがない。 更に、歴代の授賞理由や内容をみても、感心する・考えさせられるものから、くだらなさ過ぎない?只の皮肉だけじゃないの?と思えるものまで様々である。 でもこれこそが日本人が弱いと言われた独創性や発想力と、強みと思われるコツコツ続ける真面目さと忍耐力が合致したものかもしれない。 それを5年連続で受賞しているのだから大したものである。 時間の無駄、バカバカしいと切って捨てるのは簡単でしょう。でも私は(多分)予算のない中で続けてきた研究者たちに拍手を送りたい。 -予算に関しては多額予算が貰えるとは思えない。同様の研究で予算がついているのは地震予知研究くらいではないかな?いっそのことこの賞をあげてほしい。授賞理由は実証できないことを何十年も多額のお金を使って取組み、いまだ何一つ成果をあげられず、失敗を繰り返しているのに見直すことをしない研究として- せっかく褒めようと思ってたのに、最後は皮肉になってしまった。う~ん・・・・。 イグノーベル賞の詳細については以下参照(wikipediaより) イグノーベル賞 (イグノーベルしょう、英: Ig Nobel Prize) とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である。イグノーベル賞1991年に創設された。イグノーベルの名は、「ノーベル賞」に反語的な意味合いの接頭辞を加えたもじりであると共に、「卑劣な、あさましい」を意味する " ignoble " と掛けている。 同賞を企画運営するのは、サイエンス・ユーモア雑誌『風変わりな研究の年報』と、その編集者であるマーク・エイブラハムズである。 共同スポンサーは、ハーバード・コンピューター協会、ハーバード・ラドクリフSF協会など。 同賞には、工学賞、物理学賞、医学賞、心理学賞、化学賞、文学賞、経済学賞、学際研究賞、平和賞、生物学賞などの部門がある。毎年10月、風変わりな研究をおこなったり社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与される。 イグノーベル賞の受賞条件は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」である。この為「日本トンデモ本大賞」などと同じく疑似科学者が受賞する事も多く、例えばホメオパシーの信奉者ジャック・ベンベニストには1991年と1998年の2度、イグノーベル賞が贈られている。しかし正統的な科学研究もこの定義にのっとってさえいれば受賞する事もある。 皮肉や風刺が理由で賞が参与されることもあり、例えば「水爆の父」として知られるエドワード・テラーは「我々が知る「平和」の意味を変えることに、生涯にわたって努力した」として1991年にイグノーベル平和賞を受賞し、世界の反対を押し切って水爆実験を強行したフランスの大統領、ジャック・シラクも1995年に「ヒロシマの50周年を記念し、太平洋上で核実験を行った為」やはり平和賞を受賞した。1999年の科学教育賞は進化論教育を規制しようとしたカンザス州教育委員会ならびにコロラド州教育委員会に贈られた。 ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)などと同じく、ある種の受賞者は賞の授与に激怒する一方、ある種の受賞者はむしろ好意的に受け止める。 賞の性質上、授与式に受賞者が現れない事も多いが、エイブラハムズの本ではこれに対し「受賞者は授与式に出席できなかった(出席する気もなかっただろうが)。」と批評する。 授賞式は毎年10月、ハーバード大学のサンダーズ・シアターでおこなわれており、ノーベル賞受賞者らも出席する。ノーベル賞では、式の初めにスウェーデン王室に敬意を払うのに対して、イグノーベル賞では、スウェーデン風ミートボールに敬意を払う。受賞者の旅費、滞在費は自己負担で、式のスピーチでは聴衆から笑いをとることが要求される。制限時間が近づくとぬいぐるみを抱えた少女が受賞者の裾を引っ張り壇上から下ろそうとするが、この少女を買収することによってスピーチを続けることが許される。授賞式の間、観客によって舞台に向かって紙飛行機が投げ続けられるが、2005年を除く例年、2005年のノーベル物理学賞受賞者であるロイ・グラウバー・ハーバード大学物理学教授がその掃除のためのモップ係を務めている。 同賞の性質上、名誉と考える受賞者もいれば、不名誉と考える者もいる。脚光の当たりにくい分野の地道な研究に人びとの注目を集めさせ、科学の面白さを再認識させてくれるという点も指摘されている一方、イギリス政府の主任科学アドバイザー、ロバート・メイは1995年、「大衆がまじめな科学研究を笑いものにする恐れがある」と、イグノーベル賞の運営者に対しイギリス人研究者に今後賞を贈らないよう要請した。この主張に対し、イギリスの科学者の多くからは反発・反論が起こった。メイの要請にもかかわらず、1995年以後もイギリス人にはイグノーベル賞が贈られ続けている。 その性質上多くの誤解を生んでいるが、受賞に不正確さなどは勘案されない。ユーモラスであれば、人類の進歩への貢献などとは無関係に選考の対象となる。 「イグノーベル賞」という名称を最初に考案したのは、イスラエルの物理学者アレクサンダー・コーンであるといわれている。コーンは1955年に The Journal of Irreproducible Results (JIR) 誌を創刊し、1968年の同誌上で 'Ignobel Prize' という語を複数回使用している。また、コーンは JIR 誌の編集者であったマーク・エイブラハムズに実際にイグノーベル賞を設立することを勧め、1994年には共同で現在のイグノーベル賞を主催する Annals of Improbable Research (AIR) 誌を創刊している。 1997年、JIR 誌の編集者ジョージ・シェアは、商標侵害、詐欺、共謀などを理由としてエイブラハムズを訴え、また420万ドルの賠償金を求めた。これに対し、ノーベル賞受賞者のリチャード・ロバーツ、ダドリー・ハーシュバック、ウィリアム・リプスコムは、"Strategic AIR Defence Fund" (戦略防空基金 = 雑誌名 AIR と、防空 "air defence" をかけた洒落)を設立し、エイブラハムズを支援した。 イグノーベル賞日本人受賞者の一覧(所属・肩書は、いずれも受賞当時のもの) 1992年 医学賞 「足の匂いの原因となる化学物質の特定」という研究に対して 神田不二宏 E・ヤギ M・フクダ K・ナカジマ T・オオタ O・ナカタ(以上、資生堂研究員) 1995年 心理学賞 ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功したことに対して 渡辺茂(慶應義塾大学教授) 坂本淳子(慶應義塾大学) 脇田真清(慶應義塾大学) 1996年 生物多様性賞 岩手県の岩石からミニ恐竜、ミニ馬、ミニドラゴン、ミニ王女など1000種類以上に及ぶ「ミニ種」の化石を発見したことに対して。「ミニ種」はいずれもすでに絶滅しており、体長は0.3mm以下だったという。 岡村長之助(岡村化石研究所) 1997年 生物学賞 「人がガムを噛んでいるときに、ガムの味によって脳波はどう変わるのか」という研究に対して 柳生隆視(関西医科大学講師)ら 1997年 経済学賞「たまごっち」により、数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせたことに対して 横井昭宏(ウィズ) 真板亜紀(バンダイ) 1999年 化学賞 夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレー「Sチェック」を開発した功績に対して 牧野武(セーフティ探偵社) 2002年 平和賞 犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によって、ヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績に対して 佐藤慶太(タカラ)鈴木松美(日本音響研究所)小暮規夫(獣医師) 2003年 化学賞 「ハトに嫌われた銅像の化学的考察」。兼六園内にある日本武尊の銅像にハトが寄り付かないことをヒントに、カラス除けの合金を開発した。 廣瀬幸雄(金沢大学教授) 2004年 平和賞「カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」業績に対して 井上大佑(会社経営者、大阪府) 2005年 生物学賞 131種類の蛙がストレスを感じているときに出す特有のにおいを全部嗅ぎ分けてカタログ化した、骨の折れる研究『においを発するカエルの分泌物の機能と系統発生的意義についての調査』に対して 早坂洋司(オーストラリアワイン研究所) 2005年 栄養学賞 34年間、自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したことに対して 中松義郎(ドクター中松) 2007年 化学賞 ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究 山本麻由(国立国際医療センター研究所研究員) 2008年 認知科学賞 単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見したことに対して 中垣俊之(北海道大学/理化学研究所)小林亮(広島大学)石黒章夫(東北大学)手老篤史(北海道大学/Presto JST[6])山田裕康(名古屋大学/理化学研究所) 2009年 生物学賞 ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミは質量で90パーセント以上削減できることを示したことに対して 田口文章(北里大学名誉教授)ら 2010年 交通計画賞 鉄道網など都市のインフラ整備を行う際、真正粘菌を用いて、輸送効率に優れた最適なネットワークを設計する研究に対して。中垣俊之、小林亮、手老篤史の3氏は2008年の認知科学賞に続いて2度目の受賞。2010年受賞のこの研究は、2008年の研究を継続・延長させたもの。 中垣俊之(公立はこだて未来大学)小林亮(広島大学)手老篤史(科学技術振興機構さきがけプロジェクト)高木聖治(北海道大学)三枝哲(北海道大学)伊藤拳太郎(北海道大学)弓木賢二(広島大学)ら 2011年 化学賞 火災など緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発 田島幸信(香りマーケティング協会理事長)今井真(滋賀医科大講師) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 1, 2011 10:11:27 AM
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