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『暴力の人類史』 上・下
●スティーブン・ピンカー 著 ●幾島幸子・塩原通緒 訳 ●青土社 ●2015年2月 第1刷発行 人間とはいったい、なんというキメラなのか。なんという新奇なもの、なんという怪物、なんという混沌、なんという矛盾、なんという驚異であることか。あらゆるものの審判者でありながら愚かなみみずでもあり、真理の保持者でありながら不確実と誤謬の巣窟でもあり、宇宙の栄光でありながら、その屑でもあるとは。 -ブレーズ・パスカル『パンセ』(冒頭に引用されている言葉)- 読売新聞の書評を読んで図書館で予約してみたのですが、手に取ってみると600ページを超える大作でした(上巻だけで)ゲゲゲ…。 で、今上巻だけ読み終えたのですが、かなり重いです。(本の重さも内容も) 有史以来、我々人類がどれほど残虐なことをしてきたのか、どのようにして今の価値観(博愛精神や人道主義など)を育んできたのか、そのプロセスが具体的な数字を交えて次から次へと語られていきます。 読むのにエネルギーが必要です。わけても今年は戦後70年、平和ということ、生きているということのありがたさを改めて考える良い教材でした。 このあと下巻も予約しようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.08.20 19:22:41
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