路地裏の聖人たち

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• 一生懸命過ごしたんだから…

   　「一生懸命今日一日を過ごしたんだから、　　それだけで自分を褒めてやってもいいんじゃない？」 　これは、うちの母ちゃんが昔から言ってる言葉です。　なかなかに、苦労の多い人生を送ってきた母ちゃんならではの言葉ですが、 　正直最近まで、オレはこの言葉がよく理解できませんでした。 　　一生懸命やったって、結果が出ないんじゃ…。　　一生懸命やったって、物事変わらないんじゃ…。　　一生懸命やったって、あいつにひと泡吹かせられないんじゃ…（笑） 　この言葉に対するオレの思いは、こんなものでした。 　　特に、　　頑張ってんのに物事上手くいかないとき、　　何が正しい答えなのか、上手く見つけられないとき、　　人から傷つけられて、何も言ってやれなかったとき、ets…　　なんかは、とてもこの言葉を受け入れる余裕はありませんでした。 　　けどね、最近この言葉、　そうだよね　って思えるようになってきたんですよ。 　頑張ってんのに結果が出ねえ。　頑張ってんのに、物事全然うまくいかねえ。　何が正しいんだろう。答えだせねえよ。　くそ！あいつにガツンと言ってやれなかったな…。 　でもいいじゃん。　何もできなかったかもしんないけど、　オマエ、一生懸命今日一日、それに耐えてきたんだから…　って。 　それだけでもオマエ、自分褒めてやってもいいんじゃん　ってね。 　　自分を責めるのはよくないっすね。　みなさん自分を褒めましょう！  　いいじゃん。　今日一日、オマエ一生懸命生きられたんだから。　　 　　 　

  2010年08月21日

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• とんぼ

  　とんぼ　こんくれーパンチの利いたドラマ、またやってくんないですかねえ。　たぶん無理なんだろうなー。　草食系が流行る世の中になっちゃったから…。 　復活しねえかな～　長渕ドラマ。 　 

  2010年08月19日

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  夏休みを終えて…

  東北から帰ってきて、ソッコーでガス検の仕事始って、こんなアホみてーなラーメン食ったやつらとボーリングやって。んでファルコン。んほほほ！よかったね！ とまあ、あっという間に過ぎ去った夏休みでした。今日の方がよっぽどゆっくり休んでんなあ…。  

  2010年08月18日

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• 二つ終わり！

  　足利花火大会、秀郷祭りライブが終了しました。　ライブ自体は上出来だったんじゃないでしょうか。　　でも、何より感謝なのは、　いろんな人に観に来てもらったことですね。　特に、久しぶりに会った元生徒たちも元気にやってるようで、　マジ良かった！　今でも彼らとつながりを持てていることは、本当に感謝なことです。　はやいもんで高校三年。　また人生の選択を迫られる時期に、彼らも来ています。　ただただ、彼らの祝福を願わずにはいられません。 　つーか、全然ライブと関係ねえじゃねえか！  　明日は東北ツーリング。　とりあえず、山形のばあちゃんちまで行ってきます。　 

  2010年08月08日

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  夏休みの予定

  　７日（土）　バンド練習・足利花火大会　８日（日）　礼拝・佐野秀郷祭り　９日（月）～１２日（木）　東北ツーリング（山形、福島・磐梯山）　　　　　　　　　　　　　　　　帰ってきて、ソッコー水泳部同窓会。　１３日からガス検針開始…。 　息もつかせぬほど充実した夏休みになりそうです。　こりゃあ「休み」じゃねえなあ…。  　あ、そうそう。　プレデターズ　観てきました。ちょっと前だけどね。　SF好きのオレにはたまらん作品だし、　頭ん中カラッポにして観られる映画です。 　頭ん中カラッポな奴でも大丈夫です。 　ま、オレはこっちのほうが好きだけど。  

  2010年08月04日

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  出流原弁天池のかき氷

  最近、ソラくんとよく行くお気に入りの場所が出流原弁天池です。とにかくめっぽう涼しいし、池の水はとてもきれいだし、近くに売店はあるし、とても過ごしやすいところです。 その売店にね、かき氷が売ってるんですよ。こないだ初めて買ったんですけど、種類がスゲー多い！なんと１５種類も売ってます！ちなみにソラくんが食べてるのは ハイビスカス味。 ハイビスカスって、花ですよね。どんな味がするんだろうって思って買ってみたけど…。 よくわかりません。 でも、今年の夏中に１５種類全部食べてみたいです。 みなさんもぜひ！友達とでもデートでも、お勧めの場所ですよ！  ・ライブのお知らせ８月８日（日）佐野秀郷祭りアメリカン　１５：００～ミーツ　　　２０：３０～

  2010年08月02日

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• ライブのお知らせ！

  　またまた一週間経っちゃいました…。　ホント、時間の流れが速い！ 　というわけで、今年もやってきました！ 　佐野秀郷祭り！！ 　ここでライブをやんないと、　夏が始まんないような、終わんないような、　そんでもってちょっぴり寂しくなるような、　なんか複雑なイベントですが… 　我々は今年も大トリ！ 　８月８日（日）の２０：３０！ 　みなさんぜひ見に来てくださいね！ 　あと、ユウタ率いる 　あいでんてぃてぃー 　が、オレらの前に演奏するんでよろしく！ 　この日のトップ 　アメリカン 　ってバンドは要チェック！　特に松陽生は、ぜひ足を運んでちょ！　時間は１５：００…　ぐらいからだと思います。 　みなさんよろしく！   

  2010年07月30日

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• 夏

  　一週間ぶりの更新です。　みなさんお待たせしました！　…え？誰も待ってねえって？　まあそんなこと言わないで、これからもよろしくです。　母ちゃん共々体調を崩しましたが、大分回復しました。　しかし、イマイチ咳が抜けきらないというか…。　「百日咳」が流行っていると聞きましたが、まさかそれなんですかねえ…。　まあ、なんとか普通に生活できているから大丈夫ですけど。  　クソ熱い毎日が続いていますね。　みなさん熱中症などになっていないですか？　オレはこの時期になると、　決して忘れられない、高校二年の「夏」を思い出します。　なんで忘れられないかって？ 　あまりにもツイてない夏だったからです。　　簡単に書きます。　　１・危険物乙４種、不合格。　　　　まあこの試験は、はなっから受かると思ってなかったのでどうでもよかったんですが、　　　　ここから「負の連鎖」が始まり…　　　　２・原付免許、不合格。　　　　これはショック！問題集一冊終わらせるほど勉強したのに…。 　　３・柔道部地獄の合宿で、脱水症状によって気絶。　　　　普段、ろくに練習してないのに、　　　　バカ顧問がムリヤリ県の強化合宿なんかに連れてくから…。　　　　目がぐるぐる回ってバタン。その後はよく覚えてません。 　　４・花火に行く予定だった女の子に、彼氏発覚！　　　　もうね、言葉にならんくらい凹みましたよ…。 　　５・先輩のバイクで事故る。全治一カ月の大怪我。　　　　ろくなことが続かず、自棄を起こしてバイクで暴走してこの始末…。　　　　当然無免許で、学校に通報されるのが怖くて病院にも行けず、自宅療養。　　　６・もらってきたバイク、運転途中で壊れる。　　　　事故って二週間後、足を引きずりながら原付免許取得！　　　　やっといいことがあったと思ったら、信号待ちでバイク停止。　　　　バイクの修理代で、小遣いは消える。  　　これで高校二年の夏は終わりです。　　精神的にも肉体的にも痛めつけられた夏でした。 　　…なんであんなにツイてなかったんだろうなあ？ 

  2010年07月23日

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• 体調が…

  　ちょっと間が空いちゃったですね。 　予想以上にガス検針の仕事が忙しく、　おまけに親子共々体調を崩しちゃいました…。 　体調も良くなって、仕事も落ち着いたら更新します。  　みなさん。 　「路地裏の聖人たち」 　を忘れないでね！ 

  2010年07月14日

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• 死を迎えるまで

  　なんか、３０近くなったせいなんでしょうか。　近頃少し 　価値観 　が変化したような気がする今日このごろです。　まあ、夢とか希望とか大切だなって思うようになったのも、　３０近くなったせいなんでしょうかねえ。　　イエス様も、３０歳で伝道を開始したというから、　「３０歳」　には意味があるのかもしれませんね。  　そんな中で価値観が変化したことがら。　それは、 　死 　について。　…言ってることが暗いって？　まあちょっと聞いてくださいよ。  　生きとし生けるもの、みないつかは、　死　を迎えます。　ドラゴンボールでもない限り、死を回避することはできません。　少しずつ年をとっていって、　最後にはじいさんばあさんになって、 　確実に死にます。 　　若いうちって、自分がそんな風になるなんて、　想像もしないんじゃないかと思います。　　でも、誰にも必ず訪れる事実なんだなと、　最近実感するんですよ。 　別に老後の心配をしているわけではありません。 　問題は、 　それまでどう生きるか 　だとオレは思っています。　その辺はまた後ほど。  　あ、老後に備えて、　今から足腰鍛えておいた方がいいですよ！　アリーナ田沼で！　老後の心配してんじゃん！ 　続く。　 　 　　　  　　

  2010年07月09日

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  ザ・ウォーカー

  なかなか、どてっぱらにズシっとくる映画でした。でもクリスチャンじゃねえとイマイチ意味がわからん映画かもしれません。オレはこの映画観て、もっと聖書読みたくなりました。 もう一回は映画館で観ようと思います。ぜひ誰か一緒に行きましょう！デートもOKよ！（ウソウソ）

  2010年07月05日

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• 夢や希望を語る

  　え～。　最近鼻毛を引っこ抜くと、 　鼻毛の先っぽが白くなってること 　に、３０を間近に感じる今日この頃です。 　そんなオレが、こないだのキミシマと同じく、　夢や希望を語っちゃいます。 　オレは元々、夢とか希望とか、　あまり関心のない人間でした。 　実はホントに最近まで、あまり関心がなかったんですよ。 　でも、鼻毛の先っぽが白くなり、　３０を間近に控えた今日この頃、　なぜかそういったものが、　とても価値のあるものに思えてきました。  　ちょっと考えてみるとね。　小さいことでも大きいことでも、　夢とか希望って見つけられるんですよね。 　全部は書ききれないけど、　オレの夢や希望を少し。 　まあ身近なことや、自分のことでは、　早々親父に先立たれてしまった母ちゃんに、楽をさせたいね。　ちゃんと自分の家を持って、奥さんもらって孫の顔も見せてやりたいね。 　塾がもっとでかくなるってのも、一つの希望だな！ 　ドラムももっと上手くなりたいね！　有り金はたいて新しいペダル買っちゃったし…。　　あともうちょっと筋肉付けたいね！　腕がイマイチ細いから、もっと太くしたいよ。  　周りのことでは、　オレの家族とか友達とか、身の回りにいる人が、　いい人生を歩んでほしいと思うよ。 　あ、オレの今の生徒や、卒業してった生徒らが、　どんなヤツになっていくのかってのもスゲー楽しみだし、　オレの希望だな！ 　なによりね。　みんなに神ってのを知ってもらいたいね。　 　とまあ、おおざっぱに書いてこんなもんですね。 　聖書には、幻（ビジョン）のない民は滅びる！（こわっ）　とあります。 　でもまた、約束されたものを手に入れることなく、　この世を去っていった人たちもいる、とあります。 　しかしこの人たちは、　最後まで信仰と神に対する希望を失いませんでした。 　　オレの夢や希望は、　おそらく全部叶うということはないでしょう。　かつて希望を持って取り組んだことでも、　全くうまくいかなかったことも、確かにあります。 　でも、夢や希望を持って生きることと、　それを持たずに生きることでは、　当然ながら全く違いますよね。 　そんなことを感じる、今日この頃です。　鼻毛が白くなりつつある男に、　それを気付かせてくれたキミシマくん！　キミには感謝してるよ！ 　　 　 　 　

  2010年07月04日

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• クソじじい

  　今日、ガス検針の下見のため、　栃木に来ていたときのことです。 　細い道を走っていると、　向こうから、やたら飛ばしてくる車が。 　これ、ぶつかるんじゃねえの？ 　案の定、オレの車のミラーと接触。　すぐ車を止めて外に出ると、　１０ｍほど先で、接触した車も停止。　腹の出たタヌキのようなジジイが、車から降りてきました。 　まあこの場合、どっちもどっちなんでしょうけどね。　止まろうとしたのに接触されたオレは、　少し腹が立って、　このジジイに詰め寄りました。 　　オレ　「ちょっと、こんなところで飛ばしすぎなんじゃないですか？」　　ジジイ　「あんたが飛ばしてきたんだろう！」 　ハイ。カチンと来ました。　下手に出てりゃ調子に乗りやがって。 　　オレ　「あ？なにオマエ。何言ってんの？オメーが飛ばしてたんだろ？」 　　そしたらこのジジイ。　ちょっとオレが語気を荒くした途端に、　ブツブツ言いながらそそくさと車に乗り込み、　そのまま逃亡。 　…なんかね。笑っちゃいましたよ。　情けなさ過ぎて。　えらっそうに文句言ってきて、少し凄んだらこれかい。　面白いから、追いかけてって捕まえてひっぱたいてやろうかと思ったけど、　　やめました。　オレが悪くなっちゃうもんね！ 　聖書には、　「自分の敵を祝福しろ！」　とあります。 　ハイ。祝福します。　イエス様の御名によって、　今日のクソじじいに祝福あれ。アーメン。 　

  2010年07月02日

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  ソラシッター

  今日は半日、ソラくんと遊んでました。まずはマックでブランチです。 その後、オレのじいちゃんちに行きました。オレがいつまでたっても結婚せず、子供もいないので、最近ではソラくんが「ひ孫」代わりです。バケツの中身は「ザリガニ」です。じいちゃんは、ソラくんにザリガニを見せると言って、川に罠まで仕掛けて獲ってました。じいちゃん、年なんだから、無理して川に落っこちんなよ！ お次は「出流原弁天池」です。ガス検針の時通りかかって、スゲー綺麗な池だなと思って、ソラくんを連れてきました。デッケー鯉や、いろんな種類の川魚がいて、ソラくんも興奮してました。ソラくんはここで「おやつタイム」です。 最後は閑馬の奥地で川遊びです。水が冷たくて、ソラくんも気持ちよさそうでした！熱くなったから、これから川遊びにプールは最高ですね。 とまあこんな感じで、あっという間に半日経っちゃいました。いやー楽しかった！ソラくんも楽しかった！ …と思います。また遊ぼう！  

  2010年07月01日

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  ソラくんの絵

  ソラくんがオレと母ちゃんの絵を描いてくれました！右上がオレで、左が母ちゃんらしいです。真ん中は誰なんでしょうかね？ オレがガキんころに描いた絵を、親父と母ちゃんは、長い間捨てられなかったらしいけど、気持ちわかりますね。 こりゃ捨てられねえわ！   

  2010年06月29日

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• 夢と希望とキミシマ

  　オレの元生徒に 　キミシマ 　ってのがいます。 　こいつね。　最近いろんな意味でスゲーっておもう奴なんですよ。 　さすがオレの生徒！！！！ 　　いやいや。　見習いたいところがたくさんあるやつなんですよ。  　こいつね。　始めは 　無感情 　なヤツだと思ってたんですけどね。　　全然違った。 　こいつね。 　夢とか希望とか、感謝する心とか、 　すばらしい！！！　んですよ。  　オレもキミシマを見習って、　夢とか希望とか、　もう一度考えてみようと思います。  　その辺はまた後ほど。　

  2010年06月25日

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• １０レップ・１０セット

  　最近これでトレーニングしてます。 　１０レップ・１０セット 　レップとは「回数」のこと。　要するに、一つの種目を　１０回・１０セット　やるということです。 　筋トレ系の雑誌に載っていたやりかたで、　まさに拷問！　なんてテロップもついていましたが、　マジでキツイトレーニングです。　　でも、今までにないぐらい筋肉痛になり、　効果の表れを実感しております。 　　最近　ダイエットブーム　らしくて、いろんな本が出てますよね。　みんな楽して痩せたいとか、　楽して筋肉付けたいとか思うかもしんないけど、 　やはり、苦痛を伴わないトレーニングは効果が少ない 　と思います。　　　１０レップ・１０セット。　かなりきついけど、頑張って続けるぞ！  　オレに腕相撲で勝って、　賞金五万円　を狙ってるヤツもいるからね。

  2010年06月25日

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• 水泳部の思い出・その８

  　我々三年にとって、最後の県大会。 　うちらの水泳部は、大会に出かけるときも、　ふざけることを忘れない。　ほかの学校は、当たり前だがちゃんとジャージを着てくる。　しかし我々は、 　短パンに花子Tシャツ 　といういで立ちで大会に向かう。　この「花子Tシャツ」というのは、うちの学校では犬を飼ってて、　その犬の名前が、花子。　んで、柄にもなく犬好きなヤクザが、　この花子をデザインしたTシャツを作った、　という代物なのである。　要するに、 　背中にデカイ犬がプリントされているTシャツ 　なのである。　　そして大会本番。　オレは元々、県にギリチョン行ける程度の選手なので、　県大会ではボロクソに負ける。 　でも、エンジェル、シュガー、ファルコンの三人は、　県でもかなり上位に食い込んでいたと思う。　特にエンジェルは、この大会で優勝。　全国大会出場も期待され、校長まで観戦に来ていたが、　残念ながら、全国の基準タイムに、　コンマ何秒　か足りなくて出場を逃した…。　しかし、関東大会には出場して　二位　になって帰ってきた。全くスゲー奴だ。 　リレーでは前途したように、関東まであとわずかだった記憶がある。　オレとドラゴンがもうちょっと頑張っていれば、もしかしたら…。   　試合の話とは全く関係ないのだが、　オレは他校の水泳部の女の子で、仲良くしていた子がいた。　この子とは試合のたびによく話をしたり、　試合の帰りに、チャリンコ２ケツでちょろっと遊びに行ったりしていた。 　オレはこの子に、　この最後の大会の時、花火大会に誘われたんだけど、　オレには本命がいたため、　このありがたい誘いを断った…。　（つーか、女の子に花火に誘われたのなんて、後にも先にもこれ一回じゃねえか。）　結局本命とも花火に行けず、 　あ～　あの子と行っときゃよかったかな～ 　なんてちょろっと後悔したりしたのも、いい思い出である。　その後のことだが面白いことに、　この子とオレの本命は、高校で同じクラスになってた！　世の中狭いものである。  　県大会の帰りは、必ずヤクザが中華料理をごちそうしてくれた。　オレはこの最後の晩餐で、 　調子に乗って、ヤクザのビールを飲んでゲンコツをもらった。 　たぶん調子に乗ったのは、　部活から解放されるのはうれしかったけど、　どっか寂しかったんだと思う。  　オレらはなぜか、県大会の帰りは、 　足利駅から歩いて家に帰る。 　結構な距離だったと思うが、いつもそうしてた。　くだらねえことくっちゃべりながら、夜道を友達と闊歩するというのは、　中学生にはこの上ない楽しさである。　最後に歩いて帰って来た時は、　ヤクザのビールを飲んだせいで、　気持ち悪くなって道端でゲロを吐いた。　一人、また一人と家路につき、　駅から一番遠かったオレは、最終的には一人になり、　特にこの最後の夜は寂しかった記憶がある。　 　この大会を終えてから、　オレは一度も水泳部に顔を出してない　（と思う）。　卒業してみんなともバラバラになり、　今では行方もわからないヤツもいる。　それでもファルコンやダイスケ、ドラゴンなどとは　今でもつながりを持てているのは、感謝なことである。 　練習は苦しい。ヤクザは怖い。　でも、　なんだかんだで、中学校生活、一番楽しかったのは、　この部活での生活だったのかもしれない。　　ヤクザ。みんな。　良き思い出をありがとう。  　終わり　　 　 

  2010年06月21日

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• 水泳部の思い出・その７

  　三年になったので、 　今年は良い成績挙げられるよう、みんなで頑張ろう！！ 　などという気には全くならず、　むしろみんな、サボる要領が上手くなってた気がする。　うちらは基本、ヤクザが来るまでは練習しない。　プールでふざけたり、ビート板ブン投げて人に当てたりとか、　そんな調子である。 　ヤクザは「パジェロ」という、排気音のデカイ車に乗っていて、　プールにはこの車で来ることが多かった。　なので、パジェロの排気音が聞こえたら 　プールに飛び込み、さも今までまじめにやってました！ 　的な態度で練習に励むのである。 　　まあ、ヤクザがいるときはみんなまじめに練習するので、　最後の大会でも、結構いい成績を残せた。 　あ、そん時の思い出の一部はこちら。 　この最後の総体地区予選のとき、　オレたちはふざけてリレーのオーダー用紙に、　　エンジェル・ハルヤマ　シュガー・サトウ　ファルコン・フクダ　ジュウドウマン・イッセー 　と記入して提出した。　（リレーの種目によっては、ファルコンとドラゴン・リュウイチが　交代して出ていた気がする。）　オレの名前は、本当に「ジュウドウマン」だったか覚えていない。　ただ、柔道関係だったのは間違いない気がする。 　こんなことをすれば、ヤクザに怒られそうなものだが、　ヤクザはその辺、シャレが効く人物で、 　やれえ！！　（OKの意） 　と一言。　結局そのまま名前を読み上げられ、　会場が爆笑の渦に巻き込まれたのは、言うまでもない。　オレらはさらに悪乗りして、　女子部の奴らのオーダーも、 　大相撲毛野中チーム 　とかで提出して、さらに笑いを誘った。　女子部のヤツらは　相撲チーム　なんて勝手に付けられてムカついただろうけど、　そんなことはお構いなし。  　まあそんなこんなでも、　たぶん、団体では二位ぐらいの成績を収め、　残念ながら全員ではないけど、　オレを含めほとんどが県大会出場を決めた。  　そして今でも淡く思い出に残る、　最後の県大会に出場するのである。 　続く。 　　 　　 　 　  　　　

  2010年06月19日

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• 品格とか…モノ申す。

  　相撲界、ヤバいっすね。　一体これからどうなっちゃうんでしょうか？ 　朝青龍がサッカーやってただけで出場停止にしたんだから、 　この人たちは当然　クビ　にしなきゃおかしいですよね。 　たぶん絶対しない 　だろうけど。  　オレは朝青龍も、この賭博やってた力士の方々にも、　一切文句を付ける気はありません。　別にいいじゃないですか。このくらいやってたって。　人に迷惑かけたわけじゃあるまいし。　なんか脅されたって言ってる力士もいるみたいだけど、　結局自分の責任なんだから。 　腹立つし、文句言いたいのは 　今更騒ぎ立てるメディアや相撲協会、そして世間 　のほうです。 　だいたい昔から、暴力団とか賭博って、　相撲界につきものなんでしょ？　みんなそんなことわかってて今まで黙ってたのに、　今更って感じじゃないですか？ 　それに内〇牧子のババアが散々まくし立ててた、　品格　って、こういうものなんですかね。 　見かけ良ければ全てよし。　裏で何やろうがおかまいなし。 　たぶん日本の文化なんでしょうけどね。　建前　形　とか大事にするの。 　オレはこの文化、大っきらいです。 　なんで形だけの　礼儀作法　とかにいちいちこだわるんでしょうか？　頭下げてたって、　そいつが腹の内、　なに考えてるかなんてわかんないじゃないですか。　　　オレは生徒に、　ちゃんと挨拶しろ！　とか、あんまり礼儀のことは言いません。　（よっぽどひどけりゃ言うけどね）　挨拶の言葉とか、頭下げることとかって、　　その人を敬う心　　みたいのがあれば、自然と出てくるものじゃないですか。　頭下げてたって腹ン中で、　このクソやろう　なんて思われてたら、　礼儀もクソもないじゃないですか。　言葉使いも同じ。　「尊敬」と「信頼」さえ感じられれば、子供たちがどんな言葉使いしようと、　一切お構いなしです。 　なんでこの国って、　中身　を見ようとしないんですかね。  　サッカーやって、アロハ着て、　品格がねえってボロクソ言われて。　でも床山さんに恩返ししたり、　懸賞を全部、引退する行事さんにあげちゃったり。　表は良くないかもしんないけど、裏ではそんなことができる朝青龍。 　建前ばっちり！　でも裏じゃ…　なんて騒がれてる力士さんたち。 　　なにが　品格　なんでしょうかねえ。 　くだらねえこと書いちゃったかな。  　 　 　 

  2010年06月18日

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• 水泳部の思い出・その６

  　プールで泳ぐ期間は、　四月の半ばぐらいから、九月の終わりぐらいだった気がする。　　では来年の四月まで、何をして過ごすのか？ 　まあ普通は陸トレとか筋トレとか、　泳げなくても鍛える方法はいくらでもあるのだが、　どういうわけか、ヤクザ顧問はこの時期になると、　パッタリ部活に姿を見せなくなり、 　うちらはそれをいいことに遊び呆けていた。 　遊んでいたといっても、　プールの「ろ過装置」のある　ポンプ小屋　と呼ばれる建物にみんなでこもって、　オセロをしたり、マンガ読んだり、エロ本読んだりしていた。  　この時期の思い出に、こんなのがある。 　オレらはほとんど毎日、ポンプ小屋にこもっていたのだが、　時々ベンジョ・ダイスケが、外でデカイ声を張り上げて、 　ヤクザが来た！ヤクザが来た！ 　と、わめき散らすのである。　さぼっているだけならともかく、　エロ本読んだりしているのがバレたら、　それこそヤクザに、どんな怒られ方をされるかわからないので、　始めはえらくビビっていたが、　これはベンジョのいたずらで、　ヤクザ顧問が姿を現すなんてことはなかった。　ベンジョがこのいたずらをするたびに、　ボコボコにしてた気がする。 　　だがある日…　　またいつものように、ベンジョが外でわめき始めた。　いい加減ウザくなったので、　ベンジョをプールに突き落としてやろうかと思って、　外に出た時だ。 　プールの横の坂道を下って、　こっちにやってくるヤクザの姿が…。 　これはヤバい！　一気に血の気が引く。 　おい！エロ本とか隠せ！！ 　みんな慌ててオセロやマンガやエロ本を、　ポンプ小屋のいろんな場所に隠した。　　ほどなく、ヤクザがやってきた。 　　オレ　「先生、今日はどうしたんですか？珍しいですね。」　　ヤクザ　「ポンプの様子を見にな。」 　なんだと！　それはマズ過ぎる！！　ポンプのありとあらゆる場所に、なに隠したかわかってんのか！！ 　最大のピンチである。　オレは、この　死地　から脱出するために、即座に頭を働かせた。 　ついに、ヤクザがポンプ小屋に入ろうとするその瞬間！　とっさに言葉が出た。 　　オレ　「先生！なんか職員室から呼ばれてますよ！」　　ヤクザ　「ん？そうか。」 　ポンプを見ることなく、職員室へと引き上げていくヤクザ。 　助かった～～！！ 　またヤクザが引き返してくることを考え、　隠したものを別の場所へ移す。　なんとかこの「死地」を乗り越えることができた。 　当然、ヤクザは職員室から呼ばれてるはずもなかったのだが、　オレの勘違い　ということで御咎めナシ！　完璧に、　してやったり　である。 　　あと残っている思い出と言えば、　痩せたい　と言いだしたデブミチを部室に閉じ込め、　チャリンコマシンをひたすら漕がせて、　彼の存在を忘れたまま、　みんな帰ろうとしてしまったことぐらいか。　結局特訓の甲斐もなく、　デブミチは痩せなかった。 　　そんな調子で、半年近くも過ごすのである。　体力が衰えるのはもちろん、　オレなどせっかく夏には　６５ｋｇ　ぐらいになったのに、　春が来るころには　８０ｋｇ　を超えていた。　（柔道は、このころいきなり強くなったんだけど） 　兎にも角にも、　おれたち水泳部は、　早くも最後の年を迎えるのである。 　続く。　　 　　 　　

  2010年06月17日

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• 奇跡

  　ちょっと水泳部シリーズは一息おいて。 　今朝、どしゃ降りだったじゃないですか。　最近「ガス検針」のバイト始めたんですけど、　ガスメーターって、当然外にあるから、　雨降られると困るわけですよ。 　んで、神さまに祈りました。　オレが仕事してる時間は、雨降らせないでください。　って。 　そしたら見事に、雨やみました！　まあこれ読んで、　たまたまでしょ。　って思う人もいると思いますけど。 　でもオレは、神さまがやってくれたことだと思うし、　感謝します。　んで神様をほめたたえます。 　　でも、本当の感謝って、　神さまが何かしてくれた時はもちろんですけど、　どんなことでも感謝するってこと。　いいことでも、　悪いことでも。 　「余命一カ月の花嫁」は、 　次の日に生きられることが奇跡 　というようなこと言ってました。 　　今日飯が食えたこと。　無事仕事がこなせたこと。　検針してて不審者に間違われたこと。　だんだんクソ熱くなってきたこと。　達也さんに久しぶりにマッサージしてもらったこと。　今さっき、新しい生徒が入ったこと。　今日一日、元気に生きられたこと。 　どんなに小さいことでも、　どんなに大きいことでも、　全てが奇跡的で、感謝すべきことなんでしょうね。　 　 　　

  2010年06月16日

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• 水泳部の思い出・その５

  　夏休みに入って、地獄の特訓が始まった。　　まず、準備体操代わりに　１５００ｍ。　その後二時間ほど、全種目泳がされる。 　確かに練習はキツい。　しかし、そのキツさに拍車をかけているのは、やはり　　ヤクザ顧問の存在 　である。　　チンタラ泳げば前途したように、イス攻撃。　サボりがバレれば、プールから上げられ、無言の説教。　このヤクザの説教は、怒鳴り散らすというよりは、 　もう泳がんでいい。 　見たいな感じでプールのカギを取り上げられ、　自分は職員室に戻ってしまい、　うちらが何度も謝って、許してもらうというものだった。 　これを率先してやらなければならないのが、　部長　なのである。 　日々の練習のキツさに加え、この顧問あり。　もともとそれほど図太くないオレは、　マジで胃潰瘍になりそうだった。 　おかげでオレはこの夏、　ずいぶん痩せた。  　夏休みが終わると、新人戦がある。　地獄の特訓のせいか、　うちの水泳部は、地区大会でかなりの成績を収め、　オレ自身も、リレーを含め、４種目で県大会出場を決めた。　しかし、一番きつかった「２００ｍバタフライ」は 　こがわマジック 　によるものだったと思う。 　　自身初の県大会は、　ずいぶん前にブログに書いたことがあるのだが、　オレのせいで、足利代表が全員 　遅刻 　したり、　焦って家を出てきたため、 　穴のあいた海パン 　で試合にでる羽目になったり、それはもう散々だった。  　そんなこんなで、　二年になってからの部活も幕を閉じることになり、　シーズンオフを迎えるのである。  　　　

  2010年06月14日

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• 水泳部の思い出・その４

  　一年の時のことは、これといって覚えていることはないのだが、　なんかの大会の時、　オレによってそそのかされたデブミチが、　ベンジョ・ンソン・ダイスケに　飛び蹴り　をかまし、病院送りにしたのはよく覚えている。　ベンジョがあまりに痛がって転げまわるものだから、　ちょっとした騒ぎになったのだが、　それはベンジョの　芝居　によるもので、実際は怪我などしてなかったらしい。　　　二年になり、いくらか部活動生活の　要領　も覚えてきた。　 　で、三年生にとって最後の大会、　「総体」の県大会が終わった夜のことだ。　この大会を最後に引退することになった　T・トシ先輩部長から電話があった。　すると唐突に、 　「お前が部長だ」 　と言われた。　　「え？なんで？　部長はファルコンじゃないんですか？」 　一年のときからファルコンは、　次期部長　と言われていて、オレらはよくバカにしていた。　この部活で部長になるとういうのは、かなり悲惨なことであるからだ。　理由は簡単、 　顧問がヤクザ 　だからである。　なにか事が起これば、部長が率先してヤクザに頭を下げる。　まず怒られるのは「部長」。　リーダー的存在ほど、損な役回りはないと、オレはこの部活で学んだ。　こんな嫌なポジションはない。 　なぜ突然オレに決ったのか、理由はよくわからない。　特別泳ぐのが速いわけでもないし、　ましてやリーダーシップなど、　全然発揮していなかったアホなオレが選ばれたのか、いまだに謎である。 　いきなり最悪なポジションを任されることになったオレ。　オレはこの夏、ヤクザ顧問によって、　胃潰瘍寸前にまで追い込まれることになる。 　続く。 　　

  2010年06月11日

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• 水泳部の思い出・その３

  　ここいらで、水泳部のメンバー紹介をさせていただく。 　三年は、あんまり覚えていないのでパス。 　二年　学年唯一の男子部員、T・トシ先輩（部長）。　見た目ヤンキーぽくって、最初は怖くて話もできなかったが、　実は人情味あふれる後輩思いの先輩。　努力家で、シーズンオフの時もスイミングに通って鍛えていた。　中学を卒業してからも、何かと世話になった人だ。　先輩、高校の時はバイク壊してすいませんでした。 　そして学年唯一の女子部員、た〇ざわ先輩。　つまり、二年生は二人しかいなかった…。　この先輩とはあまり接点がなかったので、特に覚えていることはない。  　そして我々。 　まずは、スーパールーキー、　エンジェル・ハルヤマ。　種目はクロールだが、何を泳がせても速い。　のちに、県優勝、関東二位の成績を収める。　ルックスもよく、頭もいい！なんてうらやましいやつだ。　ちなみに実家は材木屋である。 　続いて水泳部No・２の実力を持つ、　　　シュガー・サトウ。　種目は確かメドレー。　二年になってから他の部活から編入してきたのだが、　スイミングに通っていたせいか、泳ぎは速く、　県でも上位に進出していたはずだ。　顔は「ナマケモノ」に似ている。 　三人目。　ファルコン・フクダ。　ヤクザ顧問が「ネバーエンディングストーリー」という映画の　ファルコンという顔が犬みたいな竜？　に似ているという理由で、ずっとファルコン。　オレは個人的に、　ゴジラ松井　に似ていると思う。　種目はブレスト（平泳ぎ）で、　最終的には県で上位に食い込むまでになった。　（けっこうみんな頑張ってたんだね。） 　その４．　ドラゴン（電柱倒せるぞ）リュウイチ。　水泳体型で、ルックスもビジュアル系。　彼の脳細胞レベルがあとちょっと良ければ、　間違いなく水泳界のプリンスになれた存在である。　種目は、やたら入水時の腕の角度が鋭いクロール。 　その五。　ベンジョ・ンソン・ダイスケ。　今でこそ彼とは仲良くしてもらっているが、　当時のオレは、彼に　とてもブログには載せられないような、　極悪の限り　を尽くしていた。　言えるとすれば、部活の後、　彼のチャリンコが無事だったことはほとんどなかったことぐらいか…　種目は…忘れた！ 　その六。　オレを水泳部に誘った　デブミチ。　成人してからはゲッソリ痩せたので、敢えてここでは　デブミチ。　実はこいつは知能は天才的。　スケベ心も天才的。　まあこいつがいなかったら、　オレは水泳部に入ることはなかったのだから、貴重な存在である。　種目は確か、クロール…だったかな？ 　その七。　マツモト・コウヤマ。　こいつはなんと、二年時の終わりぐらいに　「松本サリン事件」の松本市から、　オウムのバカタレがサリンを撒いた直後に、　足利に引っ越してきたのである。　他はあまり記憶にない。　何の種目だったかも不明。 　そして　学校一の肥満児・オレ。　種目はバタフライ。　他にやってるヤツがいないということと、　クロールの他に、　とりあえず出来たのがこの種目だけ　ということで、オレの専門種目になった。  　先輩を除き、　こいつらに共通していることは、とにかく 　個性的！ 　なのと、とにかく　　「頑張って大会で優勝しよう！！」　…なんて気はさらさらナシ！　ゴーイングマイウェイ！　オンリーワン！ 　なところである。 　メンバー紹介が長くなったので、　とりあえず、今日はここまで。 　続く。　　　 　 　　　　 　　　　

  2010年06月09日

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• 水泳部の思い出・その２

  　とりあえず水泳部に入部することにしたオレ。　何日かしてヒロミチのデブ（以下、デブミチ）と、　顧問の元へ「入部届け」を持っていった。 　オレはこの時点で、水泳部に入るのをやめるべきだったかもしれない。 　この顧問。　色黒。　頭は角刈り。　色眼鏡。　ヒゲ面。　　おまけにネクタイは、トラだか竜だかの柄。　　どう見ても、　ヤクザ。　まず「先生」には見えない。 　しかしオレは愚かにも、このヤクザに入部届けを手渡してしまった…。  　時は四月の半ばぐらいだったと思うが、　すでに　泳ぐ　練習は始まっていた。　水泳部なんだから、泳ぐのは当たり前なのだが、　うちの中学は、市立の普通のボロ中学。　室内プールなどという、しゃれたものは存在しない。　当然、屋外プールである。 　四月から、外のプールで泳ぐ…。 　今から思うと自殺行為のように思えるが、　五月の暮れには大会が控えているので、当然といえば当然。 　最初は練習について行くのが精いっぱいだった。　ヤクザ顧問が目を光らせているので、手を抜くことは難しい。　おまけにこのヤクザは、さぼっていなくてもチンタラ泳いでいると、 　プールに椅子や机を投げ込む！ 　こともしばしばだった。　たまに部活に来なくて「ラッキー！」なんて思ってはしゃいでいると、　いつの間にか校舎のベランダからこっちを見ていて、 　「上がれえ！！！」　（プールから出ろ、の意） 　などと怒鳴られて怒られることもあった。 　殴られたりすることはなかったが、　ヤクザ顧問による、「スパルタ指導」を受ける毎日。　それでもオレのメニューは、素人用の楽なものだったから、　まだマシだったかもしれない。　出場する大会も、全てビリ。　本当に、ついて行くのがやっとの部活動だったが、　それでものらりくらりと、時は過ぎていった…。 　次の年、オレは最大の試練を迎えることになる。 　続く。　　 　

  2010年06月08日

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• 水泳部の思い出

  　せっかくなんで、中学の水泳部の思い出も書いとこうと思います。 　いいんです。　書きたくなったから書くんです。 　　中学に入学したオレは、当然柔道部に入りたかったのだが、　うちの中学には柔道部がなかった…。 　当時のオレは、 　１４５ｃｍで７５ｋｇ！ 　という、超肥満児で、柔道以外の運動はてんで自信が持てないでいた。　ま、柔道も全然大したことはなかったが、　オレの他に誰も柔道をやってるヤツがいないという理由で、　つまらん自信をもっていたのだ。　　陸上部。バトミントン部…。　いくつか部活をのぞきに行ったが、　どれも超肥満児のオレにはおっくうそうで、やる気にならなかった。 　そんなある日。　同じクラスにいた　ヒロミチ　というデブが、やたら　　水泳部はいいぞ！ 　と勧めてきた。 　この、ヒロミチというデブは、　入学前のオリエンテーションで、早速、 　ケンカ 　になりそうになったヤツだった。　理由はホントにくだらんことで…。　オレの中学の卒業文集を読んだことがある人なら、理由はわかるんだけど。　　なぜか、その後ヒロミチとはそれなりに仲良くやってた。　まあ向こうはどう思ってたか知らんけどね。 　後々分かることだが、　ヒロミチは単に、 　女子の競泳水着姿 　が見たかっただけという、　マジで下らん理由で水泳部に入ろうとしたそうだ。  　そうとは知らないオレは、　　どうせ決まんねえなら、これにすっか。 　という、安易な考えで水泳部に入ることにした。　オレはデブだったが、ガキのころから泳ぐことは　　そこそこ 　得意だった。　なので、ここならどうにかなるだろうとは思っていた。  　その後、　予想だにしない、過酷な試練が待ち受けているとも知らずに…  　続く。　　 　

  2010年06月06日

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• 県大会

  　アリーナ田沼にトレーニングに行ったら、　中学生のバレーボールの県大会が行われていました。　佐野で県大会が開催されるなんて、　喜ばしいことだとは思うんですが…。　佐野って、県のはじっこじゃないですか。　黒磯の人とかどうするんですかね？　朝っぱら早く出てきて、どっか泊まるんですかね？ 　今日、珍しく、　中学の水泳部　の夢見たんですよ。　柔道のイメージが強いオレですが、　中学で所属していたのは水泳部なもんで。　　オレ、柔道はいまだにやりたいと思うんですけど、　水泳はもう絶対やりたくねえ！ 　同じとこ何回も往復して、息できなくて苦しいし。　おまけに顧問がヤクザだったし…。　ほんと、練習に関しては苦しい思い出しかないんですよ。　まあ、そのヤクザ顧問のスパルタ指導のおかげで、　市で３位ぐらいになって、県大会ぐらいには行ってたんですけどね。　あ！リレーじゃもうちょっとで関東大会に手が届きそうだった！　あれは惜しかったな～。　オレが練習手抜きしてなかったら、行けたかもしれません。 　そういえば、オレらの代って、　水泳も柔道も、足利のレベルはスゲー高かった！　柔道も、足利で優勝できれば全国行ける、みたいな。　水泳も全国２位のヤツとかいたし、　足利でいい成績残せば、県でも必ず上位行ける、みたいな。 　まあオレは水泳嫌いだったか、そんなのどうでもよかったんですけどね。 　で、今日見た夢は、水泳の練習の夢。　夢の中でも苦しいんですよ、練習。　でも、自己ベスト更新！とか言って、喜んでるんですよ。　そんくれー意気込んでやってれば、　あの手が届きそうだった関東大会に行けたかもしれませんね。 　なんで水泳の夢なんか見たんだろう…  　今回言いたいのはこれだけ。 　県大会は宇都宮が良い。　だって真ん中だから、人集まり安いでしょ？  　バレーのみなさん。　こんな僻地まで、ようこそおいでくださいました。　　　 　 　

  2010年06月04日

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• ぶっこわした

  　え～… 　先日、外の水道の蛇口の、　先っぽ　が折れちゃったんですよ。　ちょうど、　チ〇ポコ　みたいな形してるやつです。 　んで、母ちゃんに 　「水道屋呼ぶと金掛かるから、それぐらい直せ！」 　って言われたんで、　今日直してたんですよ。そしたら… 　ちょっとひねっただけなのに…　　中身のパイプの根元ごと折れちゃいました。　なんてこったい！ 　結局水道屋さんに来てもらって、　現在うちは 　断水状態 　です…。 　あ～　便所行きてえ…。  　　

  2010年06月03日

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• 授業参観

  　今日はオレの生徒の授業参観でした。　授業参観つーか、 　学校公開 　ってやつでして、　地域の一般人も、授業が見られるというイベント？です。　だからオレも参加できるわけです。　来ている人は親御さんばかりですけどね。 　常盤の大仏や、ゆうたなんかから誘われて行き始めたこの行事。　早いもんで　５年間　も行き続けています。 　生徒から誘われなきゃ、まず行きません。 　つーか行けないでしょ？親でも兄弟でもないし…。　でもなぜか、ここの中学の生徒たちは、　毎回誘ってくれるんですよ。　　毎回学校に入るのは勇気がいるけど、 　今回は特別緊張した！ 　頭ジャーヘッドだし！  　授業を見学して思うことは…   　特にありません。 　まあ、なぜかオレが来て、　面白がってるやつらを見るのが楽しいだけなんですけどね。　　　 　 　 　　 　　　

  2010年06月02日

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• バンド

  　昨日ね、オレの生徒だった、　ゆうたのバンド　のライブに行ってきたんですよ。　彼らと比べるとかなりオッサンなので、　そんな若者たちのライブに行くのには勇気が要りますね。　　彼らのバンドは良いです。　頑張ってます。　いつも見るたび上手くなってるし。  　でも、むかつくバンドが一組。 　こいつら演奏終わったあと、　楽器ブン投げたり倒したり…。　　オメーらブン投げたろか！ 　と正直思いましたよ。 　パフォーマンスなんでしょうけどね。　プロでもそういうことやるヤツいるから。　イベントやってる楽器屋も、　そういうのわかっててやってるんだろうから、　こっちが口出す権利はねえけど。 　彼らにはそんなのになって欲しくないですね。 　　あ～むかつく。　書くんじゃなかったかな…。　  　

  2010年05月31日

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  ジャーヘッド

  　ジャーヘッドって映画があるんですよ。でも映画の話がしたいわけじゃありません。したいのは髪形の話です。 画像の右側に、にーちゃんいるでしょ？このにーちゃんの髪形がジャーヘッドと呼ばれるらしいです。 電子ジャーに形が似てるとか、外側は頑丈だが中身はカラッポな海兵隊にちなんでつけられたようです。 そして今のオレの頭も ジャーヘッドです。 ２３には危険な頭と言われてしまいましたが…。 気持ちいいですけどね。スースーして。しばらくジャーヘッドで過ごそうと思います。   

  2010年05月28日

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  バカ猫ども

  　これはうちの庭です。　ペットボトルが並んでるでしょう？　知ってる人は知ってると思いますが、 　猫よけ 　です。　　前にチョロッと書いたことあるんですが、オレは猫が嫌いです。　猫そのもの、というか、のら猫が嫌いです。　　まず、くさい。　勝手にクソションベン垂れる。　何様のつもりか食い物ねだる。　犬のような忠義心ゼロ。 　おまけにオレは　猫アレルギー　で、猫が近寄っただけでくしゃみが止まらなくなります。　もうオレにとって猫は 　害獣 　に過ぎません。蚊と一緒です。 　うちの庭に出没する猫共は、三匹ほどいます。　こきたねえ猫共ですが、どうやら飼い猫のようです。　飼い主も見当がついてるんですけどね。　一時は猫を半殺しにでもして、　そいつらの家にでも放り込んでやろうかと思いましたが、　そんなこともできず…。 　キンチョールを顔面にぶっかけるのが精いっぱいです。  　最近ね。　本当に駆除しようと考えたんですよ。　マジで迷惑だから。　飼い猫だろうが、人んちの庭にクソ垂れてくような猫は、 　駆除。　この世から去ってもらいます。  　でもね。　ちょうどうちで猫を目撃した、　ソラくんのこの一言で思いとどまったんですよ。 　「ソラ、猫好き」  　バカ猫＆アホな飼い主！　お前らが今無事なのは、ソラくんの 　愛 　のおかげだ！肝に銘じておけタコ！ 　 　　　　

  2010年05月26日

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• 奇跡的回復！

  　コウトウなんとか炎。　治るのに一週間以上はかかりそうだったけど、　奇跡的に回復しました！　水曜日にはあれほど痛かった喉の痛みが、　今はほぼスッキリ！　神の存在を感じずにはいられません！　励ましのメールをくれた人、祈ってくれた人、　ありがとうございます！ 　神さまの業（わざ）の一つに、　癒しの奇跡　があります。　現にうちの教会の人で、　末期がんで余命幾ばくもないと宣告された人が、 　すべてのがんが消えてなくなる！ 　といった奇跡もありました。　医者も奇跡と認めた「事実」です。　外国の教会では、　腕が生えて来たり！　車いすの人が歩けるようになったり！　はたまた死人がよみがえったり！！！　信じられないような奇跡が起こっています。 　聖書を読んでも、　イエス様はたくさんの癒しの奇跡　を行ったことが書かれています。 　しかし、　全く癒されないことがあるのも、　また事実です。　オレの親父は、頭痛が癒されることなく死んでしまいました。　オレの右腕の、変な麻痺？も、今のところ治る気配はありません。 　なぜか？　オレにはわかりません。 　レーナ・マリアという、ゴスペルシンガーがいます。　この人は、生まれつき両腕がありません。　片足もありません。　もちろんこの人はクリスチャンなのですが、　腕が生えてきたり、足が生えてきたりといった奇跡は体験していません。　しかしこの人は、 　このような姿のままでいるのは、神の計画である。 　と受け止めています。　自分がこのような姿でいることに、　悲観したこともないそうです。　　なにかこの姿にも意味がある。 　彼女は母であり、一流のゴスペルシンガーです。　そして信仰を持ち、喜んで人生を歩んでいます。 　五体満足なうえ、人並み外れた体力を持っているにも関わらず、　つまらんことで悩みへこむオレはなんでしょうかねえ… 　最近は今までよりも、　もっといろんなことに感謝するようにしています。　いいことも悪いことも、　いいヤツにも、やなヤツにも、　神の愛と祝福を願って…。 　　　

  2010年05月21日

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• なんとか炎

  　なんとか炎という、喉の病気にかかっちまいました…。　コウトウ……なんつったけかな？　忘れた！　とにかく喉の病気らしいです。 　月曜から、な～んか喉の調子が悪いと思ってたけど、　今朝になったら、 　猛烈に喉が痛い！ 　これほど喉が痛くなったのは、生まれて初めてです。　飲み込むにしろ、喋るにしろ、　喉が痛いです。　あまりに痛くて、耳まで痛いです。 　今、痛み止めと、抗生物質飲みました。　早く効いてくれることを願うばかりです。 　あ～痛い痛い…。　

  2010年05月19日

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• 平等・不平等

  　オレの授業のモットーの一つは、 　不平等 　です。　　え、とんでもねえセンコーだって？　まあ確かにそうかもしんないですけど、　ちょっとつまんねえかもしんないけど、　オレの話を聞いてくさい。 　例えば。　太郎、次郎、三郎の三人が、　「バカ」　と言われたとします。 　太郎の反応は、　「うるせーむかつく死ね！」　といった反発的なものです。 　次郎の反応は、　「バカって言われた…。オレはもう駄目だ…」　という、凹み型なものです。 　三郎の反応は、　「ふ～ん。まあどうでもいいや。」　という、大して気にも留めないものです。 　他にもいろいろあると思いますが、　何が言いたいかというと、　同じことを言われても、　　人によって受け取り方はそれぞれ違う 　ということです。　当たり前のことですけどね。 　基本、オレの生徒たちは 　ケツひっぱたいてなんぼ！ 　な子供が多いように思います。　でも、全ての子供に同じように接するわけではありません。 　ガツガツやって大丈夫な子。　励ますことが最も必要な子。　愛の鞭がたくさん必要な子。 　いろいろです。　だからオレは、全ての生徒を同じようには接しません。 　不平等。　オレにとっては当たり前のことです。　

  2010年05月17日

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  デズニーランド

  デズニーランド行ってきました！前の記事に書いたように、ほぼ十年以上ぶりです。 でも自分でも意外なことが…。 オレ、デズニーランドって、けっこう好きなんですよ。なんとかマウンテンとかスゲー楽しくて。またぜってー来よう！って感じだったんですけどね。 な～んか前に来た時と感じが違うんですよ。なんとかマウンテンに乗っても、前みたく興奮しないというか…。あれ？こんなんだったっけ？みたいな。 年食っちゃったせいなんですかね～？ まあ、３０目前に控えたオッサンになりつつある男が、デズニーランド、楽し～！なんて言ってたら、それの方がおかしいかしんないですね…。 ま、自分のことはさておき、主役のソラレイくんは、大いに楽しんだんじゃないかな？レイくんはまだわかんねーか…。 二人とも誕生日おめでとう！   

  2010年05月15日

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  恥ずかしいこと

  　今日もアリーナ田沼に行ってきました。　そしたらジムのねーちゃんに、　　「体、ごっつくなってきましたねえ！」 　と言われました。　あまり変化がないように思ってたけど、　確かにシャツもきつくなったし、体重も増えてるので、　少しはトレーニングの効果が表れてきたようです。 　あと、いつもオレのブログを読んでくださってる方に、　新しいトレーニングメニューを教えていただきました！　さっそく来週からやってみようと思います。 　　実は明日、ディズニーランド行くんですよ。　シーは八年ぐらい前に行ったけど、　ランドは十年ぶりぐらいですね。　あ、デートじゃないですよ。　H沢家に、ソラくんレイくんの誕生日を兼ねて誘われまして。 　で、アリーナの帰りに、セブンでチケットを買うことにしたんですが…。　　トレーニング帰りのゴツイ男が、ジャージ姿でたった一人。 　「すいません。ディズニーランドのチケット　　一枚　　ください。」 　おかしいでしょこれ？どう考えても変でしょ？？ 　実際、店に入るまでは何の気なしに行ったんですが、　入ったとたん、急に恥ずかしくなって、 　ヤングジャンプ立ち読み！（エロ本じゃないよ） 　もうどうすんべかと、気を紛らわすのに精いっぱいですよ。 　でもいつまでも怖気づいていても仕方ないので、　勇気を振り絞ってカウンターに行って、 　上記のセリフを一発！！ 　…案の定、店員のオバちゃんは、　え？　みたいな表情。　おまけに、 　「大人一枚…でよろしいでしょうか？　子供ではなくて…。」 　なんて聞かれる始末。　もうなんでもいいから早くちょうだいよ！　って気分ですよ。 　んでさっさとチケット受け取って、さっさと店出てきました。 　あ～　恥ずかしかった。　明日楽しい一日になりますように！　このオレの恥ずかしさに免じて… 恥ずかしさに耐え忍んで買った、オレのチケット　　　　　　

  2010年05月14日

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• 神との出会い・その６

  　親父が死んだ日に、神を信じたオレ。　しばらくは感情がめちゃくちゃだった。　急に気分が良くなったり、急に絶望感に襲われたり…。　　そんな状態だったが、何日かして、　オレは教会に行ってみることにした。　　親父の洗礼式以来の教会。　場所も変わって新しくなっていた。 　礼拝は、ほとんど賛美歌を歌っていたが、　前にも書いたように、パイプオルガンなどで行われてはいなく、　アコギ弾いてる丸いオジサンと、外人の兄ちゃんがエレキを弾いていた。　（この二人が、今でも世話になっている牧師の２３とマイクさんである） 　オレは何も分からず教会に来たが、　なぜか賛美歌を聴いているうちに、涙が溢れた。　本当になぜかはわからないけど、　何かに触れられたような気がした。　　ここに来ていれば、オレの人生どうにかなるかもしれない…。 　なんとなく、そう思った。  　それからオレは、毎週教会に行くようになった。　神という存在も、礼拝のメッセージもチンプンカンプン。　聖書を読んでも意味わかんねー状態だったが、　いつの間にか、　オレの中の黒い渦は少しずつ小さくなっていった。  　神を信じたからといって、　人生つらいことがなくなるわけではない。　もちろん凹むこともあるし、葛藤することもある。　でもオレは、　神を信じてからは、信じる前に経験したような　黒い渦に巻き込まれるようなことはなくなった。　自分の思いに対しても、　どのように対処したらいいか、ずいぶん分かるようになったと思う。　　確かなのは、　神を信じる前の人生と、神を信じた後の人生は、　まるで違うということだ。　 　神のことについて語るには、今ここに書ききるのは難しい。　だから少しずつ、今までみたく書いていこうと思う。　　オレはこのブログを読んでくれてる人に、　神の祝福があることを祈っている。　神のことに関心があるとか、興味があるとか、　知りたいことがあるとしたら、遠慮なく聞いてもらいたい。　（オレはこれでも、神学校を一応卒業してるから（笑））　　ここまで読んでくれた人、本当にありがとうございます。 　終わり。　　　 　　　 

  2010年05月13日

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• 神との出会い・その５

  　親父の死は、本当に突然だった。　朝起きてきて、台所の入口で倒れて、　そのまま死んだ。　母ちゃんは、今でもその時の記憶がないほど取り乱していたが、　オレは割と冷静で、人工呼吸や心臓マッサージをしてみたが、　どこかで、　もう親父は「ここ」にはいないという、　確信のようなものがあった。 　病院に運ばれて、死亡が確認された。　簡単な検査をしてもらったところ、　死因は心臓関係の病気らしい。　突然死は、心臓か脳の関係でしか起こらないそうだ。　あれほど頭痛で苦しんでいたのに、脳には異常がなかったらしい。　また突然死の場合は、警察が介入する。　母ちゃんは、とてもそのときの状況を説明できるような状態ではなかったので、　オレが警察に話をすることになった。　　オレは警察に状況説明しているうちに、初めて、　「親父が死んだ」　ことを自覚した。　これでもかというくらい、悲しかった。　病院の中で人目もはばからず、声をあげて泣いた。 　昨日まで一緒に飯を食って、煙草を吸いながら話をしていた親父。　オレも「うつ病」みたいになっちゃってたけど、　親父との最後の夕飯の時は、なにか楽しく話した気がする。　そんな親父が、一晩明けたら冷たくなって寝ている。　信じられないようなことだけど、現実だった。 　親父が死んだと聞いて、たくさんの人が来てくれた。　そのとき真っ先にきてくれたのは、教会の人たちが多かった。　みんな悲しみにくれているオレや母ちゃんを、　涙を流しながら慰め、励ましてくれた。 　葬式は、教会で行われることになった。 　親父の遺体を教会に運ぶことになった。　オレはこのときのことを、決して忘れることはないだろう。 　遺体を運ぶ前に、２３のお兄さんである「あんちゃん」牧師から、　メッセージがあった。　「死んだクリスチャンの魂は、今は天国にいる。」　具体的な話は覚えていないが、こんなことを言っていたと思う。 　そのあとの言葉。　「今、神を信じようと思う人はいますか？」 　人が死んだのに、何を言っているんだと思う人もいるかもしれない。　でも、オレは全くそんなふうには、この言葉を受け取らなかった。 　何もかもが楽しくなくなり、希望もクソもない人生。　笑うことも、喋ることにも疲れた人生。　生きることに、全く自信が持てない人生。 　そんな時の、親父の死。 　　特別強い思いが働いたとか、何かを感じたわけではない。　だけどオレは、このあんちゃんの問いかけに、　いつの間にか手を挙げていた。 　今から九年前の三月三日。　親父が死んだ日。　そして、オレが神を信じると決めた日でもある。　　 　　　 

  2010年05月10日

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• 神との出会い・その４

  　自分で思っている強さなんて、実は嘘っぱちの強さ。　今まで作ってきた「自分の強さ」は、全てハリボテの強さ。　オレは実は、どうしょもなく弱い人間…。　一体オレは、これからどうなってしまうのだろう…。 　ふつふつと、でも確実に心のどこかに湧き上がる思い。　オレは必死に、その思いをごまかし続けた。　　　９９年春、高校卒業。そして進学。　が、三か月で退学。　その後バイトを転々とする。 　段々小さな黒い穴は大きくなってくる。  　００年。ミレニアム。　この年もバイトに明け暮れ、　時間ができれば、バイクで旅をするという生活だった。　　でも決して楽しい旅にはならなかった。　穴は渦に姿を変え、オレを飲み込もうとする。　旅、というよりは、その渦から逃れるための　逃避　だったと思う。 　その年の１２月。ある夜のことだった。　ついに黒い渦は、オレを飲み込もうと牙をむいた。 　お前は役立たず。　お前は生きていくことはできない。　お前はどうしようもない臆病者。　　もう死んでしまえ。 　「思い」というよりは、「声」が聞こえた。　昔のテレビの「砂嵐」のような音とともに聞こえてくる。 　オレは眠ることはおろか、ひどい吐き気と頭痛に襲われた。　ガタガタと震えも止まらない。　悪魔の存在を感じた。　　このままでは、本当に死ぬ…。　正直そう思った。  　オレは寝ている母ちゃんの元へ行った。　　祈ってもらえば、どうにかなるかもしんねえ…。 　神を信じることのなかったオレが、　初めて神に助けを求めた時だった。 　母ちゃんに祈ってもらうと、　かすかだが、安心感を得ることができた。　その夜は、わずかだが、眠ることができた。 　しかし、毎日１～２時間ほどしか眠れない日々が続く。 　その時通っていた職場には、たちの悪い先輩がいて、　オレの悩みに一役買っていた。　こいつのせいで胃潰瘍になったやつもいるくらいだ。　こいつに対し、何もできない自分を責め、ふがいなく思っていた。　　もう、精神的にも体力的にも限界だった。   　そんなオレに、とどめを刺す出来事が起きた。 　ある日突然、親父が死んだ。 　続く。 　　　   

  2010年05月07日

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• ちょいと一息

  　最近は重い話ばっかなんで、　くだらないやつを一発。 　昨日、宮脇書店に教科書を買いに行きました。　あ、そーだ。　オレ、一応先生だったんだ。あぶねえあぶねえ忘れるとこだった。　って感じで。 　さすがに休みで駐車場も混んでて、　ようやく見つけた所に、バックで駐車しようとしたときです。　目の前を、　けっこうキレイげなねーちゃんが運転する車が横切りました。 　しかし…。　なんかこのねーちゃん、　様子がおかしい…。 　な～んかおかしい…　ん？　んん～？？？？   　なんとハナクソほじってました。　しかも鼻の下伸ばして堂々と。 　汚ねえオッサンとかなら、　あ～やっちゃってるよ。　って感じですが、　対象がキレイなねーちゃんであると、なんともはや…。 　まあ我々人間です。　どんなに可愛いコでも、　どんなにキレイな人でも、　ミス・なんとかに選ばれた人でも…  　一回ぐらいは直にハナクソほじったことあるはず…。　ないとは言わせません。  　みなさん。　誰も見ていないと思ってハナクソほじるのは危険です。　オレのように見てるヤツがいるかもしれません。　注意しましよう。 　

  2010年05月06日

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• 神との出会い・その３

  　オレの親父は、　人としては、あまり幸せな人生を歩めなかったと思う。 　よくオレと遊んでくれた親父だったが、　原因不明の頭痛に悩まされ続けた。　だからオレは、頭痛がっている親父の姿を見続けてきたせいか、　ガキの頃から　親父は長生きしない　と、どこかで思っていた。 　予感が当たったのか、　親父は４８歳という若さで天国に行った。　（だから、元気な親父を持っているそこのキミ！　　ハゲだのデブだのクサイだの言わないで、親父をいたわりなさい！）　　いつ死んじゃうか、わかんないよ！） 　その親父の洗礼式、何が感動したのかわからないが、　これでもかというくらい、涙が出た。　もしかしたら、ここには何かあるのかもしれない…。　少しだけ、そう思った。  　とはいっても、それから教会に行くことはなかった。 　しばらくして夏休みに入って、それなりに楽しくやってた。　友達と海に行ったり、キャンプしたり、タバコ吸ってて補導されたり…。　いい夏休みだったが、　たぶんこの頃だと思う。 　針の穴程の小さな黒い穴 　が、心のどこかに空き始めたのは。  　やがて夏休みが明けた。就職活動の時期である。 　オレは常に、成績はクラスで必ず５番以内には入っていた。　なので就職先は選び放題だった。 　が。 　元気だったが、どこか心の状態がおかしくなり始め、　就職する気なんか、サラサラなくなっていたオレ。　実は、元々就職するのがいやで、　夏休み中に、公立の大学を受験した。　推薦試験だったため、面接だけだったが、　見事、落ちた。　　結局オレは、太田にある職業訓練校に進学することになるが、　このころ、　小さな黒い穴は、少しずつ大きくなりつつあった…。 　続く。 　　

  2010年05月05日

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• 神との出会い・その２

  　初めて教会に行ったのは、　親父の「洗礼式」がきっかけだった。 　「洗礼」　とはどういうものなのか、簡単に説明。　知っている人もいるかもしれないけど、　「洗礼槽」という風呂桶みたいのに入って、　ひざを屈めて頭から全部、水に浸かる。　ちょっと説明しづらいが、　頭を水の中に入れることは、 　古い自分に死ぬ 　ことを意味する。　水から出ることによって、 　神によって新しいく生まれ変わった 　ことを意味する。（いいんだよね、これで…） 　まあこれが洗礼式である。  　なんで親父の洗礼式に参加しようと思ったのか、　いまだによくわからない。　母ちゃんに誘われたのは覚えてるけど、　「神さま嫌い」だったオレが、なぜ行こうと思ったのか…。 　式が行われたのは、　確か弐段を取った昇段審査の、次の週ぐらいだったかな。　当時のオレは、　弱小柔道部とはいえ、その時期は気合入れていたもんだから、　眉毛も細く、頭は五厘刈りにしたばかりの坊主。　ガタイも普通の人と比べればゴツいほうだ。　今でも散々お世話になっている牧師の２３は、　そんなオレを見て、 　なんて厳つい坊主が入ってきたんだ… 　と思ったという。　まあ、教会には不釣り合いすぎる風貌だったのは間違いない。　オレはオレで、　神なんか信じてる人、バカみてー　的な思いがどっかにあるもんだから、えらく態度が悪かっただろうと思う。 　教会は、思ったほど全然　宗教くさくなかった。　ときどき来る、変な宗教勧誘をしてくる奴らは、　だいたい「目」が危ない。　でも、ここの教会の人たちは、少なくともそんな「危なさ」は感じなかった。   　親父の洗礼式が始まった。 　なぜかオレは、涙が止まらなくなっていた。 　続く。　　 　 　 　

  2010年05月05日

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• ふう～

  　また一つ、試されることがありました。　フフフ。　なかなか人生上手くいかないもんですね～。　最近、自分でやろうとすることは、　ホントになにもうまくいきません…。　ここまでボコボコなのは、久しぶりな気がします。 　神さまに対しても、文句言っちゃいますね。どうしても。 　でもその半面、　祈ることしかできねえんだなっても思います。 　今のオレには、全ての周りの物事に対して、　どういう行動をしたらいいのか、　どうすれば良くなるのか、　何が一番いいやり方なのか、　といったことは、さっぱりわかりません。　体調が悪くなったのも、　いろんな葛藤があって、その影響が一役かってるのだと思います。 　さすがにちょっと疲れたな…。 　ヤコブ１章・２節　　「私の兄弟たち。様々な試練に会う時は、　　　それをこの上ない喜びと思いなさい。」 　…この上ないだって。　厳しい～！ 　あ、でもね。　こんな状況の中でも、一つ気付いたことがあるんですよ。　それは、 　オレって自分が思っている以上に、周りに　愛されてるんだな～ 　ってことです。　え？気持ち悪い？いやいやホントにそう思うんですよ。　クリスチャンの友達でも、そうじゃない友達も、　オレを愛してくれたり、　必要と思ってくれるヤツが、こんなにいたんだなって思うんですよ。 　オレに関わってくれてる全ての人。　本当にありがとう。感謝します。 　コヘイジ！　やっぱりオマエと走るのは最高だ！　いろいろ世話んなったな！ 　　

  2010年05月05日

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• 神との出会い

  　前回でも書いたとおり、オレはこれでも、　神を信じるクリスチャンです。　見た目やオレの態度などからは、世間で思われる、　クリスチャン　とは、ずいぶん印象が違うと思います。　日曜日は教会へ行き、パイプオルガンで賛美歌を歌い、ミサを行う。　人間的にすごくいい人で、親切で穏やかで…。　たぶん　カトリック　の教会のイメージが、世間一般の人には　キリスト教　と、捉われがちなんでしょうね。　でもちょっと違うんですよ。特にうちの教会は…。  　まあ、そのへんの話は置いといて、　オレの生徒の中にも、もしかしたら、　「なんで神さまなんか信じてるんだろう。」　と思っている奴がいるかもしれないんで、　今回はその辺のところをシリーズにしていきたいと思います。  　オレは高校二年生ぐらいまで、人生が楽しくてしょうがなかった。　いい仲間たち？が周りにいて、土日は誰かしらの家に集まり、　酒を飲み、煙草を吸い、原チャリを乗り回し、先生の家にいたずら電話をかける。　別にヤンキーとかワルじゃなかったけどね。 　学校でも、先生を掃除の時間に、　ジャイアントスイングをかまして遊んだりしてたけど、　勉強もけっこう楽しくて、成績も悪い方じゃなかったし、　仲間たちと筋トレに励み、変わっていく身体に自信をもち、　自由気ままな部活動生活を送り、　帰りにはクレープを食いながら、女子高生のケツを眺める。 　アホらしいけど、そんな毎日が、最高に楽しかった。　やること全てが、最高に楽しかった。 　そんな人生を送っていたのだ。　母ちゃんは（親父も一応）クリスチャンで、いつも教会に行っていたが、　人生が楽しくて仕方ないオレは当然、　神の存在　なんてどうでもよかった。　信じる気なんて、ハナクソほどにもなかったし、考えることもなかった。  　いつのころからだろうか…。　たぶん、高校三年の半ばを過ぎようとしているころかな。 　オレの心に変化が起き始めた。 　今まで楽しいと思っていたことが、楽しく思えない。　あったはずの自信が、ハリボテのように、もろいものに感じる。　オレって実は、スゲー弱い人間？ 　このときはほんの、　針の穴ほどのかすかな思いだったが、　この穴は次第に、 　大きな大きな黒い渦　　となってオレを飲み込み、苦しめていくことになる…。 　続く。　　　  

  2010年05月02日

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• 自分の気持ちと神の思い

  　知っている人はよく知っていると思うんですが、　オレはどちらかと言えば　ストレート　な性格です。　０か１００か。白か黒か。　そのへんがハッキリしないと嫌な性格です。　当然、いい面もあれば悪い面もあります。 　これは、オレの人間関係に対しても言える性質です。　好きな人間と嫌いな人間に対する態度は、極端なほど違います。　（今は昔に比べれば、だいぶ変わったと思うけど）　これはガキの頃からあった性質で、　例えば、滑り台などで順番待ちをしていて、　それこそ誰かに　「横入り」　などされようものなら、　そいつが滑り終わるのを待ち構えて、 　噛みつく！！ 　なんてこともしばしばでした。　しかも、相手が泣こうがわめこうが、絶対に離さない。　母ちゃんはえらく苦労したと思います。 　このようにして、きっちり自分の中で白黒つけられれば、　当然「スッキリ」するのです。 　ですが、大きくなるにつれて、　そうもいかないことが多くなってきました。 　対象が、　・自分より立場の上の人間だったり　（先生とか上司、あとは…）　・嫌いな奴ならともかく、　　かえって身近な奴とか、仲の良い奴との間におきた時の問題とか。　・明らかに、自分より強いやつとか…。 　要するに、「自分の力」で解決できない時、一体どうするのか。　オレは自分を責める傾向にあります。 　オレがダメだから。　オレが弱いから。　オレに力がないから。　オレに勇気がないから。　オレがだらしないから。 　これは、１０年ほど前には、オレにとって本当に深刻な、　「心の病気」　でした。　正直、これのせいで、　死ぬことも考えました。 　こいつは、今でも気持ちが弱くなっている時などは　ときどき「顔」を出します。　最近ちょっとひどいですね。 　このように、オレは非常にめんどくさい人間です。 　では、聖書では、このようなことに対して、　どのように教えているのでしょう。 　オレを支えてくれる、いくつかの言葉を紹介します。 　ピリピ４章・６～７節　「何も思いわずらわないで、　　あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、　　あなたがたの願いごとを神に知っていただきなさい。　　そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、　　あなたがたの心と思いを、キリスト・イエスにあって守ってくれます。」 　オレは神の前に祈ります。　どんな汚い気持ちも、どんな醜い思いも、　神は受け入れ、オレの思いを守ってくれることを信じて。 　マタイ５章・４４節　「しかし、わたしはあなたがたに言います。　　自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。」 　大きく矛盾した言葉に聞こえるかもしれません。　オレも、なぜ？と思ったことがありますし、今でも思うことがあります。 　しかし、嫌だと思う奴のために祈ってみると、　不思議な安心感を感じることができます。   　第一コリント１章・２８節　　「また、この世の取るに足らない者や見下されている者を、　　　神は選ばれました。　　　すなわち、有るものをない者のようにするため、　　　無に等しいものを選ばれたのです。」 　まさに、オレのような人間のための言葉です。 　なんかいろいろな葛藤があって、ストレス溜まりがちな今日この頃。　でも、神さまに祈って、前進していきたいと思います！　　 　　　　 　　　

  2010年05月02日

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• のりちゃん・その２

  　そのアクシデントが、どういった経緯で起こったのか、覚えていない。　稽古中だったのは間違いない。　のりちゃんが大きなリアクションを起こさなかったのも、　オレの記憶に残らなかった一つの要因だとは思うが、　のりちゃんの足の子指が、 　大きく腫れ上がって 　いたのは覚えている。 　なんとのりちゃんは、審査を目前に控えながら、　　　骨折！ 　してしまったのだ。　どうする？試合なんかできるのか？当然不安がよぎる…。 　しかし、そんな心配をよそに、　のりちゃんは意外とケロッとしていたように思う。　だからオレも、大きなアクシデントとして記憶に残っていないのだと思う。 　そして、ついに審査会を迎える。 　まず、初段を受験するには、「一級」をとらなければならない。　一級を取りに来た連中に、　二勝　すれば合格だったと思う。　（ちなみにオレは、一級審査には二回も落ちている。ださっ！）　今はどうだか知らないけど、　オレらの時は小学生も受験していたくらいだから、まず問題ないだろう。　　なのでオレは、　まともにのりちゃんの試合を見ていなかった。　チラッと見て覚えているのは、　のりちゃんが表情変えずに足払いを仕掛け、　中学生を見事に転がしている姿だけだ。　たぶん余裕で一級は合格したのだろう。 　続いてついに、初段審査である。　何人と試合するかは、その時によって違うが、　例えば５人と当たった場合は　３勝２分け　が最低ラインだったと思う。　（オレは４勝１分けで取ったけどね。ンフフ） 　まことに申し訳ないが、　オレはこの試合もよく記憶していない。　何人と当たったのかも覚えていない。　　しかし相手が、　残り二人となった時の試合は、かなりはっきり記憶している。　それまでの相手には、順調に勝ったらしい。スッゲ！ 　まず一人目。　相手はたぶん中学生だったと思うが、名前が 　ほんだくん 　だったのは覚えている。　かなり体格はいい。たぶん、のりちゃんより２０ｋｇは重いだろう。 　試合中盤だったか。　のりちゃんが、　「なんでそこで？？？」　と思うようなタイミングで大外刈りを仕掛けた。　ほんだくんは、待ってましたとばかりに、大外返し！　「一本！それまで！」　ものの見事に返されてしまった…。 　続いて最後の相手である。　たぶん中学生だったと思うが、のりちゃんとさほど体格は変わらない。 　ここで負けてしまうとマズい。　二敗してしまうと、良くて敗者復活戦に回されるか、　悪ければ　「不合格」　なのである。もう後がない。 　試合が始まった。当然オレの応援にも気合が入る。　オレに応援されたことのある　生徒たち　なら分かると思うが、　オレは応援に気合が入ると、とにかくうるさい。　自分でも何を言っているか、分からなくなるくらいである。　　一進一退の攻防が続いた。…ように思う。　しかし、次の瞬間は、今でも鮮明に覚えている。 　目の覚めるようなのりちゃんの 　内また 　がさく裂！！　まるでシドニー五輪決勝の、井上康生ばりの内また！　マジで寒気がした。そもそも内またなんか教えたっけ？？ 　当然、一本！  　こうしてのりちゃんは、　なんと柔道を始めて二カ月弱で、　初段に合格してしまったのである！　（やはり、オレの予感に狂いはなかった！へへっ。）　オレらと同じ高校で、　のりちゃんと同じく、初段を欲しがって受験したヤツがいたけど、　こいつは落ちた。　なので、初段というレベルが、　「それなり」　だということは、おわかりいただけると思う。 　こうしてのりちゃんの初段への挑戦は、　見事合格という形で幕を閉じた。  　あれから早いもので、１１年もの月日が流れた…。 　のりちゃんを簡単に表現すると、こんな感じ。 　ストレートだけど繊細。　バカっぽいけど根はまじめ。　毒もよく吐くけど気持ちは良いヤツ。 　高校から知り合ったのりちゃんとは、　よくつまんねえことでケンカした。　（最近はお互い丸くなっちゃってしないけどね。）　正直、よく今まで関係がこじれずにやってきたと思う。　しかし、よくケンカしたせいかもしれないが、　オレの弱さも正直に話せる、数少ない　「親友」　と呼べる友達の一人だ。 　そんな友達が今でもいることを、　オレは本当にうれしく、そして誇りに思っている。 　終わり。　　 　  　　　

  2010年04月30日

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• のりちゃん

  　昨日、　最近彼女ができて、めっきり付き合いが悪くなった（笑）、　のりちゃんが遊びに来ました。　オレのブログを読んで、 　「少ししか自分が出てない」 　というので、今回は前回、　「初段を取りたいから稽古付けてくれ」　と言ってきた時ののりちゃんについて書いていこうと思います。  　高校三年の１２月、そろそろ高校生活も終わりという頃である。 　当時、のりちゃんは「警察官」になりたがっていた。　その理由が、限りなくストレートな彼らしいもので、 　「踊る大捜査線の、青島にあこがれたから」 　というものだった。　その辺けっこう現実的で、つまらん考えのオレは、　「こいつ大丈夫なんかいな？？？」　と本気で思っていたが、　彼の志は固く、すでに「公務員科」のある専門学校への進学を決めていた。  　そんなある日、のりちゃんがウチに遊びに来た時のことである。　オレの母ちゃんに、のりちゃんはこんなことを言われた。 　「警察官になるんなら、柔道の初段ぐらい取っておいた方がいいんじゃないの？」 　この言葉をきっかけに、　のりちゃんは本気で初段を取る気になってしまった。　まあ、柔道の初段というのは、中学生が主に取りに来るものである。　高校三年にもなれば、三か月か半年ほど経験をつめば、　特別強い中学生でも来ない限り、取れないことはないレベルだと思う。　（オレは初段の審査の時、高校生ブン投げたけど。フフフ。） 　しかしである。　昇段審査は来年の二月。もう二カ月程しかない。　オレは正直、　「そりゃ無理だんベ！」　と思った。　だがのりちゃんの決意は固い。取る気満々のようである。 　こうしてのりちゃんは、柔道部で練習することになった。　もう技がどうのこうのとか、細かいことを教えている時間はない。　ひたすら「乱取」をやって、　少しでも実戦に備えるようにすることが、精いっぱいの練習である。 　とりあえずのりちゃんと組んでみたが、意外な印象を受けた。　のりちゃんは細身だが、貧弱なタイプではない。　加えて運動神経が良いことは知っていたが、　かなり「体幹」がしっかりしてる。　大きなパワーがあるわけではないが、　軸がブレないというか、芯が強いというか、そんな感じだ。 　「もしかしたら、二か月でもいけるかもしれない…」　オレはそう思った。 　冬休みも、ほぼ毎日部活に参加した。　オレは寒い時期に柔道をやるのは嫌いだが、　こうも燃えてるヤツがいるのでは仕方がない。　とにかく乱取メインで練習した。　うちの弱小柔道部でも、のりちゃんにとってはいい練習の場となっていたと思う。　いくら弱小でも、当然素人ののりちゃんは最初は投げられまくっていたが、　そのうち技に耐えられるようになっていった。　オレも最初は足払いで転がしたりしていたが、そのうち転ばなくなった。　少しずつ、それでも順調に力を付けていくのりちゃん。  　時が流れるのは早い。　二月に入り、審査会まであと一週間ほどのころだったと思う。 　あるアクシデントが、のりちゃんを襲う…。 　続く。　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　

  2010年04月30日

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• 柔道バカなガキンチョのその後・８

  　オレに勝った選手は、準々決勝で３位になった選手に判定負け。　どちらが勝ってもおかしくない試合だった。　こんなこと言うのはどうかと思うが、たぶん、　「学校の名前」　で負けたんじゃないかと思う。これ以上は言わないけど。　あとは、オレが出させた鼻血のせいかな。 　オレと唯一勝ち残っていたI島が、なんと６０kg級でベスト８進出！　部活になんかほとんどこなかったくせに、スゲー奴だ。 　オレが思うに、I島は部活には滅多にこなかったが、　一人で何かしら練習してたんじゃないかと思う。　元々負けん気がえらく強いやつで、中学の時も県３位になったくらいだ。 　しかし、優勝した国学院の奴に惜しくも敗退。　よほど悔しかったのか、大会の後行われたカラオケにも、　I島は姿を見せなかった。オレも行きたくなかったけど。 　このカラオケで、　オレら三年がいなくなるのがさびしい、とか言って、　泣きじゃくるマネージャーさん。　オレはともかく、ほかの三年なんてめったに部活に来なかったのに、　このマネージャーさんは人がいいというか、天然というか、　ちょっと変わった子だった。　オレは、カラオケがあまり好きではないのでかったるかったが、　この泣きじゃくるマネージャーさんをなぐさめ、そして家へ帰った……？ 　大会関係の試合はすべて終わったが、　この二週間ぐらい後に、昇段審査があった。 　弐段を受けに来ていた連中は、よく知らないけどみんな同学年らしい。　だが、体格はオレが一番小さかった。　そいつらの中に、なんかよくわからんヤンキーっぽいデブがいて、　いきなり、　「オマエ、殺すから」　とか言われた。　こいつは試合の初戦で当たることになったやつで、　開始ソッコー、大外刈りでブン投げて、　体重を浴びせて肩を脱臼させてやった。へへへ。　残りの奴らも、調子こいてげな割には全然大したこと無くて、　ほとんど秒殺にしてやった。 　結果、全勝で弐段もらい！　この試合は、たかが昇段審査だったけど、　オレの高校生活の中で、一番天狗になれた試合だった（笑）　ド派手に試合を決めまくったせいか、　試合後、地元の中学柔道部の女子生徒から握手を求められたぐらいだ。  　引退してからも、ちょこちょこ部活には顔を出していた。　道場にも、ちょこちょこ通っていた。　冬になっても、最近「三人衆」から抜け出たのりちゃんが、　「柔道の初段がほしいから稽古付けてくれ」　とか言ってきて、　結局、卒業する前まで柔道をやっていた。 　なんだかんだで、オレの学生生活の中心には、　柔道があった。　 　その後何年か、柔道を離れたが、一度復帰。　でもなぜか、この学生時代のような楽しい気持ちで柔道ができなくなっており、　２～３年やってまたやめた。　最近ではほとんどやることはない。 　そんなオレだが、今でも柔道は好きだ。　そんなに好きならなぜもっと真剣にやらなかったのかと、言われてしまうかもしれない。　でも、こんな調子でやってきたから、今でも柔道が好きなのかもしれない。　高校はダメダメ柔道部だったが、　あの柔道部だったから、ずっと続けてこられたのかもしれない。　そう思うと、悪くない部活生活だったのかもしれない。 　またいつか、柔道着に袖を通す日がくるかもしれない。　それがいつになるかはわからないけど。 　　ホント、こんな長く書くつもりはありませんでした。　ここまで読んでくださったみなさん。　本当にありがとうございました。 　終わり。 　 　 　　　　　　 　 　　　

  2010年04月29日

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