カテゴリ:【三ツ目が行くでやんす!】大志篇
第4土曜日は、
あっし、いつもある所に行きやす。 金沢に来て、事故に遭って、失業して、ハローワークに通って・・・、 ・・・月一回の理髪店通いでやんす。 ここは、値段が通常の半額なのに 一般的な理髪の内容やサービスは まったく変わらないどころか、とても雰囲気が良い。 いつも、閉店少し前に入っても嫌な顔ひとつ見せないし、 気さくに話し掛けてくれるので、あっしはついつい時間を忘れて 話し込んでしまうことが多いでやんす。 もうひとつは、ハローワークの近くにあったことが理由で 最近は土日でも職業相談の受付を行なっているハローワーク。 その近くというのは、とても都合が良い。 昨日は 別の用事もあって、いつもより早い時間に伺いやした。 別の用事と言うのは、図書館へ行って調べたいことがあったからだ。 いつもは、歩いても行ける玉川図書館へ行くのだが、 その理髪店は、あっしの家からは全く正反対の方向で 自転車で15分掛かるところでやんすから、近くにあればいいのだが・・・、 と思って、店に入るなり、聞いてみやした。 「この近くに図書館てありやしたっけ?」 主人:「ハローワークの前の公園の、もひとつ向こうにあるけど、 5時までかも。 ・・・児童館の中にありますよ。 早めに行っといたほうがいいですよ」 と親切に言ってくれたので、まだ4時前でやんしたが、 すぐに図書館へ向かいやした。 金沢市の図書館は6つありやすが、ここのように 校下の児童館の中に分館もあるので、 小学校内の「図書室」とは違い、 大人でも入館出来、本を借りる事が出来やす。 全国には、いや石川県内でも このように恵まれた図書館が、 設置されていない市区町村がまだまだありやす。 ・・・・何はともあれ、目的の書籍を探し出し、 借りる事が出来やした。 その後、ついでに ハローワークに立ち寄り、 ナビで求人情報を印刷して、理髪店に戻りやした。 「お帰りなさい。 野草の名前、分かりましたか?」 ・・・なんともフレンドリーな言葉であっしを待っていてくれやした。 いつものようにあっしも、フレンドリーに 「ただいま。それっぽいのはあったけど なかなか難しいねえ。。」 ・・・と、イスにかけていつものおしゃべりが始まった。 あっし、人寄せパンダというあだ名が付くくらい あっしがガラガラな店に入ると、 後からあとからお客さんが入って来やす。 あっしが、イスに座ってから、3人、お客さんが入って来やした。 ハサミを握るのは主人1人でやんす。 奥さんがシャンプーをしてくれるのですが 上手に切り盛りしていやす。 そのうちに話題が今日行った図書館の話になりやした。 ★アジェンダ(議題)は、 「図鑑」についてと、 「検索方法」についてでやんした。 ☆彡お祭り男の辻説法☆彡 しかるべくして・・・わずか40分間でやんしたが、 あっしの辻説法が始まりやした。 「さっきの図書館、わりと雰囲気は良かったし親切やったけど 野草に詳しい人が、一人もおらんかったなあ。」 「そんな人、あんまりいないでしょう?」 ・・・・ 「子供の頃は、図鑑ばっかし眺めていましたねえ。」 「図書館には、若い司書だけでなく、そこの地域の 物知りじいさんみたいな人がいたらいいねえ。」 「そんな人がいたら、子供の夏休みの宿題も面白くなりそうですねえ。。」 ・・・さすが、ここの主人は話に花を咲かせるのがウマイ。 ・・・気が付くと 待っていたお客さんの一人も会話に加わっていやした その方も、ここの常連さんのようで 途中から、あっしの意見に大賛成してくれ、 「 わしも、昔はこどもに 絵本の読み聞かせをよくやったもんやが、 図書館を活用して何か面白い事は出来んかのう・・・。」 話は、あっという間に展開していく。 要は その時の場の雰囲気・タイミングなど いろいろな要素が絡み合い、時を忘れると言っても たった40分だが、集中した会話でやんした。 具体的には、 ・絵本と図鑑は、子供の夢を育てるトビラだ。 どんどん新しいものを取り入れよう。 ・優秀な図書館司書が、今後たくさん必要になってくるだろう。 ・子供たちは、IT文化に小さい頃から慣れ親しんでいるから 調べ物をする方法が、ネットだけで出来ると勘違いしている。 ・新鮮な図書館であり続けるためには、司書のさらなる興味心が 子供たちを始めとする利用者の関心を惹くきっかけになる。 などなど・・・、どんどんエスカレートしていった。 最後には、 『 図書館の中の係員(司書)は、 本の調べ物のエキスパートである。 パソコンで検索できないものが 世の中にはたくさんあって、 それらを探す一助として図書館があると言う事を 彼らに伝える伝道師であったら、 図書館には、ずーっと人が入り続けるだろう 』 ・・・という結論に達していやした。 図鑑の話でも、子供の頃に絶対に本屋では高くて買えなかった図鑑を 図書館で友達といっしょに見た話になり、 図鑑でフンコロガシを見つけて喜んでいた話がオオウケでした。 ・・・こんなふうに、語れる場所とチャンスさえあれば どこでもお話は出来るもんでやんす。 お陰でまたひとつ、何が必要かが、 語り合う事で見えて来やした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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