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カテゴリ:いたこの戯言
始まったぁ。夏の甲子園の鹿児島県大会です。開会式が、TV中継されてた。入場行進も、シャッキとしていて、凛々しいわぁ。鹿児島の高校野球部の練習量が、凄いのよ。太陽が上がる薄暗い、うちから、走り込んで、軽くキャッチボールして、朝練は終了して、早弁して、食堂で、カレー食って、授業は寝てて、午後から本格的に、練習開始だす。これが、午後4時から、午後8時半まで太陽が沈まないので、日没で、終了する。甲子園で、東北・北海道勢に負け越そうもんなら、「ちゃんと、練習してたんかぁ」と、応援にきた、関西県人会から、野次が飛ぶ。(笑)気持ちはわかる(白い雪が、積もってるる、ボールも白い)が、そこまで、言うなぁ。
この時期は、いたこも、たいへんだった。美術部だって。県立高校なのに、本格的な野球場を、持っていて、級友のO君は、野球部の補欠のピッチャーで、「いたこ、ついて来い、勝負だ。」ちゅって、球場に、連れていかれた。いくらなんでも、右のオーバースロー(上手投げ)の本格派のピッチャーの球は、「打てるもんかぁ。」と、ぶつぶつ言いながら、右のバッターボックスに入ったら、なめたのか、ど真ん中の直球を、投げ込んで、きおった。「ふざけるなぁ」と、言いながら、思いっきり、バットを振り抜いたら、ボールの芯に当たり、バットを、抵抗なく振り抜いて、センター前ヒットだわ。2塁打だったかも。美術部なのに、勝負に、勝ってもうた。 ここまでは、いいとして。負けを認めたO君は、こんだは、練習で、土くれになった硬式球を、籠(かご)いっぱい、教室に持ち帰ってきた。なんかあると予感して、目を合わさないように、してたら、ついに、声をかけてきて、赤い太い糸と針を、目の前に、置いて、「縫ってくれぇ。」と、言い出した。いたこは、野球部じゃなくて、美術部なんだよ。(笑)全部、雑巾で拭いて、授業中に、1針1針、縫うはめになったわ。ボールの表側がすり切れて、土が取りきれないボールは、社会人野球に、練習用として、寄贈するんだって。ちゅうても、ボールは、全部縫わないといかん。県大会で、負けると、ボールの整備から始めよる。授業どころではなく、全部、下から1目づつ、古い糸をはずして、縫わないといかんのよ。(笑) そうそう、数学の先生が、我が母校の野球部のOBで、授業中に、O君に、「守備はセンターで、ランナーは、1塁・2塁だと、どこを守るか、言ってみろ」ちゅうて、O君が、答えられず。正解を言うたびに、「頭が悪いやつは、野球に向かない。」と、いじめてた。よっぽど、期待してたのかも。右のオーバースローの本格派の投手は、いないからなぁ。なめて、いたこに、ど真ん中の直球を、投げ込んできた。速かったわぁ。白球が、手から離れたら、バッティング・センター、どころの話じゃなくて、ギューンって、真っ直ぐ白球が、走ってきおる。手加減してくれたのかも。(泣)カーブとか、スライダー、シンカーとか、ホークとか、打てないに、決まってるんだよ。ありがとう。O君。真っ向勝負してくれて、忘れらなれない青春の思い出です。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月05日 15時36分29秒
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