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カテゴリ:政治・経済
イタリアでは4月に総選挙があり、ベルルスコーニ氏が再び首相に返り咲きました。 そして、7日ベルルスコーニから閣僚名簿が発表されました。 前回のプローディー政権はかなり不安定な連立政権で内側から崩壊してしまった感じでした。 今回はというと、戦後でも有数の右派色の強い内閣になりました。過去のベルルスコーニ政権と連立を組んだ 中道政党が加わっていないなど政権的には安定しているように見える。そして移民排斥や連邦制を訴えて選挙で大躍進した右派、北部同盟に4つの閣僚ポスト、旧ファシストの流れを汲む国民同盟(とはいってもかなり穏健路線)も4つの閣僚ポストを得た。 外相には対米重視のフラティニ欧州連合(EU)欧州委員会副委員長を起用した。前回の内閣がEUよりだったのに対しベルルスコーニを中心に今回の内閣は新米路線。 そして極左小政党が国会から消え、116年の歴史を持つイタリア社会党が0議席。イタリア共産党はヨーロッパでも最大の政党でこれらの政党が消えたことによって、イタリアの国会は小党乱立が終わりベルルスコーニ率いる中道右派連合と中道左派連合の2大政党時代になりました。なんとなく日本の今の感じに似てますね。 今までのイタリアの政治はこの小党乱立がネックでした。2大政党化することで政策の遂行がスムーズになるのは間違いない。なんでも遅いイタリアが変わる?でも極右勢力が障害になることもありうるけど。 まあ、ナポリのゴミ問題や停滞する経済など問題山積のベルルスコーニ政権だけどなんとかしてもらいたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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