最近日本のニュースをあまりチェックしてなかった(ネットばかりしてるくせに)
6月4日の最高裁の判決、「国籍法は憲法違反」。
最高裁が国会の定めた法律を違憲としたのは、いままでで7例だけだそうだ、婚外子差別を理由にしたのは初めて。訴えていたのは日本人の父、フィリピン人の母を持つフィリピン国籍の子ども10人が、日本国籍の確認を求めていた。10人はいずれも婚外子で、日本で生まれた後、父親から認知された。
日本人の父とフィリピン人の母(婚姻せず)そして子供が生まれた後に認知(生後認知)、出産後も何らかの理由により婚姻はせず。つまりは生後認知だけの子供は切り捨て。それを原告側が憲法14条の法の下の平等に反するのではないかと訴えていた。
最高裁を見直したよ、少し。中央大学 奥田安弘教授はNHKの番組で「今回の判決が法律婚制度を守りつつも、不合理な差別だけは撤廃しようとしたこと、そして広い視野から憲法違反の判断を下したことは、高く評価されるべきだと思います。国会においても、このような流れを汲み取った議論がなされることを期待します。」とコメント。
国側は偽装認知のおそれを主張していたけど、そういう取締りのための法の整備をするのが国の仕事で、その整備をするのが面倒くさいから、とりあえず婚外子達に我慢してもらう。というのは怠慢以外のなにものでもない。
婚姻のあり方も多様化していて、裁判所も変わりつつある。日本政府だけが取り残されていては時代に対応した国作りはできない。
今回の裁判で原告となった子供達は日本国籍を取得できるのだけど、それ以外の子供達がすぐに国籍を取得できるわけではないらしい。
とにかく婚外子差別をなくし、偽装認知などをきちんと取り締まる法整備をきちんとしてもらいたい。