西側ヨーロッパがEEC,ECを経てEUへと発展してきたことはよく知られている。ヨーロッパは小さな地域のわりに複雑で様々な歴史を経験してきていてるので、単純に考えるとスゴイなと思う。
侵略や占領の歴史を繰り返してきた割には今ではあまり領土問題などが問題になることはほとんど無い。欧州に限って言えば戦後処理問題などを戦勝国、敗戦国が曖昧にせず(比較的に)行ってきたからなのかなあと思ったりする。まあ欧州に関してはこれくらいにして、話をわが国「日本」へ、そしてこのニュース。
「事件は8日に起きた。海上保安庁の巡視船「くにがみ」が午前8時10分、尖閣諸島・魚釣島の南東約6キロの領海内に中国国家海洋局の調査船「海監46号」「海監51号」が航行しているのを発見。「くにがみ」が領海侵入の目的を無線で確認したところ「尖閣諸島は中国の領土だ」と返答し停止、進行を繰り返しながら魚釣島を一周した後、9時間後に領海外に消えた。」
さらに
「一方、台湾の馬英九政権は、尖閣諸島の領有権問題を棚上げし、周辺海域の日台共同開発を提案している。このため政府内には「中国には尖閣諸島をめぐる日中の領土問題を再燃させることで、この問題に台湾を巻き込みたいとの狙いがあるのではないか」(高官)との見方がある。」
ここまで引用(産経新聞)
これを読んだ後にたまたま目にした~「櫻井よしこ 麻生首相に申す」中国に釘を刺せ~の記事。
「中国の狙いは、尖閣諸島を中国領土として既成事実化することである。南シナ海の西沙、南沙諸島を力で奪い、実効支配している事実を振り返るまでもなく、今回の中国政府の主張は、尖閣諸島の実効支配のために、突然、中国軍が同島に上陸することも十分にあり得ることを示している。」
「麻生首相以下、まさに日本にとっての正念場なのである。真に日中互恵を願うなら、中国は金輪際日本固有の領土領海を侵してはならない。日本は主権国家として、そのような可能性がわずかでもあれば、全力で、未然に防がなければならない。」
「国益とはなにか。麻生首相はその一点だけを考え、13日の日中韓の首脳会議で、中国側に心してクギを刺すのがよい。そうすれば、必ず、突破口が開けてくる。」
麻生、云々は抜きにして・・・、日本が主権国家かどうかと考えた場合、こういった状況を見ると到底主権国家とはいえないんじゃないの?
主権国家って?簡単に言えば対外的には独立していて平等であるとか、そういうことでしょ。
でも日本固有の領土を侵犯されて何もいえないようでは主権国家ではないってことになる。そのうえODAというショバ代まで払わされては、属国以下。
でも問題は中国なんじゃない。
問題は日本にあると思う。中国だって国益を守らなければいけないし、時には強圧的な行為に出ることもあると思うし、他の国だって(ヨーロッパにおいても)、ボーっとしてれば他の国に利権や領土の一部を奪われることになりかねない、でも他国に領域を侵犯されれば普通は「武力衝突」です(言って聞かなければ)。9時間も不法に侵入した国の人をただ見ていたの?
日本政府が自衛隊使って何もしないなら、日本人はなんで国防費払っているの?
戦後領土問題を曖昧にしてきた日本政府の責任は本当に重大だと思う。そしていまだにそれをそのままにとしている政府は更に問題だと思う一方で、この幼稚な外交政策にも憤りを通り越して諦めすらある感じだけれど、何とかして欲しい。