日本でホームレス狩りという言葉を聞くようになったのは、80年代くらいだったような気がする。いかにもすさんだ社会の、一番醜い部分が滲み出たような響きを持つ言葉だけど、こんな事が頻繁に起きるのは日本くらいなのかと思っていたけど、イタリアでも同じような事が起きた。
「Nettuno, la confessione: "Bruciato per noia"」
「Nettunoで(ローマ近郊の町)、"退屈しのぎに火をつけた(燃やした)と自白"」
ローマ近郊から60キロくらい離れたところにあるNettunoという町で、警察に匿名で「男が火をつけられて燃えている」と通報があった。駆けつけた警察が見たのは一人の男性が地面に転がり火を消そうとしているところ。
火をつけた少年は3人組でこの界隈ではけっこう知られているグループらしい、ギャングなどではなく普通の家庭の子供(だと思う)。火をつけられた男性がインド人だったこともあってこれは人種偏見による事件だという話が持ち上がったので、市長は「この町では人種問題は今まで一度も無かった」と説明。でも警察によると人種問題も絡んでいる(可能性)を示唆。
記事はココからIL GIORNALE .IT(伊語)
イタリアは軽犯罪は多いけど凶悪犯罪は比較的少ない国です。でもここ最近はニュースなんかでも凶悪な犯罪が増えてきている。その中には外国人がらみの犯罪も多いけどイタリア人による犯罪もけっこう増えてきているらしい。
今回のホームレス狩りは未成年が犯したので、なんとなく人種問題は絡んでいないように感じるけど、退屈しのぎにやったというのは、以前日本でもあったホームレス狩りで捕まった少年達の供述で「町をきれいにしているだけ」と同じくらい罪悪感の全く無いことに驚いてしまう。
これからイタリアもこういう犯罪が増えていくのだろうか。