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2009.02.11
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カテゴリ:カテゴリ未分類

17年前の交通事故でこん睡状態になったままの女性の家族による延命治療の停止が、イタリアの裁判所で受け入れられました。そして今月9日に延命治療が中止され彼女の死亡がイタリア全土に報道されました。

(ここから転載) ローマ(CNN) イタリアで17年間昏睡状態にあった女性が9日、栄養補給チューブを外されて死亡した。この女性の死ぬ権利をめぐっては国内で大きな論議となり、議会では治療打ち切り阻止を目的とした法案が審議されているさなかだった。 死亡したエルアナ・エングラロさん(37)は20歳だった1992年、交通事故で脳に損傷を受け、医師から回復不可能と診断された。イタリアでは安楽死は禁止されているが、患者が治療を拒む権利は認められているため、父のベッピーノさんは、娘には尊厳死する権利があると主張して提訴。長年にわたり争った末、裁判所が昨年、栄養補給チューブの取り外しを認め、最高裁もその判決を支持した。 これを受けてエルアナさんは3日に北部ウディネの民間医院に移され、6日からチューブ取り外しの処置が始まっていた。 これに対し、イタリアの閣議では6日、栄養補給チューブの完全な取り外しを阻止する法令が全会一致で通過。ベルルスコーニ首相は「何としても彼女の死を食い止める」と表明していた。しかしナポリターノ大統領が法令への署名を拒否し、大統領府は「緊急法令が裁判所の判決に反することがあってはならない」との声明を発表した。 一方上院では、回復の見込みのない患者すべてに栄養補給を義務付ける法案が提案され、通過していればエルアナさんの主治医も栄養補給チューブの再度取り付けを命じられるはずだった。同法案は今後も審議が継続される見通し。 上院で9日、エングラロさんの死が伝えられると、議員が1分間の黙祷を捧げた。黙祷後、安楽死に反対していた議員の1人が「彼女は死んだのではない。殺されたのだ」と訴え、ほかの議員たちからも「殺人者」と非難する声が上がった。 父のベッピーノさんは地元メディアに対し「娘はもうわたしたちと共にいない。それ以上は何も言いたくない。そっとしておいて欲しい」とコメントしている。

イタリアの法律では安楽死は違法であるものの、延命治療の拒否は合法だそうだ。

よく尊厳死などと聞いたりするけど、こういったサイトがありました。

「尊厳ある死・安楽死の概念と区分」

これによると彼女の場合は(一部自発的)消極的安楽死?、生前彼女が「もしこうなった場合、安楽死を望む」といっていたらしい。

バチカン(この結果に遺憾の意を表明)を抱えたイタリア、首相のベルルスコーニは延命治療停止反対、大統領のナポリターノは安楽死擁護派、イタリアでも、うちらの地元でも意見が真っ二つに分かれたこの問題。

延命治療で生かされるのは人間の傲慢なのか? それとも、

望みを捨てずに全力で命を救うのが重要なのか?

必ずしも答えがこの二つのうちの一つとは限らないけど、どちらを選択したとしても命の大切さをが根本いなければ説得力がない。

法律というものはなければならないので仕方がないけれど、個人的には「救うか、そのままにするか」の中に答えはないような気がする。(じゃあなんなの?だけど)






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Last updated  2009.02.11 08:35:03
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