友達と言うほどの友達ではないのだけれど、友達の親友ということもあってたまに誕生日に呼ばれたり旦那を紹介されたり(2年前に結婚したばかり)、なにかと親切で旦那もとてもいい人なのでたまに会って飲みに行ったりしていたけど、2,3月前から患っていた癌が再発して地元の病院に入院していた。
再発が確認されたときには癌が体中に転移していてどうしようもなかったらしい。2日前にやっと時間を見つけて会いに行ったときには意識も無く話すこともできませんでした。痛みを和らげるためのモルヒネを大量に投薬されていたらしいけど、翌週にまた会いに行く約束をしたけど、その翌日に亡くなってしまった。
病院のOBITORIOと言われる霊安室へ行くと他にもこの病院で無くなった亡骸とその家族や知人達がいました。中には21歳の若い人もいてなんだかいたたまれない気持ちでした。友人の亡骸を見るにはやっぱり心の準備が必要で、どうしてもその顔を直視するのに少し時間がかった。旦那と弟さんはもう抜け殻のような状態だったので抱擁しただけで言葉に詰まってしまった。
未だに有効な癌治療というものが無い状態なのだけれども、がんばって癌を治療しようと4回も手術を行って、強い副作用を伴う抗がん剤投与にもかかわらず癌には勝てなかった。
余命いくばくもないと宣告されてその後どういった心境で生活していたのかは、知り合いに聞いてみなければ分からないけど、完治を信じてがんばっていたことは間違いない。
世の中には彼女のように今も闘病生活を送っている人達やその家族がたくさんいるのだと思うとなんともやりきれない気持ちになります。
とにかく早く癌患者の体への負担の少ない抗がん剤や有効な治療法が開発されることを願ってます。