2009年世界水泳選手権(ローマ)が昨日閉幕。表彰台の日本人選手をもっと見たかったんだけど・・・次回に期待しよう。
そんなか大会中に表彰台の選手達にメダルを授与していた日本人を見ました。最初、「誰だこのオッサン」とか思って気にしなかったんだけど、8月2日のイタリアのニュースの見出し。
morto vicepresidente Fina(Hironoshin Furuhashi colpito da infarto a Roma)
国際水泳連盟副会長が死去(ローマにて古橋広之進が心臓発作)
ROMA, 2 AGO - Hironoshin Furuhashi, vicepresidente della Fina, e' morto per un infarto questa notte all'hotel Hilton a Roma.(RAI SPORT)
ローマ、8月2日-古橋広之進、国際水泳連盟(FINA)副会長、ローマのヒルトンホテルにおいて心不全で死去。
7月27日、世界水泳選手権の表彰式ローマ(共同)
日本のスポーツ誌にも「古橋氏は戦後日本の最大のヒーロー」(スポニチ)の見出し。記事には「世界新を連発して敗戦にうちひしがれる国民に勇気と感動を与え、引退後も国内外のスポーツ界で要職を歴任。2日にイタリア・ローマで死去した古橋広之進氏は、間違いなく戦後日本の最大のヒーローだった。異国での突然の死に、スポーツ界では驚きと悲しみの声が広がった」
他にも日刊スポーツの「「フジヤマのトビウオ」古橋さんが急死」や産経新聞「フジヤマのトビウオ"古橋広之進氏がローマで死去 80歳」
敗戦直後の多くの日本人が彼から勇気と自信をもらったのだろう。「たかがスポーツ」ではあるけど多くの人を感動させる事の出来るスポーツってすごい。今の日本にとってスポーツを奨励してスポーツの発展と振興にその予算をもう少し使うのは、日本人に自信と勇気をもう一度与えてくれるかもしれない。
≪世界選手権でも黙とう≫国際水連は世界選手権最終日の午後の部が始まる前に、観客に古橋副会長が亡くなったことを紹介し、会場の選手や役員ら関係者、観客が黙とうした。観客席の日本選手団は腕に喪章を巻いて、日本チームを応援した。
最後に彼にまつわるエピソードも
2000年にシドニーオリンピックの水泳代表選考をめぐり、代表の選に漏れた千葉すずがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に「選考基準が不明瞭である」として仲裁を申し立てた。当時日本水泳連盟会長であった廣之進は選考に問題点はないという姿勢を貫いた。裁定では選考結果自体の見直しには至らなかったが日本水泳連盟側にも選考基準の曖昧さがあったことを認め、仲裁費用の一部負担を言い渡している。 作家の猪瀬直樹は、この一連の事件に関して「日本水泳連盟は大昔のヒーローが実権をにぎっている」と廣之進を批判した(wikipedia)。
ご冥福をお祈り申し上げます。