気温が少し下がって、久しぶりに安眠できている今日この頃です。眠る前は大体衛星放送のくだらない映画、安っぽ~い映画を見ながらそのまま眠るというパターンが普通。
あまりに重い内容だと眠れなくなってついつい考え込んでしまう。でもついこの間不覚にも映画のあらすじをチェックしないまま見てしまった映画、「AWAY FROM HER」((アウェイ・フロム・ハー、君を思って)、邦題はこれなのかな??)。
2006年製作、カナダ映画、監督はサラ・ポーリー(Sarah Polley)
出演ジュリー・クリスティー、ゴードン・ピンセント、オリンピア・デュカキス、マイケル・マーフィ・・・
あらすじとしては、
結婚して44年になるグラントと妻のフィオナ。グラントは大学教授の現役時代に浮気をしたことがあったけど、結局は元のさやに戻る事に。引退した後は田舎の悠悠自適な生活が待っているのだろうと思った頃に妻のフィオナにアルツハイマーの症状が出始めた。
ここまで見るとこの後夫の献身的な看護やら奮闘やら、「闘病生活」がストーリーのメインになると思うけど、これが違った。
妻のフィオナ自身が認知症を自覚し始めたので、本人自ら専門の施設へ行く事を希望し、そこへフィオナだけが移ることに・・・。施設の規則により入所後1ヶ月は妻に面会できない事になったが、1ヵ月後はれて妻に会ったときには、フィオナは夫の事は忘れ同じ施設の男性に恋心を抱いていた。それでも夫は献身的に施設へ通うのだけれど、そこで毎日目にするのは妻と他の男性が楽しそうにしている光景。
グラント自身はこれを過去に犯した過ちの報いで妻はわざとこんな事をしているのだとすら思い始める。そしてグラント自身、妻の幸せを思うのならと思いある決心をした時に皮肉にも・・・・。
っとまあこんな感じのストーリーでした。
私達が今迎えつつあつ高齢化社会には、医療の問題や年金問題といった社会整備の問題だけじゃなくて、高齢者における「愛のあり方」(愛のあり方とかスゴイことを言っている俺って何様?)など、より身近なより人間臭い問題もこれから表面化してくるのかな。
時折画面で見る事の出来るカナダの雪景色、その寒々しさが夫婦の共通の思い出が失われてゆくという事の悲しさをより倍増させていてる感じがした。
ちなみに監督のサラ・ポーリーは当時若干27歳(若いなあ~)。
ま、とりあえず老後に対して心の準備くらいはしておいたほうが良いかもね(笑)