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イタリアいなかまち暮らし

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2008.03.15
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インドの食事はかなり質が高い。最初インターネットのバックパッカーの旅行記なんかを見ていたらインドは食事事情が悪いみたいな感想を見かけた。もしかしたら安食堂とかで食べるとどれもダール(カレー風味の豆スープ)みたいなしゃばしゃばした味なのかなあ、ダールは苦手だからやだなあ、と思った。しかし杞憂だった。多分そういう感想を生むのは長期旅行でカレーにうんざり飽き飽きした人か、日本風のカレーしか受け付けない人か、よっぽど辛味に弱い人だろう。でなければ安食堂の一番安い定食ばかり食べていたのではないだろうか。

カレーといってもベースとスパイスの組み合わせでいろいろバリエーションがあって、同じ味のものはない。野菜料理は大概できたてが出てくる。中華なべみたいなフライパンでその野菜用にあわせたスパイスとあわせてさっと炒めた、水分の少ない料理だ。
対して肉料理は何時間もとろとろと煮たシチュー状のものが多い。
ダールは水分が多く、スープ状なのだが、豆をマッシュしてクリーミーにしたものが出てきたこともあった。もちろんスープ状より格段にうまかった。

とにかく「どれもしゃばしゃばカレー」という不安は一掃された。思っていたよりまったりと濃いカレーが多く、野菜続きでもちっとも物足りなさは感じないくらい。

ちなみにインドでベジタリアンというと乳製品はOK。ベジタリアンのカレーの具にはパニールという豆腐のような(上質のリコッタを固めたような)フレッシュチーズがあって、とてもおいしかったので、ここでは私もベジタリアンになれるぞ!と思ってしまった。どうせチキンの魅力には抗えないのだろうけど。

辛さも結構大丈夫だった。私は日本人の中ではやや辛さに強いほうだ。ちょっと辛いなーと思いながら食べるものが多かったが、辛味はあるけどまったく気にならないものもあった。辛すぎて食べられないことは1度か2度くらいしかなかった。ちなみに激辛マンの相方は生唐辛子をかじりながら食べてた。

これは私たちの行ってきたインドは北インドだけで、料理も辛味は控えめで、ベースに乳製品をよく使う北インド料理だからだろうか。
私が料理は結構こってりが好きだからか。確かにどこで食べてもおいしくておいしくておなかがいっぱいでもついつい手が止まらないんだけど「どれも重い」という感じは否めない。
一度だけ南インドターリーを食べたことがあった。15品くらい出てきた豪華ターリーだが、やはり水っぽかったり、酸っぱいものもあったりしてあまり好みではなかった。デリーで食べる南料理なので、本場のおいしさを伝え切れなかったのかもしれないが。

と、最初はおいしいおいしい、と思い切り堪能していたのだが、10日を過ぎたころ相方は突然中華を食べていたし、15日目あたりから私もちょっとうんざりしてきて、カトマンドゥで和食や中華食べるのが楽しみかも・・・とか思っていた。とくにネパールに入った直後、相方も私も風邪を引いてしまって、それからはもう、スパイスの入った何もかもがイヤになった。はい、インド長期旅行者のつらさお察しします・・・。

ポカラで中華にありつくまではなんとかトゥクパ(チベット由来のラーメン)で生き延びた。(これもほんのりカレー風味なんだけど。)
それからはもっぱら中華、和食、洋食(イタリアン以外(笑))、チベット料理、韓国料理などばかり食べてて、ネパール料理は1、2度しか食べなかった。カレーにうんざりしたのと、イタリアでは絶対ありつけないクオリティのいろいろな国の料理を試すのに忙しかったから。それと、言っちゃ悪いけどネパール料理って、インド料理とよく似ていてあまり特徴がないどころか、どうしても田舎料理の域を出ない感が・・・。間違っていたら反論ください。
とにかく立ち並ぶ各国料理の華やかな魅力の前にやはりネパール料理は・・・コレという決め手がない。

帰りのデリーではしっかり最後のインド料理を堪能して帰りました。





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Last updated  2008.03.15 19:44:05
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