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テーマ:イタリアの美味しい話(706)
カテゴリ:イタリアの食べ物
月曜日にローマに行く用事があった。今週は土曜日も休みでずっと家にいたので、日曜日から出かけて一泊してちょっと観光らしきこともした。
今回ローマでパイヤータというものを初めて食べた。正確にはそのお店で出されたものはパイヤティーナといってかなり小さめのサイズのものだったのだが。 パイヤータというのは牛か羊の小腸。 そしてそのなかでもパイヤティーナあるいはパイヤータ・ディ・ラッテと分けて呼ばれることもあるのが、まだ乳離れしていない子羊の小腸を、中を洗わずに、中身ごと調理して食べるものである。つまりもう少しでうんこになる一歩手前の内容物ごと食べるのである。でも乳飲み子だから汚くないという感覚である。うーん、ある意味、究極の食べ物かも・・・。 ローマは内臓料理の種類が豊富だが、これもローマでしか食べられない。 これは別に私がひどく食べたがっていたわけではないが、以前から夫に話を聞いて「すごい食べ物があるんだねー。食べたいような食べたくないような」などと言ってたので、機会があったら食べさせてやりたいと思っていたらしい。以前に一度ローマの庶民的トラットリアで置いてないか聞いたことがあったが、「不衛生な食べ物なので禁止になった」と言われた。置いてないことの言い訳かもしれないが。 料理はこのパイヤティーナのトマト煮をリガトーニというマカロニとあえたもの。 大きい管がリガトーニ。小さい管がパイヤティーナ。 で、味はというと多分日本で育った人には想像しやすいと思う。というのはホタルイカなんかをハラワタごと煮て食べる料理に似ているのだ。ちょっとほろ苦くていかにも内臓っぽい味だ。しかしトマト味の煮込みだったためか、クセはまったく感じなかった反面、特にすごい印象を受けるような味ではなかった。なんか名前負けって感じ。 店はトラム・トラムという庶民派トラットリア。オステリア・ディイタリアというガイド本に載っていた店。るるぶっぽい日本語のイタリアガイド本でも見たことがある。期待してはなかったが、やはり平均的な店だった。他に子羊のタリアテッレと、副菜のソラマメのピューレと、アーティチョークを頼んだが、そこそこおいしいけど、平凡。家庭料理にはやはり限界があるのか。 その他にサルデーニャ料理を食べたくて、ネットで調べてサルデーニャ料理店に行ったのだが、ボッタルガを使った料理以外はどこがサルデーニャ?って感じだった。これも普通においしかった。サルデーニャのパスタ、マッロレッドゥスは普通の乾燥パスタだったし。サルデーニャ名物の子豚は予約しなきゃ食べれないみたいだし。でもオーナーがいい人で夫は気に入ったみたいで、今度予約して子豚食べに来るよ!って、帰るときに言ってた。 その他ローマでおいしかったものはケバブ! それも本場トルコ人の作るものじゃなきゃおいしくない。ローマではケバブはかなり市民権を得ていて、イタリア人経営の店でピザとケバブを置いていたり、インド人やバングラデシュ人がやってたりするけど、それらはおいしくない。ケバブ専門店に限る。 何回かローマでケバブを試したけど、私が知っている限りではテルミニ駅近くのトルコ人の経営する店がおいしい。ケバブ自体の味付けも違うし、一緒にはさむ野菜とかソースもいかにもトルコっぽい(トルコ行ったことないけど)。パンにはさんだのが3.5ユーロ、お皿にライスと一緒に盛ったのが7ユーロ(すごい大盛り)。 テルミニの左側(南西側)の出口を出て道を渡ったところにある。ケバブ以外にトルコ料理の惣菜類もある。テーブル席も結構あって、ケバブ屋というよりトルコファーストフード食堂という感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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