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テーマ:海外生活★食べ物編(9)
カテゴリ:その他各国の料理
ヨーグルトは苦手だった。
ヨーグルトの、あの甘酸っぱい発酵した味がどうしても・・・げーを思い起こさせる。すんません。 小学校の給食で何度も出たのが、いろんな果物の角切りがぐちゃっとヨーグルトに混ざったデザート。あれこそ、私にとってげー以外のなんでもなかった。他の子供は抵抗なく食べてて、むしろ人気があってヤミ交換で必ず引き取ってもらえるので、苦労したことはなかったが。 ところが去年、インドのバラナシでホットラッシーを飲んでおいしかった。バラナシはラッシーの町で、それまでラッシーは飲まなかったものの、せっかく名物だからバラナシで飲んでおこうというのが飲む気になったきっかけか。 冬の北インドは異様に寒くて、建物内も暖房設備というのが全くないから余計にだと思うけど、ぶるぶる震えてて、そこに甘く暖かいラッシー。あったかかったらなんでもいい訳でなく、ちょっとヨーグルトのおいしさが分かったような気がした。 インドのヨーグルトの食べ方はラッシーだけではない。インドの食生活に密着している。プレーンヨーグルトは定食に必ずついてるし、カレーにも入ってるし、ヨーグルトの和え物もある。カレーの中のヨーグルトは平気だし、食事の横についてるのもまあちびちびと食べれた。ヨーグルトに対する垣根がちょっとずつ溶けていったのだろう。 今年はじめ、ローマでトルコ人経営のケバブ屋で、ヨーグルトソースのたっぷりかかったケバブを食べてそのうまさ、スパイスとヨーグルトのハーモニーに感動した。ご飯の上にケバブが載っていて、横にはレタス、トマト、スライスオニオン、その上にヨーグルトソースがかかっている。食べてるうちに全部混ざってぐちゃぐちゃカオスになって、こういうぐちゃぐちゃ系が好きな私は脳内モルヒネ出まくりだった。(ピビンパでも出る。) それで少なくともセイボリー(塩味のもの。おかず系)に使われるヨーグルトは全く平気だと感じた。ヨーグルトそのまま食べるのは今でも苦手だけど。 それ以来ケバブソースはマヨネーズ率の少ない純ヨーグルトソースでなきゃ許せなくなった。ベルリンではサラダドレッシングとしても食べれた。 そのベルリンで、ホステル向かいの感じのいいIMBISS経営のトルコ人に教えてもらったのは、マヨネーズの全く入らない正統派ヨーグルトソース。 帰ってきてイタリアでこれを試すと、いやハマった。単なる焼いた肉やグリル魚がうまいことうまいこと。 それだけではない。おかずならまさに何にでもあうのだ。 シンプルな茹で野菜とかサラダ、焼いた肉、魚だけではない。 焼肉ソースで焼いた肉、トマトで煮込んだ魚、和風の煮物、などなど、最初から味のついてるものにかけてもおいしいのだ。むしろ私はこの方が飽きなくて好きだ。どんな意外な組み合わせも、意外であればあるほど新鮮な感覚で、新しい食べ物を次から次へと試しているよう。 とうとうレストランで作ったスシにもかけてみたが、最高!!まあ魚通の人ならソースに魚の味が消されてしまうというかもしれないが、私には最高のハーモニーだった。しかもご飯との相性がいい。 適当なレシピ: プレーンヨーグルト125g。イタリアのヨーグルト売り場はフルーツ系だらけで非常に見つけにくいが、yogurt bianco。yogurt biancoでも、加糖であったり香料の入っているもの(aromatizzato)があるので、原材料を良く確認しよう。夫に買い物を頼んで何度失敗したことか・・・ヤツめ、学習しろ~ フェタチーズ。1cm角を1~3個。好みで調整。 生クリーム。スプーン1~3杯くらい。好みで調整。 ディル。適量。イタリアで生ディルはないので、finocchio(フェンネル、ウイキョウ)についているもしゃもしゃの葉っぱで代用できる。適当に切る シャロットまたはネギ。適量。みじん切り。 塩。小さじ半分くらい。味を見ながら。 ここまでがトルコ人の教えてくれた材料。フェタをつぶしながらちょっとずつヨーグルトを加えて、最後にフォークか泡だて器でがーっと混ぜる。少々粒が残っても気にしない。その他の材料を入れてスプーンで混ぜる。 私たちはこれに独自の判断で以下のものを加える。 砂糖。小さじ3分の1くらい。 ガーリックオイル(ニンニクを粒ごと皮ごとオリーブ油に入れて一晩以上置いたもの)。ソースにニンニクの味がつくまで。 オリーブオイル少々。 黒コショウ。 オレガノ。 以上。 これはウチで作るとすぐなくなる。あると毎日違うおかずにかけて食べるから。相方は例によってこっそりそのまま食べてるし。 ちなみに普通のスーパーでは無糖のプレーンヨーグルトは125g小分けのものしか置いてないが、MDで1kg分バケツに入ったのが売ってる。125gだとすぐなくなってめんどくさいのでもっぱらこっちを買ってる。 作ってみて、今夜のおかず、何でもいいから試してください。ただし、家族が作った物にかけるときは丁寧に断ってからにしないと、気分を害されますので注意(笑) そういえば昔、母の作った煮物にキムチとごま油入れて無理やり韓国風にして、怒られたけど、うまかったなぁ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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