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カテゴリ:健康
(続き)
予約日にこの病院の口腔外科を受診した。医者はわりと若い。歯を見ながら「小さい口だなぁ。むつかしくなりそうだよ」などと看護婦さんに話していた。しかもそのあとも2回くらいぶつぶつ「小さい」とこぼしていた。こわいって!! そう、私はあごの大きさも口のひろがりも妙に小さい。日本の歯医者でもそれはなんども指摘されてきた(って、治しようがないんですが)。まったくいいことはない。あごが小さいせいで歯並びはがたがたで八重歯は飛び出している。それでも列に入りきらずに歯並びの内側に島のように独立して生えた歯まであったが、それはさすがによくないということで22、3のときに抜かれた。いつも邪魔だったのでよかったが。いや~邪魔だったのよ、特に・・・ぼそっ・・・以下自粛(爆) 西洋の歯医者からしてみればさらにやりにくいのではないかと思う。西洋人は顔の奥行きが深くてあごが立体的に長い。私は典型的モンゴロイドの平面顔。犬と猫どっちが口が大きく開くか、というちがいだろうか。だから最初の歯医者で敬遠されたのかなぁ。 余談だが目も小さい。母の使い捨てコンタクトがどうやっても入らなかった。視力も悪い。鼻も小さい。アレルギー性鼻炎があり鼻たけと鼻中隔湾曲という要手術な問題を抱えている。悪いとこだらけやん! だれか全身麻酔して親知らず摘出とレーシックと鼻たけ切除と湾曲の手術いっぺんにやってくれたらな~と思ったけどそういうわけにもいかない・・・。 で、親知らずの手術を予約したらこれまた3週間後に取れた。思ったより待ちが短い。 指示通り2日前から抗生物質を飲んでいった。7時半に到着して血液検査をしなければならないそうだ。いかにも「手術」扱いである。 ちょっと怖かったけど、もう3回も経験したことだし、と気を落ち着かせていた。それでもその経験で、頭蓋骨まで抜かれるんじゃないかと思うくらい引っ張られたこと、抜けなくて終いに「ばきっ」と歯を砕かれたことなんかも懐かしく思い出しながら・・・。 実際挑んでみたら・・・思ったより痛かった。麻酔を打たれた後でも「ちゅいーん」とされて、痛くてストップの手が上がりかかったが、なんとか我慢していた。「痛いか?」と聞いてくれて追加を打ってくれた。ちゅいーんというのは、埋もれてる部分が多いのでどうも砕くよりも切っていたらしい。結局全部で1時間くらいかかった。 助手なのか研修医なのか、だれかに教えながらやっていた。その辺が公共病院だなと思う。 痛みを感じてからはいじられるたびに痛くないかとびくびくして体がこわばってかちこちになっていた。歯が引っ張られる感じはあったがまだ全部抜けてないと思っていた。「終わったよ」といわれたときも気がつかずに1点を見つめて固まってた。やばい人みたい。でも麻酔が頭にもきいてちょっとトンでたし。 そのあとも傷口を縫われたがこれは大丈夫だった。 夫が来て詳しい説明を受けていた。後から聞いたら骨と癒着していて骨の一部もとったそうだ。食事は柔らかくて冷たいものを、と聞いていた。そのときは「冷たい?室温じゃなく?」と思ったが、アイスノン(みたいなの)を渡されて頬を冷やすように言われた。なるほど、冷やさなきゃならないなら食事も冷たいもののほうがいいか。納得。 1週間後に抜糸に行く。後々様子を見て虫歯になった奥歯の治療ということに。 抗生物質と痛み止め、口内炎用のうがい薬の処方箋を受け取って薬局に向かった。が、病院を出た辺りから痛み始める。ちなみにこの病院は増築を重ねたのだろうか迷路のようで、抜け出すのに異様に時間がかかる。 やっと出たけどそのころ天気が悪くて外は寒かったんだけど、アイスノンを持ってるので余計に寒かった。 薬を買ったらすぐ飲もうと思ってまず夫に水を買ってこさせるが、待ってるうちにもうめくほど痛くなる。病院は郊外。薬局は町まで戻らなければない。なんで病院近くに薬局がない?なんで術後すぐその場で痛み止めをくれない? イタリア!! 相方、必死で飛ばすが私にはこの時間は永遠に思えた。 薬屋で出てきた痛み止めを速攻開けてすごい形相でペットボトルの水で飲んだ。客の列から注目の的。 まず自分らの店(家より道路に近いから)で休んだ。それから1時間くらい地獄のように痛かった。うずくまって動けなくなってた。 その間夫がミキサーでコーンポタージュを作ってくれた。これは事前に打ち合わせしていたことだ。しかし追加で缶詰めマメもミキサーにかけて漉してくれた。 病院でくれた安っぽいアイスノンみたいなのからやたら水滴がぽたぽた出て、結露にしてはひどいなーと思ってよく見たら、穴が開いてて中から液が漏れていた。さすがイタリア版アイスノン。 痛み止めが効いてきたので家で昼寝して起きたら痛みも引いていた。あー、死ぬかと思った。 翌日、抜いたほうの頬が赤くなってぷっくりと膨れて面白い顔になってしまった。店にはいたもののすべて相方任せだった。あんな面白い顔でウエイトレスできないもんな。これが3日ほど続いて、今は大体引っ込んだ。若いときの方が抵抗力があったって、体感したわ・・・。 歯が埋まっていたのが悪かったか、4本の親知らずで一番ひどい体験となった。埋まっていたからこそ最後まで残されてたんだろうけど・・・。 というわけで保険払いの口腔外科、治療全般としてはまだ全部を経験してないのでなんともいえないが、今のところの感想は、悪くはないと思う。それでもイタリア人は民間の歯医者に行くから、なーんかおとし穴があるのかな。まぁ今回は歯医者にも敬遠された、埋まった歯の摘出だから特別なんだけど。 ポタージュうまかった。翌日はミネストローネでした。相方感謝。その後は普通に固くない食べ物。片方で噛むので時間かかるけど。あ、なす炒めて食べたら、ぴりぴりして痛かった。こっちのなす、アク抜きしてもぴりぴりがひどいから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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