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イタリアいなかまち暮らし

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2009.10.09
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カテゴリ:健康
今年の夏は蚊が多かった。蚊取りマットの親戚で、マットじゃなくて液体のやつ、名称を知らないのだが・・・あれをタイマーに挿して毎晩就眠時間帯に30分おきに点くようにしておいた。確か去年はほとんど使わなかったのに。

イタリアの蚊に咬まれるとかゆみがひどく後を引く。4,5日たっても赤く痒い。日本のムヒ、イタリアの薬局で買ったかゆみ止め(eurax)、中国商店で買ったタイガーバーム等、いろいろ選択肢はあるが、一番効果があるのは日本から持ってきた「かゆみ止めパッチ」。子供むけの商品だが、私は寝ているあいだにかきむしっていることがあるので買ってみたのだ。もちろん触れるのを防止するだけでなくかゆみ止め効果もある。つけたのをすぐ忘れて掻いてしまうような薬品類と比べ、こいつはじっとそこにいて腫れを癒してくれているようで、効果をより感じる。

しかし久しぶりに日本で蚊に刺された時、一度ムヒつければ痒みなど忘れるし、半日で跡形もなくなっていたのにとても驚いた。そう、日本ではずっとこうだったのだ。なのになぜイタリアでは何度薬を付け直しても痒く、何日も消えないのだろう。
咬まれた後の腫れ方も違う。日本だと刺し後は丸くぷっくりと膨れて、膨れているところは白く周りは赤い。

Immagine.jpg

昔、職場で蚊に刺されて大きく白く膨れ上がったのだが、それを見た同僚が「そんなの蚊ちゃう!なんかの病気や!」と大騒ぎした。
逆に聞いてみると彼女は蚊に刺された箇所は単に赤くなる。彼女の家族もそうだし、白くなる人なんか見た事ないとのことだった。私は白くなるのが普通だと思うんだけど、そうならない体質の人から異常だと決め付けられたことに憤懣たる思いをずっと引きずっていた。(そのときは確かに異様に白い部分が大きかったので周りの人も蚊だと断言できなかった)

そんなことをふと思い出して、そもそも蚊に刺された跡が白くなる赤くなるとかって何なのだろうか、と調べてみた。一種のアレルギー反応だということは知っていた。なので個人差があるのは分かるが、自分という同じ人間がイタリアで刺されたら赤くなり日本で刺されたら白くなるのは何なのかと。

調べてみると白くなるのは「即時型反応」と言い、刺されてすぐに出る腫れでしばらくするとおさまる。赤いのは「遅延型反応」で刺されてから一日たってから出てくる。そしてしばしば痒みが長引く。
蚊に刺されるとこのうちどちらか一方の症状が出たり、両方、つまり即時反応が出た後、遅延反応が出てきたりする。

さらにこんなサイトを見つけた。

なんと、どういう症状が出るかというのは、その人がそれまでの人生でどれだけ蚊に刺されたのかということに係ってくるらしい。びっくりである。

痒くなるのは、蚊の唾液に反応して、体の中で抗体が作られ、これがアレルギーを起こすから。自爆みたいなもの?誤爆? 

それでこの抗体は蚊に刺されるごとに作られていく。なので、
今まで刺されたことのない人は抗体がないので刺されても無反応
それがまだ刺され続けると遅延反応が出てきて、
もっと刺されると即時反応と遅延反応の両方になり、
もっともっと刺されると即時反応だけになり、
さらにもっと刺されると今度は耐性ができて無反応に帰ってしまうと。

だから、普通の日本での生活をしていると、
子供のときは蚊に刺された跡がいつまでも痒い(そんな時期があったなんて全然覚えてない私)。
大人になると痒くなってもすぐに消える。(これが確かに自分の認識している蚊に刺された箇所の反応である。)
とうとう老人になると刺されてもなんともない。

・・・ということらしい。
なので蚊の沢山いる地域といない地域では、刺される量が違うので、こういった反応の仕方と年齢がずれてくる。

ちょっとまて。
イタリアに来て、明らかに遅延反応ばかり起こしてる私は、リセットされてしまったのか?いやいや日本に帰ったらやっぱり即時反応は起こったので、要は蚊の種類の違い?
と思ってまだ調べたらやっぱり蚊の種類が違うと抗体も違ってくるそうなので、イタリアの蚊にたいしては、やっぱりいちからやり直し(刺され直し)。なので遅延反応がでるのだろう。何にせよ痒い。


と、そう思ったらなるほど、だからかゆみ止めパッチがよく効くのかもしれない。これは子供向け、つまり遅延型反応でかゆみがひどい症状に向けて作られているのだから。

また、個人差は刺された量だけに限らず、やはり体質もあるようだ。
同僚は体質だったのか、それとも都会っ子だからめったに刺されなかったのだろうか・・・。(私は緑の多い地域で育った)

夫はめったに刺されない。イタリアの蚊にとって日本人の血がよほどうまいのか、刺されているけど体質で反応が出ない(少ない)のか。まさかもう老人並みに耐性が?と思ったが、刺されたら痒くなるようだ。私のほうが体温が高いから蚊がよって来るのか。よく白人の体温は高いというけど、なぜかうちは逆。夫は風邪以外のときいつ測っても35度台。私は子供のときから変わらず36.5度前後。

皆さんは蚊に刺されたらどうなりますか?日本と海外で違いますか?

ちなみにイタリアにはこういうのもいる。


サンドフライ

↑実際の大きさ
写真は、刺さない種類かもしれないが、刺すやつ(Phlebotominae)もよく似た形をしている

ブヨの親戚で、大きさは1~3ミリくらい。網戸もすり抜ける小ささだが咬まれた時の痒みは蚊の比ではない。悪いのにつかまると、ぬぉ~っと泣き叫びながらのたうちまわってかきむしるくらい痒い。そして痒みは1週間以上続き、赤い痕はもっと長く残る。タイでこいつにひどい目に合わされた。初めて経験する猛烈な痒みに半分癇癪で上記のような反応をしていたら、付きあいたてだった夫に思い切り引かれた(ヤツも冷たい)。
イタリアのはタイほどではないが、蚊より痒いのは確か。逆ハート型のミクロな虫を見たら注意しよう。

でも今年は蚊のぷおーんという音を何度も聞いたから、こいつではない。







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Last updated  2009.10.10 20:24:59
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