いたち（医達)塾。ナルヘソサプリ　栄養管理で健康を保つ

ペットの栄養学２として本を記載しています。

その中の一説です。参考になればと思います。

初乳
初乳は最初の母乳で免疫機能を高めるミルクです。これは非常に高価稀少でよいものですが、毎日毎食与えることは避けていたほうが良いでしょう。初乳は腸で働くたんぱく質分解酵素のトリプシンの働きを阻害します。たんぱく質の吸収が悪くなるってことです。牛は人の初乳より１０倍トリプシン阻害作用が高いです。豚の場合は７０倍です。ですから毎日与えるのであれば時間を決めて、食事時間と離していたほうが良いでしょうし、たんぱく質吸収の状態を毛の状態なので確認しておくことをお勧めします。たんぱく質分解が悪くなることは、未消化の状態で吸収してしまう可能性を増やし、もしかするとアレルギーを作り出す可能性もなくもないです。
ついでに説明しますと、なぜ初乳にトリプシン阻害作用があるかといえば、初乳を飲むことで子供は抗体を受けます。この抗体がたんぱく質分解酵素によって壊れないようにするためでしょう。良くできています。人は母乳の初乳から抗体を得ないようですが、牛、豚、犬、マウス、ラット、猫などは抗体を受け取ります。こうした動物は出産後しばらくは胃液を分泌せず、初乳から抗体を受けやすくしています。