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カテゴリ:薬を考える
漢方薬になじみをなくさせる「名前」について
漢方薬の名前は角ばった感じを用いて、なんだか壁を感じる自分もいました。皆さんは漢方薬の個々の名称に対していかがですか? 漢方薬に興味を持って接していると、名前に関しては至極当然という認識を持ってきました。それは名前が中身(原料・形状)を表しているからです。 末尾の「~湯」「~丸」「~散」「~軟膏」は薬の形状です。しかし今は煎じた後の液体を粉末加工するタイプが主流ですので、形状についてはどれも同じような物が多いです。 そしてたくさんの漢方薬名で使っている原料が載っています。葛根湯は葛根(クズの根)、桂枝湯、麻黄湯はそれぞれの植物。「加」という文字が加われば、元になる薬に追加する薬を表しています。桂枝加葛根湯など このように原料名が出ている薬があります。 「当帰芍薬散」という薬があれば「当帰」と「芍薬」が原料にあるということです。 なかには十全大浦湯のように原料名ではなく、原料の状態を表す名前もあります。10個の原料を使い、気(元気)、血(血流)、水(水分代謝)などの滞りを“大きく補整”し、病気を“全快”させるという意味合いが含まれます。 いまの世のなか商品名は親しみを感じてもらえるような工夫をしていますので、耳馴染みも良く覚えやすいと思います。漢方薬は昔からあるもので変に形式ばってお固く感じるのですが、実際はひねりもなく薬の中身そのまんまの名前の付け方のような認識を持っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.11.06 20:42:26
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