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カテゴリ:薬を考える
そんなに詳しいわけではないけれど、一つ書いてみたいと思います。
薬膳そのものの解説をするわけではないのですが、薬膳と漢方薬の事を書きたくてはじめてみましょう。 漢方薬は生薬を原料に組み合わせて使うと紹介しました。そしてその生薬には普通の野菜食材もあるのです。 そうすると、「食べ物で漢方薬の処方に近づけないかな?」ということも当然可能性があるわけです。「甘麦大棗湯」という処方は甘草・麦・棗という組み合わせで、夜尿症などに有効な漢方薬です。漢方薬は煎じたりと独特の製造方法もありますので、厳密には同じにするには工夫が必要ですので、少し似ればなー的なノリなら作ることもできます。 それに一つの料理で全部の生薬を使う必要もないのですから、可能性はあります。甘草はかなりいろんな食材に入っていて、醤油のなかに入っているのですから身近な生薬です。麦は麦飯でも、麦みそでも、パンでも結構です。棗(なつめ)はおやつで食べましょうか?杏仁豆腐に入っていますよね。そんな感覚では意外と「甘麦大棗湯」に近い食べ物を日常口にできるかもしれません。そんなものがここでは「薬膳」の一つとしましょう。 先に紹介したように、「桂枝湯」は(桂枝・芍薬・生姜・大棗・甘草)が原料で、桂枝は少し違いますがシナモンでいいですし、芍薬は特殊ですが、生姜は生姜、大棗はなつめ、甘草は甘味料で身近な食材で、芍薬以外は非常に身近な存在ですね。「桂枝加葛根湯」は(桂枝・芍薬・生姜・大棗・甘草)・葛根でカッコ内は桂枝湯と同じです。葛根そのものは使うことが禁止されていますが、近いもの薬効成分は薄いのですが葛デンプンを使えば漢方薬に近い薬膳が作れるわけです。 葛根が使えないのは薬事法で定められているので使えないわけで、そのように使えないモノに注意しながら似たような薬効成分のある食べ物を組み合わせてみることが可能です。それは漢方薬に近い薬膳として、美味しく食べる工夫ができます。先の通り一つの料理で全部の原料を使う必要はございませんので、一つの食事、一日のなかで摂取するように工夫することは健康に役に立つ薬膳の一つの考えでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.11.06 20:57:34
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