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カテゴリ:フェレットの健康
個別電話相談の文字化サービスです
電話相談を伺ったうえで要点を文字にしてお届けするサービスです。 作業時間2時間で1万円+税のサービスとします メールでの相談対応は状況を確認するのに手間を取りますので 電話でリアルタイムに質問をして、その方の知っている事 知らないことを確認しながら説明をする30分が健康相談です。 ただ、情報量も多く理解できているのか私としても 不安になる面がありますので、ご自身で録音やメモを取り 理解いただくのが現状でした。 このたび新しいサービスとして文字化サービスを始めます。 「電話相談 + 」のサービスです。 考えたのは飼い主さん個人の理解もですが 獣医師が管理上情報が足らないと思われた時に 栄養管理をこんなふうに説明を受けましたと 提出する資料としていいかと考えました。 主治医さんと情報を共有することと 私の記載に誤りがあれば指摘も入る事でしょう。 ベースになる資料もたくさんありますが、 その子用の助言を文書化することで 獣医師の反応を引きだせて、 良い管理ができることを願ってのものです。 ご希望の方は電話相談後ご要望ください 下記はまだ現時点ではお客様に届いてはいませんが 個人情報を消したサービスです。 今回はこのサービスでお代を頂戴していません。 情報そのモノはブログでも発信しているレベルの内容です。 それを各自資料を読んでくださいと言うのは簡単ですが、 思いやりもないので、ポイントをギュッとまとめて文章にして 主治医に話をしやすくなると思います。 ○○さま お話を伺ったうえでの結論を先に記します。 私なら肝臓のケアと、肝細胞があった時のケア、栄養管理をしながらリュープリンを行い数か月で止めて副腎の大きさを落ち着けることを目指します。 お悩みはそれほど複雑ではないので、順番に行えばよろしいと思います。お電話でお話したことを記憶にある範囲で記します。 私の結論 現在の状態は副腎疾患の初期と思いました。ただこれは健全に戻れる初期という事です。副腎細胞の状態が過形成、肥大、腫瘍と重篤化して行きますが、今は細胞自体に問題があるのかな?程度で、働きすぎているための筋肉痛の状態なのかな?と推測をしています。そう思う理由もありますが、詳しくは確定検査をしないといけませんが、ともかく結論の内容は変わりがありませんので数か月行い無罪放免になればいいと思ってのアドバイスです。 リュープリン リュープリンは一時的に性ホルモンの放出を促し、反動で一定期間性ホルモンの生成が止まります。その間に副腎が自己修復する時間を稼ごうとする薬です。 薬の作用として初期に性ホルモンが大量に放出されるので、それに関わることで栄養不足にならないように留意します。また肝臓にダメージがありますので、そのケアも留意してみます。 肝臓疾患と副腎疾患 肝臓疾患(肝機能障害)があると、女子の副腎疾患は症状が重たくなることがありますのでその分を頭に入れておきます。それは「男性の女性化」と称される仕組みで、女性にも女性ホルモンの影響が強く出ることが起こります。人間の男性で肝機能障害の人が胸のふくらみ等女性ホルモンの影響が強く出る作用です。これは女性ホルモン(エストロゲン)が肝臓で分解されるのですが、肝機能障害でこの分解が上手くいかなくなります。そうすることでエストロゲンが長期間存在し、累計量が増えるのでエストロゲンの影響が強く出ることになります。簡単に言うと栄養消費が加速します。 肝臓疾患があると副腎疾患になるのか? このようなご質問がありましたが、肝機能障害から副腎へは普通の考えでは起こることは考えていません。無理やり関連性を考えることはできなくもないですが、一般的ではありません。 肝機能障害 GPT・GOTは肝臓の細胞にある酵素を血液のなかに入っている量を計測しています。その酵素は3日で半分になりますので長期間数値が高い場合は継続して細胞を壊している原因が存在しているということです。 フェレットの肝機能障害になる原因は私は2つを考えています。くすりの影響もこの2つの一つに入っていきます。 フェレットの肝機能障害は「タンパク質過剰+亜鉛不足」と、肝細胞を壊すのは活性酸素と設定して対応しています。2002年に発見した方法で一番の高値は2240mg/dlを3日で下げていったことがあります。活性酸素の消去を念頭に置いていますので、その子が作っている量と、消去量の相殺で結果につながりますのでここは個別対応になります。相殺できれば肝臓の値は下がっていきます。またほかの原因の場合上手くいかないこともあります。なお、25年の経験上集めた情報のなかではウルソは効いた確率が非常に低いと理解しています。それはフェレットを問題と適合の有無が結果につながります。 今回行うのは活性酸素の製造量の確認と、カンスペエキスです。〇〇〇mg/dlと高値なので、カンスペエキスでは対応が不十分だと思いますので、それは活性酸素の検査で考えるか、次回の検査時に調整をするかです。GMTを増やしたり、カンスペエキスの量を増やしていきます。 副腎疾患の今について 副腎臓器が少し気になって、毛穴に違和感や脱毛は女性ホルモンの影響を感じられます。それが病的かどうかは別問題です。仮に病気であっても初期(と推測)ですのでそれほど気にならずに、順番にケアをしながらお過ごしください。長日動物のフェレットは普通であれば春に向けて発情期を迎えます。これは光の長さなどに紐づけられるので飼育でどれだけ影響が有るのかは、季節以上に個別の環境に関係してきます。 リュープリンで副腎を一時期休ませながら、筋肉痛のような理由で違和感があれば、小さく収まることを期待して私なら使う事も一案に入れます。ただ、必ずリュープリンで減る栄養素以上のものを補給できているのか留意が必要です。栄養管理をしないと悪化します。 今回は活性酸素の対応でのカンスペエキスだけですので、リュープリンをする場合は摂取前から栄養管理をお勧めします。 副腎疾患の場合のナルヘソケア 副腎疾患の場合は簡単なのはフクシンセット(3か月分)¥18000がベースで一通り揃っています。2006年にそれまでの組み合わせで結果があったものを一つにしたアイテムで、これを元に追加サプリをしながら良い状態を作って行きます。病状の進行やインスリノーマが追加されると必要な栄養量は増えていきますので、個別対応が必要になります。 まとめ お話を伺っている範囲ではそれほど大変な感覚は持っていません。これまで何例も対応ができてきた簡単な部類の状態です。一つ一つ体が修繕していく仕組みをとらえながら、そこに反応があるのか確認しながら過ごせばお悩みが消える段階です。 しかしながら対応を間違えてそのまま副腎が癌化していくと、戻ってこれない一本道に入っていくでしょう。今は戻れる、健康でいられる程度の状態だと経験上思っています。ただそこから踏み外してはいけません。 今回のケアは十分だとは思っていません。お大事にしてください。 2020/06/20 エイシン ながいけ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.06.21 17:35:14
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