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いたち(医達)塾。ナルヘソサプリ 栄養管理で健康を保つ

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2020.11.04
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カテゴリ:フェレットの健康
ααさま

 βββさんの件を少し栄養代謝の面で解説をしてみたいと思います。

 2020年6月20日の解説と比べましても、起こった状態は推測通りのモノであります。

副腎の状況
 矢印右 右3.8ミリ(3か月前の肥大時7ミリ)
 矢印右 左3.9ミリ(現状維持)

 副腎も獣医さんのリープリンの処置で落ち着いてくれているようですので、これは想像通り癌などではなく筋肉痛の様な肥大なのかと推測をします。
 人間でも強いストレスが掛かると一時的にでも副腎が肥大することは知られています。リュープリンで起こる初期の栄養消費も栄養管理をして悪影響が出ていないようですので、リュープリンは良い結果だけ出したと思います。最善の選択だったと思います。

肝臓の方も数値が下がってきて良かったです。

 肝臓の件では活性酸素を消すことを意図して、活性酸素の尿検査(MD検査)をし改善が見られました。

 これはできた活性酸素を消しただけですので、発生した理由は分かりませんし、今もその原因は有ると思います。ですからケアを辞めると活性酸素の害が出て来ると思います

 ペットの栄養学1 の方に活性酸素について記載していますので、そちらでご理解いただければと思いますが、活性酸素が癌になる原因の第一位です。発癌の要因は他に菌とウィルスがあります。発癌の遺伝要因は鍵で、そのカギを開けるのが活性酸素です。いろんな発癌因子はほとんど活性酸素を発生させ、癌になっていきます。
 これは発がんの他の要素、確率は有りますが、まずは活性酸素を適切に処理しましょうと言う提案になります。

 今リュープリンで一時的に副腎を休ませました。ガンではないので副腎の肥大は収まりました。癌で細胞が異常であれば、性ホルモンの生産が止まったところで、細胞は多いので小さくなることはないのです。

今後・・・
 しかし、リュープリンを辞めたので、また性ホルモンが出てきます。それは副腎でも活性酸素を放出させることを意味しています。次は癌をはじめイロイロ起こっていきます。

 肝臓機能の上昇も私はフェレットで活性酸素を問題のターゲットにしています。肝臓の細胞から出て来る酵素を拾うGPTなどの数値は、何らかの理由で肝細胞が壊れている指標になります。その原因が活性酸素としているのです。
 そこで、MD尿検査で、異常状態の確認と、対応をして改善が上記の通り見えましたので、βββさんの肝機能障害の原因は活性酸素かと想定できます。これは詳しくは追認検査しないと確定はできませんが、良くある話なので、そのように考えます。
 ともかく今回は活性酸素の状態が悪く、対応をして処理できているまではできています。

 今回栄養管理で行ったのは、活性酸素を消すことだけで、活性酸素の原因を取り除いたわけではありません。原因を探って取り除かない限り活性酸素の発生は続きます。

 そういうことで今後は獣医さんに健康管理をいただくのに、副腎の大きさのエコー確認、理想的には男性ホルモンの量を数値化するのもあるかもしれません。男性ホルモンが多く有っても問題が無いように、男性ホルモンで消費する栄養素の不足に留意したらと思います。

癌細胞の残り芽について
 副腎の状態について短期間で小さくなったので、ちょっと大きくなった程度だとは思いますが、活性酸素の検査確認できたように、活性酸素を処理できていない期間がありました。まだ若いのでそれほどではないと思いますが、考えないといけないのは、癌の残り芽です。そんな言葉はないのですが、異常細胞(癌化)していないとは言い切れないのです。

細胞の数で考えてみる
 数の比較にすると、人間の体重60kgの時に、全身の細胞は60兆個あります。癌化して1mmの時の細胞数は100万個です。健康な人でも1日3000個が癌化していると言われています。すぐに大きな問題にならないのは、異常細胞を免疫機能で適切に処理できている結果です。それほど簡単に細胞は癌化するという例でお話をしました。

癌(異常)細胞の問題
 癌細胞は特別分裂のスピードが速いということはありません。正常な細胞でも癌細胞以上に分裂スピードが速いものはたくさんあります。癌の特徴の3つのうち問題になるのは、自壊作用が無いことです。自壊と言うのは細胞が一定期間経過して自ら崩壊して行く作用で、これで体の細胞数を調節しているようなものですが、この細胞自壊作用が無いので、殖えるだけでドンドン大きくなります。これが厄介です。

 先にもお話したように免疫力が働いて、癌細胞を壊し一方的な増殖を止めようとします。今回、ちょっとした副腎の肥大がありました。活性酸素も出ていました。これが異常細胞をつくっていないとは言い切れないのですね。これが「癌(異常細胞)の芽」と表現したものです。

 リュープリンを打って、眼に見えて副腎の臓器は小さく収まったと喜んで、治療は終わりとすると、隠れている異常細胞が知らずに増えて今度は本当に副腎腫瘍になるのが怖いところです。

 ですからお勧めするのはしばらくの間、活性酸素の処理ができているかの確認と、対策、免疫力強化、細胞自壊のサポート等癌の芽が大きくならないように心に入れていていただきたいのです。

 ただ、サプリメントでやれる強さには限度があるので、ここは獣医さんと健康を保てればよろしいと思うのです。


今回の健康の重要なミネラル
 亜鉛です。

 亜鉛の冊子で紹介している事をダイジェストに記すと、


1. 男性ホルモンの影響で亜鉛の消費が増えます。
2. 亜鉛が減って来ることで高タンパク質食のフェレットは肝臓にダメージを受けます。
3. 亜鉛が減って来ることで活性酸素を処理するSOD酵素の生産量が減ります。そこで活性酸素の細胞へのダメージが肝臓と副腎等で広がります。
4. 亜鉛が減ってくるので免疫力が下がり、殖えた異常細胞を適切に処理できなくなり癌化が広がります。

 これは非常に断定的な言い方ですがこういう「流れが有る」ことを理解されると、健康管理での理解の一助になるかと思います。


 いずれにしてもβββ君は大きな病的な事ではないと思いますが、癌の芽の件もあり、これから男性ホルモンが生産が増えたりと、一見副腎が小さくなったから治ったのではない先のことも考えていくとよろしいと思います。少し落ち着けば病気から離れた管理ができると、根拠はないですが思っています。

 お大事にしてください。
 
 少しまとめてみました。すこし違うこともあるかもしれませんがここまでで3時間要しましたので、この程度でご容赦ください

2020/09/13
 エイシン ながいけ





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最終更新日  2020.11.05 16:48:49
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