あれ?直接のお客さんで長い事、尿路結石の相談が1件もないな?
と思って数年。尿路結石は治せるのであってもいい事なのですが、
ないなーと思いますし、ない方がいいとは思います。
でも、少しはあって欲しいものですが。
本やネットで気になる情報があるので
私なりに考えを記してみようと思います。
尿路結石には酸性尿でできる種類、
アルカリ性尿でできる種類があり、
多いのはアルカリ環境でできるストラバイトです。
尿路中の尿を酸性気味にすると消えるので
そういうケアや、ストラバイトを構成する成分を
補給しないようにと言う意見が多くあります。
ストラバイトはリン酸マグネシウムアンモニウムで
ほかにはシュウ酸カルシウムがあります。
つまり結石に関連してカルシウムや、マグネシウムの摂取制限をする意見があります。
時には○○にはマグネシウムが多いので、結石の原因になりますという
モノもあります。
これって本当なの?ということを今回は記したいのですね。
コピペ引用をされるので、結石の原料を補給を控えましょうという意見が
主流なのですが、もちろんそういう事もあるでしょうが、
それって本当?と疑念を持っています。
「そういう事もある」というのは、結石の材料なのでない方がいいよねと言う事
ですけど、考えてみてください。
口から入るカルシウムや、マグネシウムはどこからでます?
便では出ませんよ。血液に入った栄養素は、尿が大半で、毛や汗や皮脂で
出ていきますので、摂取したカルシウムとマグネシウムはどのみち
尿で出るのは理解に難しくないと思います。
問題に思うのは極端にマグネシウムの補給を抑制して
心臓に不具合が生じるまでマグネシウム欠乏をしてしまう子がいる事です。
亜鉛は酵素の200種類に関係し、マグネシウムはそれ以上の300種類の酵素に関係しているって言います。酵素というのは体の反応をつかさどるものです。
ですがら、マグネシウムが不足するといろんなところで体の機能がうまく行きません。
そもそも、マグネシウムがストラバイトの主要の成分なので、
材料がなければいいというのはむかーしからある考えなのですね。
それを疑問に思わない人が、子引き孫引き、引用で子孫を繋げています。
マグネシウム抑制した療法食は同時に尿を酸性にして
ストラバイトを消そうとします。そうして消えるのですが
極端に酸性化にしすぎるので、酸性尿でできる結石が大きくなって
問題を大きく起こすことになります。
まあ、この情報も私が20年前に聞いた情報なので
現在はペット界隈で見解が変更されていればいいのでしょうが
そんなに変化はないと思います。
私が私のお客さんで尿路結石ができていない原因を考えるには
尿路内でPHがいい具合に酸-アルカリを行き来して、
結石ができにくい状態になっているのだろうと想像をしています。
そうなるように、狙ってはいませんが現実としてケアをしています。
結果としてうまく行っているのかな?と、追跡しているんです。
要は、原因になる成分の有無ではなくて、
結石ができる環境にさせないことが大切で、
カルシウム・マグネシウムの補給量は2の次ではないか?というのが私の意見。
出てくる尿のPHを計測しても、それは瞬間値であって
どのようにPHが動いているのかは正確には判断できません。
瞬間値を見てすべてをわかったような感じで判断をすると
間違えの元だと私は思います。
本当は結石が出てきて、確率としての数値が出てくれば良いのですが
今のところ何年も「0%」なので、これってどうよ・・・とは思っています。
ともかく、結石の子がいないことはどちらかと言えばいい事だと思います。
試しに結石ができない成分を除いて
結石ができるのか確認してみたい気持ちもありますが
それって必要なのか私にはわかりません
みんなが元気でいるといいですね