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テーマ:今日見つけた宝物(655)
カテゴリ:本、読み物、講演より
朝、下の子どもたちがバレエのサマースクールに参加している間、私は子どもたちのレッスン場近くに住んでいる友人を訪ねた。今日友人主催の読書会が開かれるから・・・ そして今日は私の担当で、去年だかここでも紹介した「子どもという哲学者」ピエーロ・フェルッチ著 草思社 を皆さんに読んでもらったんです。私も去年以来読んでなかったので、アーミッシュの本と平行してここ数週間読み進めようとしましたが、今日行きしなの電車の中でようやく半分まで辿り着いたというところでした。 「子どもは親の内面を生きる」P81 子どもは僕らのもっとも深いところにあるものを、じかに明敏に感じとる。保護膜がないから、ぼくらの気持ちをぼくらより強烈に、敏感に感じてしまう。理屈に合わないようだが、僕らの心理状態を、説明も解釈も聞かないのに、ぼくら以上につかんでしまう。 このために子どもが動揺するのは、よくあることだ。彼らは大人と違って、フィルターも防御壁も持ち合わせていない。まさに透明であるわけだ。子どもは澄んだ素直な心によって、僕らが隠したいこともあばいてしまう。 私も子どもにこれは言わなくてはならないと思うった時、私がこうむった被害のことは別として感情は入れまい、と普通に子どもに伝えているつもりでも、彼らは言ったのです。 「何でお母さん、怒ってんの?」 え、何でばれちゃうんだろう~~ 親子に限らず、夫婦でも友人でも、長きにわたって親しくしていれば、言葉上や表情以外のところからいろんなものを感じることができるようになっているのではないかしら・・・。 だからいくら自分の内面を包み隠そうとしても、それは相手に流れていってしまうのかなぁ。 それがピュアでダイレクトな子どもなら、それこそあけすけに私たちの内面を暴露してくれるわけだ。 それを見せられた親たち、大人たちはどんな風になるだろう。 このピエーロは正直で素直な人間でなおかつ心理療法士でもあるから、自分の見たくない心の深~いところにぎゅうぎゅう詰めにしてあるものが、子どもによって見事に掘り起こされたとしても、 「やられた~~」 と笑いながら冷静にそれと対面することができる。 めちゃめちゃ反発して、そんなことあるはずないし~~ 子どもほど、厳しく親を教育してくれるものはいないね!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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