さっちゃんと９人家族

　  2年ぶりでしょうか？エイスケくんがヴァイオリンのレッスンに来てくれました。

久しぶりに聴く彼の音は「あれ、こんなに大きな音だったっけ？」という印象を受けました。

そうでした。2年ぶりのレッスンではありますが、彼自身ほんの数ヶ月前に「Vnを弾くこと」を復活させたばかりです。
それに、楽器の方も実は春から替わっています。しかもその楽器はこの数年のうちに製作されたもので、いわば生まれたてほやほやの楽器。そんな楽器が内から大きな音がするはずはあまりないのです。

　彼の音からは、生まれたてほやほやであることもブランク明けであることも感じさせない、何か堂々とした響きを感じました。

それは今彼とVnとの付き合い方が以前とは違っていると伝えてくれています。

　大学に入って一緒に楽器を弾く仲間に出会え、役を担いながら音楽作りをしていく中で「こうかもしれない」「あんな風でいたい」とか積極的に感じられる、自分の内面から動き出している意気込みです。

　　こういう若者の意気込みは思いがけないほど人を成長させることを良く知っています。
私自身も学生時代にただがむしゃらに弾いていただけだけれど、それでもある程度の自信をつけることが出来ました。

去年からレッスンをしている高2のT君も、左利きという大きなハンデがあるにもかかわらず、もう教本の4巻を弾いています。

　クァルテットのファーストヴァイオリンのIさんは初めてVnを弾いたのは中学生のときでした。彼はあっという間にVnを奏でることを覚え、音楽に造詣深くまた考え方に柔軟性があり音楽への感受性も非常に高い人です。
青年期にどっぷりVnとクラシック に漬かることを実行させた熱意が、今の彼の基礎を造っているんだと思います。

　　エイスケくんもこの意気込みの中でどんな風になるのだろうと思うとワクワクします。

先生ってありがたい仕事ですね。

レッスンという場でいろんなことに気づける機会をもらいながら、若者たちが育っていくその姿をもっとも身近で感じさせていただくことが出来るのですから・・・

嬉しいです。