さっちゃんと９人家族

　　昨日は午後からBessou Meeting その後個人練習、調理、クァルテット練習10時15分終了。
その後Hの探し物に付き合い（おかげで少しテレビの部屋がきれいになった）遅いお風呂に入ったらもう1時を過ぎている。

髪の毛を乾かす間、本「亀裂をこえるもの」を開いた。ここから真剣に読んだらきっとまた夜更かしになるから、

いいこと、この見開きページだけだからね！！

と自分に言い聞かせて読んだ。そこに書いてあったことばがこれです。

人間の幸せは何かと考えたとき、周りがみんなスラムなのに自分だけがきれいな中で贅沢を味わうことが楽しいだろうか。
みんなと一緒に楽しんでこそ楽しいのであって、自分だけが腹一杯食べて周りが飢えていたら、食べ物がおいしいか。・・・

今の日本の教育には人間の痛みに対する態度への目覚め（Enlighten)がない。

いつもお金だとか生産とかGNPとか、計量できる量的なものしか尺度にしていない。
量的なものももちろん忘れてはならないけれども、その生きるということの内容、質的なものによってこそ人間は生まれて良かったという思いを持つものではないか。
そういう張り合い、生きがいが必要である。

ところが今は、あの中学校に入れば幸せになれる、あの大学に入れば、あの会社に入ればと自分自身をもゴマかすことで本当の幸せを先送りしている。

そのような人々は心にゆとりがなく人間同士が傷つけ合うばかりである。・・・皆もっと心にゆとりを持ってさわやかに生きることが必要である。

私にとってはこの十数行で充分だった。
良かった、やっぱりこの本を開いて・・・・！！

そう思って私は気持ちよく床についた。