朝から妹と明日本番のリハーサルをし、
午後から楽器屋さんに行ってもうガタがきている肩当てを新調し、
ちょっとメサイアの合唱練習をのぞいて
夜のオーケストラ練習に行こう、
と思っていた。
朝のリハーサル後下のAをバレエに送っていこうと一緒に出かけたら、
手をつなぎにきたAが
「あぁ~ こうやって歩いていると、まるで日曜に教会に行く時みたいやなぁ~」
とても懐かしんでいるように言う。
そうやね、スケジュールの合間を縫って一緒に歩ける時間ははっきり言って貴重やね。
バレエに行ってみるとWはトウシューズの練習をしていた。ずいぶん力強くトウシューズが使えるようになったものだ。
そのレッスンが終わると
W「このトウシューズ、柔らかすぎになってしまった」
「それは危ないね。じゃぁこのレッスンの後トウシューズ買いに行く?
今日ぐらいしか時間取れないから・・・、私!」
スケジュール変更・・・
子どもたちがさらにレッスンしている間に楽器屋さんに行って、レッスンの後再び合流して、バレエ用品の店に向かうことにした。
バスの中お向かいのおばあちゃま
「まぁ これぐらいの子どもって可愛いね。うちの孫たちはもう大人になってしまったから・・・。
一人でいるのってホント寂しいのよ。
今日もね、このバスに乗って終点まで行ったの。そしたらずいぶん田舎だってね。生まれ故郷のことをすっかり思い出してしまった。
懐かしくて、懐かしくて・・・・」
おばあちゃまは、たまたま目にした二人の姉妹WとAをきっかけに、どんどんご自分の心の中にあるものを語り始められた。
「次のバス停で降ります。」
「そう、じゃぁ またどこかで会いましょうね。お譲ちゃんたちも、ね!!」
「ええ、きっとまたバスの中で会えますね」
きっとおばあちゃん、今日はちょっと心を軽くしてお休みになっていると思う。良かった