さっちゃんと９人家族

　　今度の日曜日の聖書朗読の箇所はルカ五章1～11節までです。

１　イエスがゲネサレト湖畔に立っておられると、神の言葉を聞こうとして、群衆がその周りに押し寄せてきた。

２　イエスは、二そうの舟が岸にあるのをご覧になった。漁師たちは、舟から上がって網を洗っていた。

３　そこでイエスは、そのうちの一そうであるシモンの持ち舟に乗り、岸から少し漕ぎ出すようにお頼みになった。そして、腰を下ろして舟から群衆に教え始められた。

４　話終わったとき、シモンに
「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われた。

5　シモンは、
「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。

６　そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった。

７　そこで、もう一そうの船にいる仲間に合図して、来て手を貸してくれるように頼んだ。彼らは来て、二そうの舟を魚でいっぱいにしたので、舟は沈みそうになった。

８　これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、
「主よ、私から離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。

９　取れた魚にシモンも一緒にいた者も皆驚いたからである。

１０　シモンの仲間、ゼベダイの子のヤコブもヨハネも同様だった。すると、イエスはシモンに言われた。
「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる」

１１　そこで、彼らは舟を陸に引き上げ、すべてを捨ててイエスに従った。

　深読会ではまずこの部分を声を出してみんなで読み、それからゆっくりノートに書き写していきます。それから印象的な部分を多くて三ヶ所取り出し、それをマークで表します。

大好きだったらハートマークだったり、特に大切にしたいところは二重丸、さらに印象深いところは花丸にしたり太陽にしたり・・・なんだ？と疑問に思うときは「」マーク。駄目でしょう～これは、はもちろん「」
時には自分でマークを作ってもいいのです。

たとえば今日、シスターは１の場所に教会のマークを付けられました。十字架の下に家です。どうしてかっというと

「この、『イエスが立っておられると、・・・神の言葉を聞こうとして、群衆がその周りに押し寄せてきた』というところは、本当に教会にあるべき姿だたと思うの」

というわけで教会マークなのです。

ついでにシスターはこんなことを言われました。

「言葉」て相当大きな力を持っています。その言葉によって大きく慰められることもあれば、えらく傷つけられることもある。そんな力を持つ言葉、しかも神の言葉ならどれほどの力を持つでしょう。

その言葉を求めて人々が集まってくる。それこそが教会です。みんなで集まって自動的にごミサに与りパーティしているだけではだめです。
求める気持ちがなければね。

でも人間物に満ち足りているときは求めるべきものが何なのか分からなくなってしまうものなのよ。マヒしてしまうというか・・・。

 私
ええ、ほんとうにそうです。どれだけ物があって、苦労というほどのものも何もないにもかかわらず、いつも不満や不安を持ち続けている。
理由なき得体の知れないものだけに、余計に何かがおかしい、自分がおかしいのかもしれない…と思ってしまう、そんなスポットにスコンとはまってしまうものです。

シスター
ところが、生活が苦しい、病気になっている…、そういう厳しい現実にさらされている人々ほどダイレクトに神様を求めてこられる。
この違いはものすごく大きいです。そして現状は大して変わらないにもかかわらず、本当に心の平安にたどりつかれるのです。
それはものすごいことです

Hちゃん
私も１０年も自分をダメ人間と思い込んでひきこもっていたけれど、教会に行けるようになり、みんなと話せるようにまでなれた。
確かにあのとき、一生懸命に『助けて～～、このままでは私は生きていけない』て心の中で叫んでいたんです。あの叫び（祈り）がなかったら、どうなってたかと思います。あの叫びがあったからこそ、不思議な事がいっぱい起こって、こうやって今日もこの深読会に来れたんだと思います。

Hちゃんの言葉は本当に力強いです。それはSちゃんや阿南慈子さんも同じでした。追い込まれることによって磨かれる感受性かもしれない。
起こった出来事の意味をピシっと理解できる力なのです。

そう～
こんな感じで深読は進んでいきます。