さっちゃんと９人家族

　１さて、イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして荒れ野の中を"霊"によって引き回され、

　２四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。

　３そこで、悪魔はイエスに言った。
「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」

　４イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。

　５更に、悪魔はイエスを高く引き上げ、一瞬のうちに世界のすべての国々をみせた。

　６そして悪魔は言った。「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。それは私に任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。

　７だから、もし私を拝むなら、みんなあなたのものになる。」

　８イエスはお答えになった。
　「『あなたの神である主を拝み、
ただ主に仕えよ』
とかいてある。」

　９そこで、悪魔はイエスはエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。
「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。

　１０というのは、こう書いてあるからだ。
『神はあなたのために天使たちに命じて、あなたをしっかり守らせる。』

　１１また、
『あなたの足が石に打ち当ることのないように、天使たちは手であなたを支える』」

　１２イエスは、「『あなたの神である主を　試してはならない』と言われている。」とお答えになった。

　１３悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた。

  聖書のこの箇所は本当のところ、私はあまり好きではありません。何が？と言われれば、それは単純に「悪魔」という言葉がダイレクトに登場するからです。
私自身の毎日の中で、「天使と悪魔」というように、絶対的に良きものと絶対的に悪しきものというふうに分けることはできない。
だからこの極端な表現が肌に合わないような気がするからです。

この4章1～13節を声に出して朗読した後、心の中で小さなため息をつきました。

あぁ～今日はここを黙想するのか…

でもこの印象はすぐに消えました。
一つ一つの文を丁寧に読む、という深読にずいぶん慣れてきたからでしょう。
自分の好きな文であろうとなかろうと、きちんと向き合うということは、ある意味心地よいことです。

この日、まずインパクトを持った所に傍線を付けました。

２　…その期間をが終わると空腹を覚えられた

４　『人はパンだけで生きるものではない』

６　一切の権力と繁栄・・・。それはわたしに任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。

１２　『あなたの神である主を試してはならない』

中でも最も心の中を占めた言葉はなんと悪魔の言った言葉でした。

６　「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。それは私に任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。」

え、悪魔ってこんなことができるの？
悪魔が人を選んでいるの～～？？
あぁ～～なんてことだ～～

つづく