さっちゃんと９人家族

　　昨日は小学校の卒業式がとり行われ５年生のWは在校生として出席しました。来年は私があそこに座るんだなぁ、あんなふうに証書をいただくんだなぁ、なんて思いながら過ごしたことだと思います。

その間、仕事で小学校を回っている二男のSたちは連絡ミスで卒業式のことを知らされていず、午前中の仕事をすることができないとのことで、コンビニでのんべんだらりと時間をやり過ごし、午後から必死で一日分の仕事をしようとしたけれど、結局１件分が残ってしまったそうです。だから今日そこの作業に別班が行ってくださっているとのことでした。

式から帰ってきたWは、
「なんかおなか痛いねん。体育館で冷えたかなぁ～～」

そんなことを言っていました。

まだ子どもたちの間ではおなかの風邪の流行りがおさまりきっていません。そうかもしれないなぁと私は心づもりをしました。

でもおなか全体が痛いわけでもなく、その痛みも顔をしかめるほどのものでもなく、またトイレが近いわけでもなく、熱もないままで…、でも時よりすこし痛むのでしょう、体を丸くしています。姿勢を変えると痛いことが多いようでした。

夜帰ってきたToさんに報告、診てもらいましたが、今のところ手で触るだけで「～～である」と診断できるほどのものはみつからない。

「様子見い、やなぁ」

夜中もすうすう安らかに眠っていました。
今朝になっても収まってはいない。けれども症状が進んでいるというふうにもあまり見えません。

あぁ～～今日のバレエはおやすみやなぁ、おなかに響いて痛くて踊られへんから

とちょっとがっかりなWです。私はAだけをバレエの練習場まで送り、Toさんが家にいてくれている間に、浜大津まで行って弓の毛替えを頼んできました。

To「ぼくはもうすぐ出かけるけれど、どうも虫垂炎らしき雰囲気になってきた。
一応休日診療所に連れて行ってあげて…」

「了解、あと４０分で家につくと思います」

下のAのお迎えに私が間に合わない時は一緒に送ってやって下さいとKさんとTさんに頼んでおいてよかった。Aのことは友だちに任せよ。

 お二人に感謝！！

それで、家にとって返してWを連れて休日診療所に行きました。小さな子どもたちと一緒に暮らすようになって京都での生活はもう何年たったことでしょう。
足かけ２０年ぐらいにはなると思います。でも今の今まで一度も休日診療所に出かけたことはありません。
それぐらい人数の割には子どもたちの急病が少なく、またToさんがタイミングよく自分の子どもたちのことも看てくれていた、ということも言えると思います。

患者さんの少ないガランとした診療所の待合室には今日のドクターの名前が書いてありました。

え？今日の先生、とっても見覚えのある先生の名前です。
Toさんと同じ分野の先輩の先生のお名前ですが・・・、まさか、きっとお嬢さんか息子さんでしょう。（この頃先輩諸氏の２世さんたちも立派なドクターになっておられますから・・・）

呼ばれて診察室に行ったら、Toさんの先輩が笑って迎えてくださいました。

「ご無沙汰しております」の笑顔で始まった診察。もちろんWもホッとしています。
とても慎重に診てくださり、血液検査もしてくださって、出張したToさんに電話連絡も入れてくださいました。

「確かに虫垂炎だと思うけれども、まだひろがったりはしていないから、お薬で収められると思います。３日分お薬出しておきますね。
この３連休は静かに家に居てください。」

「ありがとうございます」

なんて言うか、普通なら休日に病院に行かなければならないなんて、おっかなびっくりだったり、何でこういうときに病気になる？という気持ちにさせられるものだけれど、そういうものはかけらも生まれてくることがなく、それどころか思いもよらぬところで、Toさんの先輩にまで見守ってもらっているようで・・・

心の中はあったかいぬくもりでいっぱいになりました。

友人たちにも先輩の先生にも感謝です。

だけどちょっとした体の異変に気がつくWもなかなかえらい。
彼女の的確な訴えがなかったら、なかなかこううまくははかどらなかったでしょう。

このまま薬が効いてくれればいいのだけれど、今はぐっすり眠っています。