|
テーマ:今日見つけた宝物(655)
カテゴリ:本、読み物、講演より
会の冒頭で観た「ブラザーサン・シスタームーン」という映画は封切されたとき、中学生の私は母と一緒に2度ほど観ました。音楽が大好きで母に買ってもらったサントラ盤のレコードを毎日のように聴いては映画の場面を思い起こしていました。主題歌もちゃんと英語で覚えていたと思います。 なんといってもカメラがとらえた自然が美しく、クララの美しい目と清純で恐れを知らない姿にも魅了されました。 今回前半だけですがもう一度見る機会に恵まれて、心に残ったことは以前とはずいぶん違いました。英語版の日本語テロップだったのですが、ほとんどテロップは見えない場所だったので、言葉の半分は想像です。 フランシスコが十字軍の遠征から負傷して一人帰ってき、生死をさ迷いながらも命を取り留め、身体は回復する。 ある日、彼は自宅の地下にある布織物工場に降りていきます。今まで一度も行ったことのないところでした。日の当たらない狭苦しいところで、若者や年寄り、少女たちが大がまで熱せられた湯の中に糸を入れて美しい様々な色に染めていました。 そのことにはじめて彼は気づかされたのです。 私はフランシスコの育った裕福な家が今の社会そのままだと思いました。今から1000年も前のこと、でも何も今と変わらないのです。いえこそから私たちは何も変えることができないでいるのです。 フランシスコは全てのものを捨て、野の草花も動物たちもすべてを神様にゆだねているように、自分も生きたいと家を後にします。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本、読み物、講演より] カテゴリの最新記事
|
|