さっちゃんと９人家族

　　今日、平野神社の前を通りかかったら、すっかりピンク色に色づいていました。たったこの2日間のうちにこんなに桜は咲いてしまうのでしょうか！そんなに暖かな日だったわけでもないのに…

自然の力の大きさにびっくりさせられます。

　先日のお散歩のとき北野天満宮の横にある「古の花」さんを訪れた日は本当に寒くて、W（１１）やA（８）とこんな春休みは初めて、と語っていたところでした。

そうそう、あの日お店の引き戸をそっと開けてみると、お店の切り盛りをしておられるおばさまと気の合った店員さんとがちょっとホッコリお昼をすまされたところでした。

あら～～、Kさんのお母さん。それにかわいい妹さんたちまで・・・、どうぞどうぞお入りください。
やっぱりKさんに似てはるね～～

あら～、そうですか？お邪魔いたします。

WもAもK（２０）に似ているって言われてちょっとびっくり
でも、Kの姿は見当たりません。やっぱり今日の彼女のお出かけの目的地は違うところだった？

と間もなく、Kが店の方に出てきました。彼女もちょうどお客様が途切れたので、その間にお昼を裏でいただいていたようでした。

さて～～何いただこうかな？

写真入りのおしながきを見ながら二人はうきうき。Kはここのお勧めは「かやくご飯定食」よ、と子どもでもいただきやすいものを教えてくれるのだけれど、さっきまでの寒さからか、温かそうな湯気が上がっているおうどんの写真に目が留っています。
おうどんなら鍋焼きか梅うどん！！

でも二人はオーソドックスなきつねうどんとてんぷらうどんを頼みました。　実のところを言うとAはもうすでに家で軽くご飯を食べてきていました。だから到底食べきれないだろうと思い私はデザートとお茶だけを後からお願いするつもりでいました。

熱々のおうどん、小さなお椀にとっていただきます。

お母さん見て、Aの方がWよりたくさんなくなってる？

というほど、Aはどんどんおうどんをいただいてとうとう最後まで食べきりました。きっと本当においしかったのでしょうね。私もちょっと分けてもらったけれど、出汁がとっても良かったです。

しかも二人はデザートは何にしようかとまたおしながきをめくりながら、悩んでいる様子。本当にそんなにたくさん食べれるのかしら・・・

Kがそっと私のところに紅茶を運んできてくれました。

「おばちゃまが『どうぞ』、だって！」

わ～、お願いもしていないのに、さすがおばちゃまです。
レモンスカッシュと抹茶アイスと抹茶のケーキをお願いして、ワイワイまわしながら楽しみました。

お客様の接待の隙間にKをこっそり呼んで、
「このケーキ美味しいよ。一口食べ？アイスも！」

そうやって4人で分け分け

外はお天気七変化のように晴れたり雨が降ったり時折強い風に挙句の果てはあられのようのものがばらばらっと落ちてきて地面で弾き飛んでいました。

 レジでおばちゃま

「今度の2日のコンサート二人で行くからね。頑張って～～」

お店もお料理も素敵だけれど、やっぱりおばちゃまのお心が一番温かくてうれしい。

3人にこにこしながら、そして今度は青く輝いている空の下で、WもAも風に向かって駆けていきました。