|
テーマ:今日見つけた宝物(655)
カテゴリ:子育て
午後のレッスンがお休みなので、ちょっと今まで書き溜めていたものを読み返していました。ちょうど大ママちゃん誕生の場面でのエピソードです。 大ママのお母さん(お津和さん)はとてもつわりがひどくて、妊娠中だというのに体重をどんどん落とし、医師からもこのまま妊娠をつづけることはあなたの命にかかわります、と宣言を受けてしまいます。そんなとき、お津和さんは友人とこんな会話をなさったのでした。 「あなたが万が一の時には、私たちが育てるからね、安心して産んでちょうだい」 お津和「ええ、よろしくお願いいたします。」 80年前、こんな会話が何事でもないかのようにできてしまう、友人同士の中にもそんなにも深くゆるぎない絆があったのだということに、驚きを覚えます。実際にはお津和さんはリスクの高い出産を乗り越えられ、ちゃんと大ママの子育てをなさったのですが、このご夫妻はその後も大ママのいろいろな場面で、力になってくださっていたようです。 いつも深読をご一緒しているシスターも ものがいっぱいあって贅沢な毎日を送っている今よりも、よほど人と人とが力を合わせて生きていた姿が見えてきます。 いたらぬことを知りながらも、互いに許しあって、赦しあって、懸命に信頼を築きながら人は生きていました。 そのことは現代の福祉事業や制度では見えにくい、人と人との信頼や愛情、命の尊厳をすごく感じさせてくれます。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[子育て] カテゴリの最新記事
|
|