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テーマ:アマチュアオーケストラ(131)
カテゴリ:音楽&パフォーマンス
人が集まらない練習の繰り返しで最も悪影響を受けたのは言うまでもなくマエストロだったと思う。音の無い中で本番に必要な合奏力を作っていかなければならない、という難しい仕事を請け負わなければならなかった。 当然ソリストさんたちと指揮者の練習は別口にあるわけだけれど、そのイメージを合奏に持ってくる。 あぁこんな感じなんだ!! と彼は生き生きと振ろうとするけれど、ただでさえ歯抜けなことだけでも彼の心のイメージとはそぐわないのに、さらに団員たちにはもひとつピンとこない。こちらの方にはリアリティがないわけです。 彼は感心するぐらいよく勉強して、それこそいったいどうやって現実の仕事とこのマエストロという趣味とはいえない仕事を両立させているのか、と皆が首をひねり大丈夫?と心配してしまうほどの力の入れようなのです。 そう言えば、兄とコンチェルトをしたとき、兄が言っていました。 「ほかに仕事をもちながら、オケをやろうだの指揮をしようだの、それは本当にすごいことですね。僕たちプロは他には何にもできない・・・」 彼は言います 確かにどんなオケであっても上手に整理整頓してくれる人がいなければうまくいかないでしょう。 ソリストとの練習までにある程度オケを仕上げなければ...と思っている彼の心、同じようにそれまでには何とか弾(吹)けなければ、と抜けていた団員たちが来てくれます。 それをまとめていくことはこれまたプロにはない難しい仕事。
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