さっちゃんと９人家族

　　午後からとうとう行ってきました。４月に紙匠ぱぴえでお目にかかったお琴の先生のご自宅に。

ちょっとわくわくしながらお琴という楽器とＶｎを合わせたらどんな感じなんだろう～～

駅でお待ちしていたら、すぐに来てくださいました。

ところが、というか当たり前のことですが、この前にお目にかかときはお着物をお召しになってすっかり和の空気の中におられたのですが、今日はすっかり日常の中、

そうですね。そりゃそうです。
私だって、黒のロングスカートは本番の時だけですもの・・・　あれをつけると心もきりりといたします。

さて
「さっちゃん、時間が惜しいから歩いたら１５分ほどだけど、タクシーに乗りましょう」
そう言ってタクシーでご自宅まで案内して下さいました。

「先にお茶でもいかが？」
「いえ、先に合せましょう。時間がなくなると困りますから・・・」
と今度は私が時間を惜しみました。

せっかく彼女が作ってくれた時間、少しでも有効に使いたいです

とにかく私は今日の課題である「春の海」は小学校か中学校で音楽の授業で聴いて以来、この曲を耳にした覚えがありません。
たぶんどこかで聴いていたとは思いますが、でも意識して聴いたことはなかった。

それに比べ、もう数えられないぐらい練習や本番をしてこられたＫさんがどんなふうに演奏されるのか、それを知るのが私の今日の目的です。

でも彼女は
「とにかく合わせましょう」
とおっしゃいました。

お琴の前奏から始まります。
この前ぱぴえで聴かせていただいたときよりも音は控えめに響いてきます。
そしてやっぱり五線譜で表記されているのとはちょっとリズムが違います。

だからたびたびずれましたが、一通り最期まで弾きました。

「まぁ～　一回目で最期まで行きつけるなんて、これは幸先いいです」
などとおっしゃってくださいますが、もちろん彼女は窮屈な思いをしているはずです。いつも通りなんて全然弾けていないでしょう。
なにしろ私はほぼ楽譜通り洋楽的テンポで弾いているのですから・・・。

それに楽譜上もいつも弾いておられるのとは違うところがいくつかあったみたいです。
なので、楽譜のチェックをしながら、お琴のフレーズをなるべく頭に入れてＶｎとの絡みやかぶりを覚えることにしました。

「春の海」という音楽にしていくにはまだまだ伝えていただかなくてはならないことがたくさんあると思いますが、何度も何度も合わせていくうちにだんだん曲の有り様、琴の音楽が伝わってくるようになり、とても楽しかった。

ハッと気が付けばもう１時間半が過ぎています。

「じゃぁ、今度６月にまた合わせましょう。
Ｖｎと合わせるのは私の夢だったんです。今日は本当に合わせてくださってありがとう」

そんな言葉に見送られて、ご自宅を後にしました。

ふむふむ、お琴と合わせるって確かに何かが違う

曲が「和」だからでしょうか？
呼吸が違う？
間が違う？

今度の合わせの時にしかとそれを見つけ出しましょう。
とても楽しい、フレッシュな時間でした。