さっちゃんと９人家族

　第2回ほっこり子育てひろば「認める」

　「自分の子どものいいところを3つ書いてみましょう」
　「気になるところを３つ書いてみましょう」

から始まりました。簡単に書けそうで書けないものですね。
私は気になることがなかなか出てきませんでした。
如何に自分の毎日の中で子どもたちのもう少し良くしたらいいことに気づいていないか、丸わかりです。

人間て平等で公正な心（目）で過ごしているつもりでも、全然そんなことできていないんですね。
それに気付くことができただけでも、行った甲斐はあったと思います。

「認める」

　子育てにおいてこの言葉を耳にする時、私は即座に子どもが持ち合わせてる欠点を親が見方を変えて、良いものとしてとらえること、というイメージを抱きました。

でも今あらためて、ここで「認める」という字を眺めてみると、良き点も欠点もそしてどちらにも当てはまらないであろう大半のことを、そこにあるものとして文字通り認めていかなくてはならないのではないのかしら、と思いました。

良い部分を特に語らない。それはある意味良い部分の存在を意識できていない、認めていないこと。

同じように、欠点が語れない、それも欠点であることの事実をやっぱり認めていないことです。

それ以外の多くの部分についてはどうでしょう。

小さな時から、『一番好きなものは何？嫌いなものは何？」そう質問されてきた私たちは、それ以外のことに気づく力を養ってきていないかもしれないです。

 長所はいいこと、短所は悪いことと人はイメージするけれど、時と場合によってはそれは大逆転してしまいます。
だから短所は必ずしも悪い事ではなく、また無くさなくてはならないものでもない。ただ、それが私の性質である、私の子どもの傾向であるということを知っていることが大事ですよね。

まだMが高校生だった時、大阪であったクリニック・クラウンの「パッチ・アダムス」のセミナーに行ってきました。その時家で、みんなで彼のことを描いたドキュメンタリーを見ましたが、その中で彼が
言ったのです。

「ぼくは妻のことを語れ、て言われたら、何時間でも何日でも語り続けることができます」

今、ようやく彼の言ったことの意味がわかってきたように思います。

寝る前に、一人一人家族の顔を思い浮かべながら、今日を振り返るのもいいことかもしれませんね。ついでに自分の顔も忘れずに・・・