さっちゃんと９人家族

　さて、今回の「身につける」は子どもの生活面での取り組みが前面に出ていました。

ワークシートに自分たちの典型的な一日の過ごし方を子ども、親、それぞれにわけて書いてみます。
すると、親も子も一日とは何と短い時間なのか、と思います。

　３年生のAについて考えてみても、学校から帰ってきて９時半に寝るまで食事とお風呂の１時間をのければ５時間です。
その中身は２時間は友人たちと一緒に遊ぶ、
小一時間は宿題や勉強、
残りの２時間が彼女の自由な活動時間となります。

２４時間も１日はあるのですが、習い事のないときでも子どものフリータイムはそんなものなのですね。もちろん友人との遊びも自由時間ではありますが・・・。

私もちょっとVnを弾いたり書きものをしたりしていたら、すぐに２時間なんて経ってしまいます。ミニ真名でもあっという間に３時間が終わります。そんなに２時間という時間は短いのです。

その上子どもの一日の時間割に習い事を入れたら、余裕がなくなり忙しい気持ちになっていくのは当たり前ですね。

子どもを育てる、とはどういうことなのでしょう？
子育ては何を目指したら良いのでしょう？

私の感覚では子育ては共に生きるということを伝える場です。
この社会の中で生きる、ということを実体験として伝えていく場です。

　いま日本の社会は子どもたちにちょっと偏ったものを与えすぎました。
それは勉強！！
未来を良いものにするためには、デスク上の勉強を身につけるのが一番有利だ、という考えを前面に出してしまったことです。
親たちにそれを信じ込ませました。

昨日もうちと同じパターンの３年生と６年生の子どもを持つお母さんが嘆いておられた。

「お父さんの帰りも遅いけれど、６年の子の塾が終わって家に帰ってくるのが１０時過ぎ。そのことに引きずられて、３年の子も寝るのは１１時前になってしまう。もう朝が辛くて、ソファの上でぼ～～ってしているの！！」

このお母さんは何にもガリ勉が良いとか思っておられないです。
ただただ自分の子どもたちの未来を狭い選択肢のない世界にしたくないだけです。
贅沢でなくて、普通につつましく生活できるようになればそれで十分、と思っているのです。
それでも、少しでも子どもにとって良い環境の学校生活のチャンスを広げようとするなら、中学受験をしなくちゃならない。その受験というものが子供らしい生活、を奪ってしまいます。
そんなこと百も承知。
でも背に腹は代えられぬ・・・。

私はとっても不思議に思います。
人はこれを個人の選択の問題だと思っておられると思うのです。

でも本当かなぁ

だって、カナダだったらこんな現象全く起こりませんから・・・