さっちゃんと９人家族

午後のこと、なんだかさっきから雲行き悪いなぁと思っていたら、バスから降りると、ぼた、ぼたと大きな雨粒が落ちだし、みるみる地面が濡れていきました。

急いでぱぴえに向かい、辿り着いたとたんにおしゃべりが聞こえないほどの雨がどどど～～～となだれ落ちてきました。

楽器を抱えていた私は滑り込みセーフでほっと一息。

さて、今日はお琴のこゆきさんと初めて人前でご一緒に演奏する日です。

「あ、ことじを忘れた～～！！」
「ことじ？」

私はまださっぱりお琴用語を知りません。よく聞くと弦を立てる道具で、Vnのブリッジのようなものです。

なるほど～～
通常は弦は「ことじ（琴柱？）」をはずして弦を緩めておく。
演奏の時にことじを立て、曲に必要な音程を合わせていきます。
お琴の弦を張り替えたり天地をひっくり返したりするのは、演奏者ではなく、みんなプロの方がなさるそうです。
13本の弦も皆同じ太さです。

同じ弦楽器ではありますが、ずいぶんとVnとは違っているようです。彼女は上手に連絡をつけてあとから来られる尺八の方に琴柱を持ってきていただくことにしました。

「あぁ、こんなこと初めてよ～～～」
とこゆきさん。

『いいえ、ちゃんと持って来てくださるのだから・・・どうってことないです。
うちの兄なんて子どもの時弓忘れて行ったこともあるんですよ！！
母が慌ててタクシーで取りに帰っていました。
あのときも京都で良かった、本当に！！」

そんなハプニングはありましたが、「春の海」　こゆき＆さっちゃんで演奏しました。
私としても悪くない演奏だったと思います。
ぱぴえの店長さんや、一緒に来てくださったシスターもずいぶん喜んでくださいました。

なにしろシスターはこゆきさんと私の仲人役をしてくださった方なので、私たちにとってはとても大切な方、彼女が喜んでくださることが一番の私たちへのご褒美です。

これからも新しい曲、お琴とVnで合わせていくつもりです。とっても面白いし楽しみです。