さっちゃんと９人家族

　昨日、ちょっと余裕を持って教会のお御堂に入ることができました。なので、A(8)に
「今日のみ言葉のところを読んでみて！」
と聖書と典礼（毎週の祈りと聖書の朗読個所が書かれている小冊子）を渡しました。

ごミサの始まる「ちりん、ちりん」という小さなベルの合図が入るまでに、Aは読み終えることはできませんでした。

合図を聞いて慌てて、その聖書と典礼を私に返し、代わりに急いで今オルガンの前奏が始まった聖歌の本を開けました。

典礼(ミサ）はいつもと変わらず決められたように進んでいきます。今日は夏休みに入ったところ、カトリック校中１の生徒さんが6人ほどがごミサ体験に来られています。
たぶん彼らにとっては一生に1回こっきりになるかもしれないミサです。
十分味わっていただきたいなぁ、と彼らの後ろ姿をあたたく見つめました。

ちょうど今日の司式を担当されているM神父さんはその学校の宗教の授業を担当されているので、生徒たちからしたら、いつも教室でみる先生が司祭服を着、お御堂の祭壇におられることに、ちょっとした驚きを感じられたでしょう。

あぁ～～　先生の本当の仕事はこれだったのか～～

そういうのもきっと心の中に残るでしょう。

そういえば、Toさんもカトリック中高一貫校にいたのですが、同窓会に行くと必ず、みんな「主の祈り」はまだおぼえているぞ～、という話題が上るそうです。

それも信仰への小さな種だと思います。
　｢我らが人を赦すごとく我らの罪を赦したまえ」
そう祈る心があれば、充分！！

　そうそう、神父さんのみ言葉の朗読(ルカ、11章1-13）が始まりました。
するとAはハッと気が付いて、さきほどの｢聖書と典礼」をとり、朗読の個所を辿っていました。
大げさなことしなくても、ちょっとした働きかけを生かすことができるのですね、子どもたちって素敵です。