さっちゃんと９人家族

　　何人の面接の先生がいらしたのでしょう。少なくとも5，6人の方がいらしたようです。

　受験生はみん今までに自分が設計した作品の模型を2点ほど持ち込み、その作品についていろいろと先生に説明をし、また先生からの質問に答えていく、という形で面接は進められていきます。

　これは2年の時の作品なんですが・・・
とKが提出したものは幼稚園や保育園のように小さな子どもたちが集まって毎日を過ごす、そんな建物の模型でした。

え？これ2年生で作られたんですか？

とそれまで机の前に座っていた先生たちが立ち上がって、こちらの方に集まってこられる、そのことにKはとても驚きました。
その作品は土地の傾斜を上手に使って、子どもたちがアスレチックで遊んでいるといつの間にか教室の屋上に来ている、というようなものです。

あのころ我が家では「Lord of the Rings（指輪物語）」トールキン作　が流行っていた時期で、地面と一体化しているホビットたちの住まいからヒントを得て生まれたのではないか、と私は思います。

　とても2年生の作品とは思えない。
　立派な作品だね。

と先生たちに褒めてもらったおかげで、すっかり調子に乗ってお話を始めたkです。
普通は先生方の質問に答えるのにね。

先生方はふんふんと彼女の話を聞いて、そして時間は来てしまった、ということでした。

いつもKはそうなんです。
入試の時、すっかり自分の調子でやってしまうか、あるいはどん底に落とされてまったく平常心を失ってしまうか。

こうやって彼女の鬼のように過ごした院入試受験対策の日々は終わりを告げました。この2カ月で彼女は5，6キロも体重を落としたのではないでしょうか。

でもたぶんまた2キロぐらいはすぐに戻るでしょう。
楽しい気分で入試が終わり、本当に良かった。

　Kちゃん、お疲れさま！！今日はＫのために大きなアイスを用意しておくね