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テーマ:アマチュアオーケストラ(131)
カテゴリ:音楽&パフォーマンス
2時間の練習は私に少しばかりの自信を与えてくれた。何より自分のフィンガリングが楽譜に書き込まれていることは、私に対する大きな声援になる。 これでステージに出ていく私の心も軽やかです。それでも実際に音を出し始めないと何が起こるかわからない本番。 長身でなかなか甘いマスクの持ち主である指揮者、吉田誠氏の棒が空気を切るとホール全体に音が響き渡る、シルビア(ドリーブ)の冒頭が動き出した。 シルビアの華やかさ軽やかさから、暗く打ちひしがれているフランクの交響曲の冒頭へと曲はつながれた。 私が座席に座っていたら、これをどう感じただろう 潰れそうな心のうちと救いを求めるまなざしと・・・突然現れる静寂と・・・希望の光を見つけた喜びと・・・ 僕と一緒に感じてくれ~~ と叫んでいるよう。 衝撃に似たものを感じる!! 彼の心は楽器を演奏する団員たちの心をあっという間にフランクの音楽の中にどっぷり漬け込み、どんどん音やメロディーとして放出させた。 舞台上の100人以上の者が一気に作り出していくのだから、そのエネルギーとはすごいものがあると思う。 この時ばかりは、観客として聴いてみたかった。聴いてみないとここで起こっていることは分からないだろうから・・・。 これこそがオケだ、これがオケの喜びだなぁと思った。 ステージが終わってみると拍手はいつまでたっても鳴りやみそうにないし、音楽監督の森祐子先生も、とっても喜んでくださっていた。
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