さっちゃんと９人家族

　そんなわけでNさんとの1時間を過ごすことができました。

Nさんは今とってもすてきなお仕事をされているんです。医院の中で事務でもなく看護士のお仕事でもなく・・・　

　外来に来られた患者さんたちが、診察に入られるまでの間、おはようございます、のごあいさつの後、しばらくお話しをする、というお仕事です。

　通常こういうことをお仕事と言ってくれる人はいないかもしれないけれど、そこに集まっておられる方は、何かしらお身体のことで気にかかることがあったり、治療中の病気があるという方ばかりでしょう。

　待ち時間は退屈、というよりやっぱり不安があったり面倒くさいな～～、なんて気持ちを持っておられるのではないかしら・・・。

私なんて病院や医院に行くことは本当にストレスフルで、行くことで悪化するだろうと十分に考えられるぐらいです。

　そんな時、
「おはようございます。今日はいかがですか？」
てにこやかに声をかけてくださる方がいてくださったら、そしてその方がちょっと横に座ってくださって、しばらく何気ないことでもお話しさせてもらえたら、かなり心臓のバクバクも収まると思います。

　ここに今日頑張ってきて良かった！！

と思います。

　彼女はそんなお仕事を1年半？ほどしておられるのです。
患者さんには年配の方が多いそうですが、ちょっとすてきな服を着て来られたりして、

「あら？今日はとってもおしゃれですね。すてきですよ」

とお声をかけたら、
「そりゃ～Nさんにお目にかかるんですから・・・」
と言ってくださる方も出てきて、「Nさんの待合サロン診察付き」といった雰囲気になってきている、と私は想像します。

　こんな外来だったら、私も何かの時、もう少し積極的に行けるかもしれませんね。
そんな外来が増えたら良いのに、と思いながら、ふと今書きながら思いました。

こういう方がいてくださらなくても、私が友人や知り合いの方のしんどい外来に一緒に行っておしゃべりしたらいいんだなぁ～～て・・・

私にも新しいお仕事ができたかも・・・？