明日からスイスのローザンヌで「Prix de Lausanne」が始る。つまり昨年初めて日本人として菅井円加さんが優勝されたバレエコンクール。
このバレエコンクールはプロになりたい若いダンサーたちに良き環境を与えるために作られたもの。賞は賞金もあるけれども、何より世界の一流バレエ学校への留学やバレエ団の研修生になれる、というもの。
なかなか日本には勉強とダンスとを両立させたバレエ学校がまだほとんどないことも手伝って、日本からの参加者もとても多い。
... このコンクール、とてもすばらしいところがある。それは参加者に今までの成長記録、そしてドクターの前で答えたアンケートの提出が求められている。
アンケートの中身は健康に関することだけれども中でも「食事に関する」ものが多い。
*食事をする前に不安になる。 いつも 頻繁に しばしば ・・・なし
*体重が増えることに恐怖を覚える 同上
*食べ物を小さく切る 同上
・・・
など40項目にわたる質問がある。 そして回答されたアンケートはコンクール専属のドクターが分析し、問題ある子どもはコンクールに参加することはできない。もちろん専属ドクターから参加者の主治医への連絡もあり相談もするとのこと。
言うまでもない。スタイルばかりに囚われて、健康を害する若い子どもたちがいっぱいいるからだ。 摂食障害は本当に恐ろしい病気で、バレエや新体操などをやっていたがために病気に罹り、なくなった子どもたちも決して少なくはない、と思われる。
誰が子どもたちに食事制限をすることを植えつけたのか、やせている方が美しい、と思い込ませたのか。言うまでもない、大人たちだ。
和香葉も気をつけなければならない。踊るために必要な身体を作ろう、と毎日心がけているけれども、それは簡単に言えば不要な脂肪をつけず必要な筋肉をつけるというもの。
けれどもこうやって体脂肪が非常に減ってしまうのもまた違った問題をはらむ。
特にこういう若いときは難しい。身体も一生懸命に作っている最中なんだから
おばあちゃんになっても踊れる身体を目指そう~~
http://www.prixdelausanne.org/v4/