体育のバレーボールの授業
あ、届くはず、と思いっきり手を伸ばして左前方に落ちるボールをレシーブしたが、手には当たりはしたが、ボールはあらぬ方向に飛んで行ってしまった。
あぁ~と踏み出した左足を戻したら膝の裏側に痛みが・・・
火曜のW(15)のこと。
し、しまった~~~ マジに反射的に動いてしまった~~!!
膝を伸ばすと痛いのでへんな歩き方しながら帰ってきた彼女は、ことの次第を報告しながらもうろうろしているし、
... まぁ 大丈夫そうかな、バレエに行って先生に見てもらい相談しよう、
と思った。
バレエのレッスンでは先のクラスの子どもたちが6月のデモンストレーションのリハーサルをしていて、そこに和香葉たちも、途中から寄る、というパターン。
ヤッパリ痛みのせいで、大したことはできない様子。
バレエの先生
「え、膝の裏側? それは、かなり危ないところだ。 しんぱいだなぁ~~。
7月にカナダに行くのにここにきて怪我とは・・・」
もちろん先生もひどい怪我ではないことは了解しているけれども、バレエをやるなら「小さなダメージも将来大きなダメージになりうる」ということから心配されているのだ。
湿布をして一晩寝て見るが、ほとんど痛みは変わらない。
本当は朝のうちに整形外科に行きたいのだけれども、学校の試験があるので、特に悪化している様子は見受けられないことを確認して学校に行った。
学校から帰ってきた和香葉の良い知らせは時間と共に痛みが軽減してきている、ということだった。
そしてようやく今朝整形外科に行くことができた。
「まず、骨、靭帯、筋肉などには傷はないと見られるけれども、痛みが1ヶ月とか取れないようだったらMRIで詳しく検査した方が良いでしょう。
レントゲンで骨を見る限り、少し軟骨が減っている、少しだけO脚、さらに反張膝になっているから、この先バレエをもっと本格的にするというのなら、立ち方も気をつけた方が良い(これは去年カナダに行ったときにバレエ学校で指摘された)。
骨的にまっすぐを意識して!!
最近太った? 一般的に言っても、体重は膝の負担の大きさを表すの。 少しでも膝の負担を減らすことは、そのまま何歳まで踊れるか、という意味でもあるよ。
アスリートもみんな自分の身体のコンディションをいかに良い状態に保つか、そのために鍛えているといってもいいぐらい。」
と女医さんは言われた。
スポーツ専門の先生でもなければ、バレエ専門の方でもない。
だけど彼女の言葉はいちいち和香葉にも私にも納得のいくものだった。
この言葉をいただくために、和香葉は飛んでくるバレーボールに手を伸ばしたのかしら・・・
夜のバレエの個人レッスンはどんな動きが痛みを伴わず、何が痛みを引き起こすのか、の分析のための時間だった。 まさしく彼女のひざはゆっくりの動作、片足で保持すること、に「無理」と信号を発してくる。
膝に掛かる重さなのだ。
こうして二人のプロフェッショナルたちはそれぞれのやり方で・・・でも同じ結論に達した。
Wは今日から変わると思う。