Wを空港まで送ってくれるタクシーとの約束時間の10分前だった。
「ピンポーン」とベルが鳴るので、えらくタクシー早いな、と思ってドアを開けたら、Wの友人たち5人が来てくださったのだった、それぞれのメッセージを書きとめた分厚いノートと色紙を持って・・・。
タクシーに乗っている間に、色紙を読ましてもらったけれど思わず涙がこぼれてしまう。
なんてWは幸せな人なんだろう・・・
...
きっとフライトの間も小さな空間と自由のない時間の中で、ノートのページを繰っては、友人からの温かな励ましと自分を想ってくれる深い愛情に触れていることでしょう。
どんなすばらしいプレゼントよりもすばらしいものをいただいた。
ノートは「この続きはWが書いてね」と締めくくられている。
早速書き始めているかもしれない。・・・ 夏休みでごったがえす空港、チェックインに手間取り機内持ち込み手荷物検査に駆け込んだこと、見送りの家族に「行ってきます」も言えないまま分かれてしまったこと・・・・
これからノートにどっさり書ける濃い濃い毎日が始ります。