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カテゴリ:本、読み物、講演より
このコミュニティ・スクールの研究大会では「今後のわが国の教育に期待すること」という題で日本IBM、相談役の北城 恪太郎氏のお話を聴かせていただきました。 長く企業の中で、また企業を母体にアジアで、また政策の中で人を育てる、ということに関わってこられてのお話は、実に面白く的を得ていました。 日本の教育と企業が求める人材との像の差がほんとうに大き過ぎること、 なぜ教育がそこまで入試にしか焦点を当てることが出来ないか、ということ、 点数によって評価することが公平である、と感じる...こと、 世界を広く見渡したとき、人はどのように評価され信頼されるか、ということ そのお話の中に日本人特有の グループ内での均一を好む、 納得できる指標がほしい(人ではなくデーターによる評価)、 将来への安心を少しでも早く手に入れたいという願望、 などが私の頭の中に浮かんできました。 教育は社会人として意欲のある、社会貢献できることを目標として生きることが出来る人物、人の目の届かないところでも不正を嫌う良心を持つ人物を育てることを目標としてほしい、とおっしゃる。 それは人間としての誇りを自分の中にも他者の中にも見つけることが出来る人を育てる、ということかな、と思いました。 北城氏は「大学入試が変わらなくてはならない」とおっしゃいます。 私もよく夫に言っています。 「どうか医学部の入試を変えてください。医学部の入試が変われば、他の学部も高校も、中学校も小学校も幼稚園も、どの教育現場も変わります。塾も変わります。本当の意味で人間を育てる場になってほしい」 最も高い知力ともっともデリケートに寄り添える力と、とっさのことに判断できる力、チームを大切に出来る力、どんな命も敬愛出来る力・・・ これらをテストで測ることが出来るのでしょうか? きっと、現状が変わるのはずっとずっと先か、また将来にわたって何も変わらないかも知れない。 それでも親たちは今を生きながら、子どもを未来の大人として育てなければならない。 どんな国でどんな世界に生きようとも、未来の大人たちが互いの信頼と希望を失わない人に育ってもらいたい、と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.07.30 17:50:36
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